『家族の勝手でしょ』って、
岩村さんっていう方の著書があります。
岩村さんはライフワークとして
リアルな家庭の食生活を調査しようということで、
昔はインスタントカメラ「映るんです」とかがあったんですけど、
それを各ご家庭に配って、
3食食べたもの全部カメラに撮ってください、と。
紙のアンケートだと平気で嘘がつけるんですよ。
今日の朝ごはん何食べましたか?
ご飯と味噌汁となんとかって
平気で嘘がつける。
だけどカメラで撮ると嘘がつけないんですね。
岩村さんは、
そういう調査をずっとライフワークとしてやってきました。
今はスマホとかデジカメがあるので、
そういう調査って簡単にできるんですけど、
昔はインスタントカメラとかを配って調査をしてました。
その調査の結果をまとめたのが、
この「家族の家庭でしょ」っていう本です。
まずこのご家庭。
朝ごはんがスナックパンと野菜ジュース。
お昼がきなこ餅だけ。
夕食がホットプレートで作ったたこ焼きだけ。
こういうことを言ってます。
私が重視しているのは、
野菜や豆を多く摂ること。
でも野菜料理が面倒くさいから、
野菜ジュースは夕食だけ。
子供は野菜ジュースでもいいと思う。
大学生の皆さんも心当たりがあると思うんですよ。
高校までは3食ちゃんと食べて
バランスよく食べてたんだけど、
大学に行って一人暮らしを始めて、
その時にお昼ごはん、ラーメン、
夕食、うどんみたいな。
でも皆さんだって高校まで
ずっと家庭科の授業を受けてたりして、
もう皆さんの世代ですから
食育っていうこともちゃんと学んでるはずです。
栄養バランスの大切さ、
野菜を取ることの大切さ、
みんなわかってるはずです。
でも大学になって一人暮らしをしてみたら
うどん、ラーメンみたいな。
全然野菜取れてないじゃん。わかってる。
だからどうするかって言ったら、
みんな大学生協に行って
野菜生活みたいなジュースを買って、
これで一日分のビタミンが全部取れるじゃんみたいな。
飲んでる人もいるかと思います。
そういう人たちが親になると
こういうことになるんですよ。
野菜料理はめんどくさいから野菜ジュースや夕食だけ。
子供は野菜ジュースでもいいと思う。
皆さんが
本当にこんな親にこんな大人になりたいですか?
自分の子供にこんな食事をさせたいですか?
ということが問われてきます。
次のご家庭。
素ラーメンに素うどん。
こういうことを言ってます。
子供が具を入れないでって言うので入れない。
野菜を入れると子供が食べないので入れない。
皆さんもね、ちっちゃい頃は
好き嫌いがあったと思います親からね、
そんな好き嫌い言わないでちゃんと食べなさいって
怒られた経験のある人もたくさんいるかと思います。
けれどもじゃあだからといって
皆さんが親になった時に
ああもう子供はもう好き嫌いがあるけんしょうがない、
この子は野菜が嫌いやけんしょうがないねって言って。
「素ラーメン、素うどん」を与えるかということです。
それが親の役割かということです。
私もあの、親なのでよくわかります。
自分が作ったものを子どもたちが美味しいって食べてくれる。
その喜びも十分わかってますし、
逆に子どもたちが、
これあんまり好きじゃないっていう悲しみもよくわかってます。
じゃあ、だからといって365日3食、
子どもたちが喜ぶものだけを作り続けるのかどうか。
そうじゃないです。
親の役割っていうのは自分が食べさせたいものを
ちゃんと作って食べさせていく、
これが親の役割だというふうに私は思っています。
だからこうやって子どもが野菜好きやないけんね
って素ラーメンに素うどんね
それでいいやろうって子どもは喜んでるし
ってやるのは
これ親の役割を放棄していることになるんじゃないかな
というふうに僕は思っています。
実際に、こう言うことを小学生とかに話すこともあるわけですよ。
子どもたちにこのスライドを見せます。
こういう説明をしています。
小学生に聞きます。
皆さん好き嫌いがある人って言って手を挙げさせたら、
だいたい9割方手を挙げます。
みんな好き嫌いがある。
もう当然なんですね。
もう好き嫌いがあって当然。
ちっちゃい頃から
苦いものも酸っぱいものもバクバク食べるみたいなそ
んな子供いないです。
好き嫌いがあって、それは本能なんですよ。
苦いものは毒の味、
酸っぱいものは腐った味っていう本能があるので、
そういうのは体が受け付けない。
で、好き嫌いあるのは当然。
で、好き嫌いをして親に怒られた経験のある人って手を挙げると、
やっぱり9割方手を挙げます。
みんな好き嫌いがあって、
みんな親に怒られてるんですよ。
で、このスライドを見せます。
このお父さんとお母さんは
子どもの嫌いなものを全部どけてくれて、
野菜をどけてくれた素ラーメンと素うどんを子どもたちに食べさせてくれてますよ。
じゃあ皆さん質問です。
このお父さんお母さんは子どものことを本当に大切に思っていると思いますか?
