のつづき。
「少子化対策で有効な政策は、これまでありましたか?」
という質問に対して。
例えば、旧民主党の目玉政策であった『子ども手当』。
15歳までの子どもに月額1万3千円の支給するというものです。
(現在は、法律も変わり『児童手当』に)
これにより
経済的に助かった子育て世帯は
存在します。
だけど、「子ども手当があるから、もう一人子どもを産もう」
という世帯は少ないのではないでしょうか。
そもそも、少子化の一番の原因は
夫婦の子供の数が減ったことはなく
(完結出生児数は1970年以降も横ばい)
未婚者が増えたことです。
非婚化が進んだことです。
合計特殊出生率は1970年代以降も
右肩下がりですが
それは、未婚者も含まれていて
その数が増えたからです。
そういう意味で
結婚を促すような政策で
有効的、機能した政策は
ないと考えています。
次の質問。
「第3次ベビーブームは来ないのですか?」
来ないです。
というか、来ませんでした。
第1次ベビーブームは
1947~49年頃でいわゆる団塊の世代。
第2次ベビーブームは
1971〜74年頃で団塊の世代Jr。
私が、1973年生まれなので
第2次ベビーブームのど真ん中。
出生数は210万人。
その団塊の世代Jrが、子どもを産む頃に
(2001~04頃)に
第3次ベビーブームが来る可能性もありましたが
実際には来ませんでした。
理由はいろいろとあるでしょうが
個人的な経験を含めて話せば
私達世代は、受験戦争も大変でしたし、
就職氷河期でもありました。
経済的に、結婚する余裕のない人もいたでしょうし
しっかりお金をかけて子どもを教育しないと
将来が大変なことになる
ということを身をもって分かっていました。
非婚化、晩婚化、不妊の問題もあったでしょう。
結果として
第3次ベビーブームはやってきませんでした。
では、今後、
第3次ベビーブームが来る可能性があるかというと
よっぽどドラスティックなことがない限り
来ないでしょう。
人口は減少局面に入り、女性の数自体減っています。
また、さらに非婚化はすすむでしょう。
では、ドラスティックなこととはなにか。
私の個人的な考えとしては
例えば『ベーシックインカム』。
これまでの選挙では
いくつかの政党が公約に掲げてましたし
堀江貴文さんや、西村ひろゆきさんが
ベーシックインカム論者です。
ベーシックインカムとは
立場や所得の違い・年齢・性別に関係なく、
全ての人に対する所得保障として、
「一定金額の現金を支給する制度」
です。
細かな説明をする時間はありませんが
例えば、一人あたり月8万円もらえるとしましょう。
みなさんも一人暮らしをしているので
わかると思いますが月8万円なら
生活はきつくてアルバイトしなければならないでしょう。
だけど結婚して
2人で16万円なら、家賃や水道光熱費等は同一ですので
生活できるようになるかもしれません。
子どもが1人生まれたら24万円、
2人生まれたら32万円、
3人生まれたら40万円です。
すると、
「結婚しよう」
「子どもをたくさんつくろう」
という人たちも出てくる可能性があります。
また、同じインセンティブを作り出すために
「子ども1人生んだら1000万円」
というような政策を考えている国会議員も
実際にいます。
その子が、一生で納税する額は1000万円以上なので
政策費用対効果は高いというわけです。
だけど実現しません。
「子どもができない人はどうするんだ!」
という声が必ず上がります。
そもそも、超高齢化が進んでいる
シルバー民主主義の日本では
「年金生活者に5000円の給付金」
という政策のほうが
選挙の票につながるからです。
いずれにせよ
少子化問題の解決には
ドラスティックな何かが必要だと思います。
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