食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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2017/1/25、婚学-できちゃった婚-

2017/1/25(水)、
九大婚学。

今日のテーマは「できちゃった婚」。

以下、学生さんの感想です。

今回のテーマは学生の私たちからすると、
結婚や離婚などに比べてある意味身近なものでした。


最初は同性グループで、
できちゃった婚について話し合いました。
良いか良くないかという
簡単な2択で語れる問題ではないですが、
私自身はできちゃった婚について
最初はあまり良いイメージを持っていませんでした。

まだ子どもを育てる覚悟も準備もできていない状態で
子どもを授かることに抵抗があるし、
何より社会的にあまり受け入れられていない印象があったからです。


続いて男女ペアで、
できちゃった婚のシミュレーションを行いました。

「わたしできちゃったみたい…。」
まさかこんな言葉を人生で使うなんて思ってもみませんでしたが、
この言葉から始まりました。

私はどんな形であれ授かった命はおろしたくなかったので、
ペアの人に「できれば生みたい」と言ったら、
優しく「じゃあ生もう。」
「結婚はどうする?」と聞いたら
「結婚しよっか。」と言ってくれました。

そこまでは順調に進んだのですが、
大学はどうするか、
お金はどうするのか、
誰がどこで赤ちゃんを育てるのか、
等話し合わなければならない問題がたくさんでてきました。

その後、中絶についての話がありました。
中絶ができるのは妊娠22週未満まで。
初期中絶が行えるギリギリになると
もうすでに人として認識できる姿になっていました。

それを見て、犯罪に巻き込まれた等、
どうしようもない例は別として、
自分の意思でそういう行為をした場合は
中絶はあまり選択するべきではないのではないか
と感じました。

しかし、日本では毎年26万人程が
中絶を選んでいるのが現状です。

その原因として、
できちゃった婚を良しとしない社会の風潮や、
それに対するサポート体制が十分に整っていないことも事実です。
先生がおっしゃっていたように、
少子化を改善するために
中絶をしなくても済むような社会を
これからは作っていくべきだと思います。

 今回のテーマはいわゆるできちゃった婚

昔は婚前交渉なぞ!
のような風潮があったようですが
現在はややその風潮も残りつつも
その頃と比べれば少なからずある、
という感じではないでしょうか。

でき婚をいいかえて
新たに授かり婚というくらいですし。

個人的には結婚をするきっかけになる
という点でいいのかなと思いつつ
じゃあ自分がそうなりたいか
と言われれば否定します。

学生であるときならなおのことだと思います。


始めにしたのは
同性グループで実際どう思うかの意見交換。

意見の差異はありましたが
大学生のうちはまずいというのは一致しました。

 

次に男女ペアで妊娠してしまったシミュレーション。
考えることは産むか中絶するか、
結婚するかしないか、
またいつするのか、
産むのなら大学は、仕事は、家計は、
どこで誰が育てるのか。

 

先々週での離婚協議に続いて相当にシビアな状況です。
ペアの長谷川さんには中絶してほしいと伝え、
(多分)合意してもらって中絶することにしました。

ただ、中絶するにあたっても妊婦には
精神的にも肉体的にも大きなダメージがある。
自分だけでケアしきるのは難しいと思うので
カウンセラーさんの力が必要だと思いますが
寄り添い続ける必要はあるだろうなと感じました。

長谷川さんは私に逃げられてしまうのでは、
という懸念を持っていました。
私はそれは念頭にありませんでしたが
確かにそれを考えてみると
女性はこの一連の状況を
投げ出そうにも投げ出せないことに気づきました。
だからこそ産むにも堕ろすにも
男側に責任意識を持たないとと思いました。

これはシミュレーションでしたが
表情は辛そうでもし
実際に直面したとき
どう向き合えばいいのか分からないままです。

先生曰く
「どちらを選択しても正解だし、正解はない」
そうです。
ただし、その選択に対し
「後悔してはいけない」
とも。

だからこそ誰かに相談してもいいが
鵜呑みにしてはいけない、
最終的には自分達で結論を出さなければいけない。

後悔してはいけない、
というのは相当に厳しい条件ではないか。

それだけのことだということが感じられました。

ただ同時に思ったことは、
産むという選択をとった場合、
その子を育て上げられれば
途中辛くとも報われたと思うでしょう。

でも中絶という選択をしたとき
それが報われたと思える出来事はおきないのでは?
と思いました。

複数の要素がありすぎて
一概には考えられないのがやはり難しいところです。

そもそもこういった状況にならないようにするのが
結局のところ一番に考えないといけないのでしょう。

 

まずは同性グループに分かれて、
出来ちゃった婚についてどう思うかの話し合いをしました。

私は出来ちゃった婚にはあまりいいイメージがありませんでした。
せっかく結婚して子どもを授かるなら、
誰にも後ろ指さされず皆から祝われたいと思っていたからです。

一方で肯定的な意見の学生も多く、
わりと一般的になってきてるんだなと感じました。

その後はいつも通り男女グループで、
もし子どもができたらどうするか話し合いました。

話し合いは、女子から男子への
「ねぇ…できちゃったみたいなんだけど…」
という衝撃的な台詞でスタート。

自分の人生の中でこれを言う機会があるとは
思いませんでした笑笑

話し合いでは、
大学生なら残念だけど中絶しよう、
社会人なら結婚して産もうという結論に至りました。

子どもが子どもを産んだって、
お金も仕事も知識もないから、
責任取れないだろうと思ったからです。

しかしその後中絶について学び、
初期中絶ができる段階でも
赤ちゃんは既に人の形をしていて、
しっかりお腹の中で生きていることを知りました。

そして、
軽々しく「産めないから中絶」
などと言ったことを後悔しました。

 

中絶は、紛れもなく命を奪う行為です。

 

自分達の軽はずみな行動から命が生まれて、
その命を今度は自分達の都合で消すということの重みを、
きちんと理解できていなかったことに気が付きました。
(もちろん性被害に遭った方などは全く話が別ですが。)

また、先生や講師の方から、
親はきっと自分の子どもの大事な子どもなら喜んで育てるし、
いろんな人が助けてくれるよというお話を聞いて、
こういう大人もいるんだなと驚きました。

いろんな意味で、
今まで自分は固定観念に囚われ過ぎていたのかな
と気が付くいい機会でした。

中絶を経験しても、
出来ちゃった結婚しても、
今幸せな家庭を築いている人達はたくさんいます。

しかし、自分の軽率な行動が原因で、
中絶したり望まない妊娠をしたりすることがないよう、
責任ある行動を取らないといけない歳になったのです。

どちらが正解かは誰にもわかりませんが、
まずはその選択を迫られることがないように、
自分の頭でちゃんと考えて生きていこうと思います。