って言ったら、
子どもたちは小学生はみんないいえって首を振ります。
子どもたちってわかってるんですよ。
好き嫌いはある、
怒られるのも嫌だけれども、
こうやってふっと冷静に考えると、
ああってお父さんとお母さんって本当に自分の体のこと、
人生のこと考えてくれてるんだって
ちゃんとわかるんですよ。
だから皆さんもですね、
大人になった時、
親になった時に、
こういうような子どもの言いなりになって、
子どもの嫌いなものを食卓に並べないような、
大人になってほしくない。
親としてね、親の役割っていうのは、
子どもの喜ぶものをずっと作り続けることではなくて、
親が食べさせたいものをちゃんと作って
ちゃんと食べさせていくっていうことが大事なのではないかな
というふうに思っています。
次のご家。
朝ごはんです。
ロールケーキにウインナー。
こういうことを言ってます。ロールケーキはパッと口に入れて食べやすいので、
冷凍して買い置きして、毎朝出してます。
毎朝ロールケーキですよ。
もしかしたら、
その子どもは毎朝ケーキが食べれるので喜んでいるかもしれないけれども、
こういう食卓がですね、
子どもの一生を狂わせていく可能性があります。
このロールケーキ、工場で作られているものです。
お砂糖が大量に使われています。
重さのだいたい40%がお砂糖だと思ってください。
しかも普通のお家で使っているお砂糖じゃなくてですね、
果糖とか液糖とかいう
分子のちっちゃい砂糖がたくさん使われているんですね。
それを朝ごはんに子どもたちが食べる。
そうすると分子がちっちゃいので
めちゃくちゃ吸収がいいわけですよ。
行ってきますって学校に行ってる間に
その大量の分子の小さいお砂糖が吸収されていきます。
血糖値がめちゃくちゃ上がるわけですよ。
一瞬で。
そうすると体が反応します。
こんなに血糖値上がったらいかんやろうって。
どうなるかいったら体が反応して
インシュリンっていう物質を出します。
インシュリンっていうのは血糖値を下げる性質があるホルモンです。
インシュリンを出して体の血糖値がバーっと下がっていきます。
で、学校について一時間目が始まります。
血糖値が下がりすぎるとどうなるかって言ったら
やる気が出ないですよ。
集中力が出ないです。
ぼーっとします。
一時間目、2時間目そうやって過ごします。
ぼーっとしたまま、
先生の話なんか全く耳に入ってきません。
で、3時間目、4時間目に差し掛かります。
インシュリンのせいでまだまだ血糖値が下がると
今度ね、生命の危機を体が感じ出すわけですよ。
これ以上血糖値下がったら死んでまうでって。
どうするかって言ったら、
血糖値上げようと思ってアドレナリンっていうホルモンを出します。
アドレナリンっていうのは結構血糖値を上げる働きがあるんですね。
問題はそのアドレナリンっていうホルモンが攻撃的なホルモンなんですね。
攻撃ホルモンというふうに呼ばれています。
、例えばスポーツ選手とかが試合の前に「うわあ」とか「やっつけてやるぞ」
とかってなってる時はアドレナリンが出まくってる。
そんなホルモンなんですよ。
それが子どもたち
3、4時間目にめちゃくちゃ出てる。
やっつけてやるぜ!みたいな。
それが算数のプリントに対して「よっしゃ頑張ってやっつけるぞ!」
ならいいんですけど
隣のお友達に向いたりとか
先生に向いたりとかする可能性がある。
そうすると全然授業が成り立たなくなってしまう。
子どもたちはイライライライラして。
私たちもそうでしょ。
お腹がすると減るとすごくイライラするでしょ。
それはお腹が減って血糖値が下がっているので
アドレナリンが出てイライラしている状況なんですよ。
それと一緒の状況が子どもたちに起きている。
勉強なんかできないですよ。
2時間目血糖値が下がりすぎて
ぼーっとしている。
3、4時間目アドレナリンが出まくってイライライライラしている。
そしたらね、お勉強なんかできるわけないんですよね。
もしかしたら、
この食卓を作ったお父さんお母さんも、
自分の子どもにはね、できるだけ勉強ができるようになってほしい。
いい人生を歩んでほしい。
できればいい高校に行って、
いい大学に行ってって願ってるかもしれない。
だけれども、朝ごはんがこういう状況だと、
子どもは勉強ができなくなっちゃうんですよ。
だから子どもの一生の幸せを願うんだったら、
この朝ごはんの内容から少し考えてほしいな。
大学生の皆さんは、
じゃあ自分が親になった時にどんな朝ごはん、
食卓を作りますかということが問われているんだと思います。
次のご家庭。
朝ごはん。
春休みの子供の朝食動物ビスケットと牛乳。
パンもご飯もなかったのでこれでいいならどうぞ。
3日目の昼食、子供の昼食はうまい棒とチョコ菓子。
私は食事をしなかった子供に
一時過ぎにご飯を食べるか聞いたところ
もうこれを食べていて何もいらないという何も作らなかった
っていうようなことを言ってます。
もしかしたら
これを見て「うわぁひっでぇ親やな」って思ってる人もいるかもしれません。
でもちょっと冷静に考えてくださいね。
この朝ごはん昼ごはんカロリー足りませんか?
