読書。
すごく納得いったし
いろんな人の顔を思い出した。
現代社会(日本、世界)が抱える問題も
精神分析的に理解できた。
以下、自分のためのmemo
【自己正当化の3つの動機】
①利得…自分にとって得になる。
②自己愛…自己愛に由来する承認欲求。
③否認…自らの非をすべて否認する。
【自己正当化をこじらせる要因】
①強い特権意識…「この子の親なのだから」も特権意識の一つ。
②過去の成功体験…同じ方法で成功した経験が強化される。
③想像力の欠如…相手や周囲に対する想像力の欠如→残酷なことが平気でできる。
④甘い現状認識…現状認識が甘いから自己正当化してしまう。自己正当化するから現状認識が甘くなる。
【ポイント】
- 痛い目に合うまで自分が悪いと思わない。
- 「夢追い人」の現実否認。
- 「暗点化」(scotomisation)…不都合な真実や思い出したくない出来事が意識から抜け落ちる現象。フランスの神経学者、シャルコーが提唱。
- 暗点化が起きやすいのは、自分には非がないと思っている人、自己愛が強い人。
- 「例外者」…自分は被害を被ったのだから、特権が与えられてしかるべき。フロイトによる。
- 「サディスト」…被害者が苦しむ様子をいつまでも見ていたい。
- 「無自覚型のナルシシスト」…①他人の反応に気づかない、②傲慢で攻撃的、③自己陶酔、④注目の的でいたい、⑤送信機はあるが受信機はない、⑥他人の気持ちを傷つけることに鈍感
- 「下ミュートローゼ」…情緒欠如者。責任転嫁を恥ずかしげもなく平然とやってのける。罪悪感や羞恥心の欠如。凶悪犯に多い。ドイツの精神学者、クルト・シュナイダー提唱。
【社会的背景】
- 被害者意識が蔓延
- 「みんな叩いてるのだから自分も叩いていい」
- 「自分には責任のないこと」と感じる
- 「みんなやってるのだから自分もやっていい」
- 「不安」により正当化
- 椅子取りゲームの激化
- 成果主義の重圧
【自分が悪いと思わない人を変えるのは困難】
- 自己正当化と他責傾向は一体。
- 常識が通じない人は一定割合で存在。
- 「攻撃者の同一視」…自分の不安や恐怖、怒りや無力感をかきたてた攻撃者の言動を模倣し、自分が攻撃者になることで、屈辱的な体験を防炎しようとする心理メカニズム。例えば、部活の過激なしごき。親子の間でも起こる。
【対処法】
- 孤立しないようにする… 自分が悪いと思えない人のせいで迷惑を被っても、相談もできなくなる。
- 観察眼を養う…自分が悪いと思えない人かどうかを見極める。
- 距離を置く
- 闘うのは極力避けるべき
- 面倒くさいヤツと思われる、好かれる必要はない
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