「食における共同」「共食」は
最も古い人間の特徴。
では、子育ての共同は?
ゴリラの子育て
小さく生んで大きく育てる。
ゴリラの赤ちゃんの体重は、1.6~1.8kg。
人間の赤ちゃんが3kgを超えるので
かなり小さい。
そして、3年間、お乳をのむ。
母親は、1年間は赤ん坊を離さない。
ずっと抱っこしている。
それゆえ、ゴリラの赤ちゃんは泣かない。
3年たって離乳し
お乳以外のものを食べ始めるころになると
母親がシルバーバック(父親)に
子どもを預ける。
この行為を「パーキング」と言う。
シルバーバックは、「遊び相手と仲裁者」の役割を果たす。
ずっとじっとしておいて遊び相手になる。
また、子ども同士がいざこざを起こすと仲裁をする。
そのときに、えこひいきしない。
必ず、大きいほうをいさめる。
必ず、しかけたほうをいさめる。
こうして依存の対象が
母親から父親にバトンタッチする。
人間の子どもの不思議な特徴
・大きい赤ちゃん
・よく笑う
・よく泣く
・お母さんにつかまれない
・乳離れが早い
・成長が遅い
オランウータン、ゴリラ、チンパンジーは
「乳児期」…お乳をのむ時期、乳歯の時期
「少年期」…繁殖能力がない時期
「成年期」…繁殖能力がある時期
「老年期」…繁殖能力がなくなった時期
一方でヒトには
「乳児期」
「子ども期」…離乳しているけど、大人と同じものは食べれない時期
「少年期」
「青年期」…繁殖能力がついても繁殖できない時期。
「老年期」…長い。
がある。
人間は、子ども期には
糖度の高いやわらかいものを食べさせる。
農耕牧畜のなかった時代は、
はちみつ、フルーツなど。
それを取ってこなければならない
非常に、エネルギー、コストがかかる。
なぜ、そんな進化を遂げたのか。
その⑤につづく↓