って言ったらね多分ね足りてるんですよ。
カロリーは十分ある炭水化物どうですか?
十分あると思いますね。
タンパク質、まあ牛乳があるから足りてるかもしれません。
ビタミン。
たべっこ動物の中にはね結構ビタミンとかね含まれてるんで
それもいけるかもしれない。
当然、脂質は十分油は十分あるでしょうね。
そうやって考えていくと、
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミンあるんだったら、
もしかしたら栄養的にはね、充分なのかもしれません。
だけれども大事なのは、
このご飯を食卓に並べられた時に、
その子供が
「ああ、僕ってこんなに大切にされてるんだ」
「お父さんお母さんは僕の命とか心とか。健康とか体をこんなにも思ってくれてるんだね。じゃあ僕も自分の人生大切にしよう、命大切にしよう、体を大切にしよう」って思えるか。
「ああ、僕の体はいろんな生き物から作られてるんだ。こうやって食べることによって自分は生きることができてるんだ。それは全部命なんだ。いろんな命に感謝してちゃんと食べよう」いただきます。ごちそうさまってちゃんと言える心が育つかって言ったら、私はなかなか難しいんじゃないかなというふうに思って。
今は皆さんもそうわかると思いますけれども、
お腹が減ればコンビニに行けば
ファミレスに行けば
ファーストフードに行けば
美味しいものが安くて
簡単に食べれる時代です。
カロリーを摂取する。
簡単なんですよ。
子どもたちもそうです。
カロリーを摂取するのは簡単、
栄養素を摂取するのは簡単。
こういう食べ物が豊かな時代に本当に問われるのは、
その食が子どもたちの体を育んでますかっていうことではなくて、
子どもたちの心を育んでますか
僕は本当に大切にされてるんだ、
じゃあ僕も自分のことを大切にしなきゃ
って思えるかどうか
そういうことが問われているんだろうな。
というふうに思います。
ちょっと今までの話をまとめる意味でですね、
1本スライドショーを紹介します。
私は今51歳です。
34歳の時に1冊目の本を書きました。
それから今まで20作品以上本を書いてますけども、
その1作目の本です。
助産師のある先生の話を聞いて、
すごく感動して、
この人の話をより多くの人たちに伝えたいなというふうに思いました。
書いたのがこの本です。
講演とかだったら
こうやって空間と時間を共有している人たちしか伝わらないんだけれども、
本だったら時間と空間を超えて
より多くの人たちにメッセージを伝えることができる。
その本がもし1000冊売れたら1000人の子どもたちが幸せになる。
1万冊売れたら1万人の子どもたちが
父さんと母さんにあんたのことが大事だよってぎゅって抱きしめられることになる。
そう思った時に
この人の話を本にしたいなって心から思いました。
これちょっと話がそれますけども、
僕もそれまでは、
本なんか書けるわけがないと思ってました。
自分の人生で本なんか書けるわけない。
自分にはそんな能力がないっていうふうに思ってました。
だけれどもやってみたらね、できるもんなんですよ。
今はもうAIもあるし、インターネットもあるし、
いろんなものがあって、
簡単にそういうハードルを乗り越えていく時代です。
自分がね、こういうことをやりたいなと思った時に、
もう何でもできるプラットフォームが
世の中に整っています。ですから、
ぜひ。大学生の皆さんもですね、
自分の可能性を自分で捨てることなく
あらゆることに挑戦してほしい。
失敗してもいいですよ。
失敗しても、
それを続けていけば必ず何とかなっていきますから。
そして失敗という経験が
必ず自分の人生の糧になりますので、
ぜひ、色んな自分のやりたいこととか思いつきとか、周
りの大人がそんなの無理じゃんって、
言われるようなことがあっても自分も信じ
ねいろいろ挑戦してほしいなというふうに思ってます。
そうやって私は34歳の時に
本なんか書けるわけないよって、
本書けるなんか有名な大学の先生とか
才能のある作家さんとかそういう人たちができることって
自分には無理だって思ってましたけど
この人の話を本にしたら
多くの子どもたちが幸せになれるなーって思ったら
とりあえずやってみようって。
思って原稿を作成しました。
その本のエッセンスをスライドと音楽にまとめてますので、
見ていただきたいなというふうに思っています。
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