食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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九大辞めて-子どもの教育費問題-

九大を退職するにあたって
よく心配されるのが
「子どもの教育費はどうするんですか?」
「これからがお金がかかるのに」
ということ。

 

まず現状を確認しておきましょう。

国公立大学の学費は年間約60万円。
一人暮らししようとすると
生活費が月10万円で、年120万円。
つまり1年で200万円弱。4年で800万円。
子どもを一人大学にいかせようとすると
800万円のお金が必要で
私立だったりするともっとかかります。

では、家庭の懐事情はどうかというと、
日本全体の世帯年収は平均で、552万円。
しかし、平均世帯年収以下の割合は
61.1%に上ります。

 貯金なしの人の割合はおよそ3割(26%)で
貯金があっても金額が100万円未満の世帯数は
全体の約1割。

 

相当に厳しい。

 

ではどうなるかというと
奨学金頼み。
奨学金を受給している学生の割合は49.6%。

そして、その結果。

 

回答した約6割の人が進学時に300万円以上の奨学金の貸与を受けたと回答。
また、現在の雇用形態については61%が正社員である一方、
61%が年収400万円以下であると答えた。
収入の低さから、生活費を切り詰めても奨学金の返済ができない
という状況が多く発生しており、
全体の28%が「返還延滞の経験がある」と答え、
さらに10%が「自己破産を検討したことがある」
と回答。

 

さて。
そのうえで。

 

論点①
私自身は、「いい大学→いい就職先」
というライフコースは崩壊していると思っています。
そもそも「いい就職先って何?」
という話から始まって
安定して、高額な給料がもらえればいいの?
みたいな。
そして少子高齢化がめちゃくちゃ進んでいて労働力不足だし
組織に所属して働くよりも
個で働く時代。
そのプラットフォームも整っています。

 

論点②
これだけ少子化が進んでいて
子育てしやすい環境が求められています。
高校まで無償化になりました。

だから、近いうちに大学教育も
無償化するのではないかと予想しています。
むしろ、それくらいやらないと
日本の未来はない。

 

論点③
「でも、無償化しなかったらどうするんですか?」
という声もあるでしょう。
結論から言えば
どうにかなる。
私自身、20歳で唯一の働き手であった
父親を亡くしました。
それでも、大学、大学院まで行くことができました。
入学金免除、授業料免除、奨学金等を活用して。

 

子どもの教育を
100%親が責任を持たなければならないという時代じゃない。
お金がなくても
(今は)学力が低くても
学びたい子には
学びの機会を保障する。

 

で、なければ
この国の未来はなくなる。

 

教育は国家100年の計。

 

 

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