食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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人権学習、ゴーシ先生なら

今日(7/1)の午前は、
小学校の授業参観。
夕方からは幼稚園の夏祭り・バザー。

夏祭り・バザーでは
2時間、かき氷を作り続けました。

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さて。

授業参観は、
全学年「人権学習」が行われていました。

2年生は
いろんな足あとから、その人のことを考える
という導入でした。

まず、
犬の足あと、ゾウの足あと、
ウサギの足あと、ヘビの足あと
等々を提示し
何の足あとか当てさせます。

次に
健常者の足あと
赤ちゃんの足あと
車いすの人の足あと
杖をついている人の足あと
人に肩をかりている人の足あと
等々を提示し
何の足あとか当てさせます。

まぁ、クイズ形式で
子どもたちはノリノリ。

導入としてはOK。

 

ただ、液晶画面が光の反射の具合で
両端の子どもたちには見えづらかったり
画面が小さく、後ろの子たちは
見えづらかったようです。

また、ゴーシ先生的には
正解のある問題が続くのが
少し気になりました。

 

すいません。
ゴーシ先生、一応、教員免許も持ってるし
立場上、
ハイレベルな先生たちの授業を
相当見てきているので。

 

 

でも、すごく気になったのは
その後でした。

 

 

先生が子どもたちに問います。

「世の中には、車いすに乗っている人
 目が見えない人
 いろんな人がいます。
 でも、みんな一つ持っているものがあります。
 それは何でしょう?」

そうしたら子どもたちは手を挙げ
先生がある子を指名し
その子が
「いのち~」
と答えたので、授業はそのまま展開していきました。

 

 

ゴーシ先生なら
まず、ここを掘ります。
「世の中には、いろんな人がいますが
 みんな共通して持っているものを
 できるだけ多く考えましょう」
と個人作業の時間を設けます。

それから次に発表させます。

 

 

日本の教育の一つの問題は
「集団学習」「正解学習」
なので
一人の子どもが指名されると
他の子は思考をSTOPします。
その子が正解を言おうものなら
なおさらです。

 

 

さて。

先生は続けます。
「そうです。いのちです。
 いのちは大事なので
 困っている人がいたら
 助けなければなりません」。

と、さらっと次に展開したのですが
ゴーシ先生なら
ここも掘ります。

 

 

なぜ、命が大事なのか。
なぜ、困っている人がいたら、助けなければならないのか。

 

 

他の学年も見て回りましたが
そこの深掘りはせずに
前提条件としてしまって
点字体験をしたり
手話体験をしたり。

 

そこを前提とせず
真剣に考えさせる。
わがこととして考えさせる
のが必要じゃないかなぁ。

 

点字体験も
手話体験も必要だけど
そこを掘っていかないから
いじめが起きてしまったり
自己肯定感が低い子が生まれてしまったり
するんじゃないかなぁ。

 

 

私も講演やセミナーで
子どもたちに命の大切さを語ります。

 

 

しかし、そのときは
「命は大切なんです」
なんて前提条件にはせず
・生まれたくても生まれることができない子がいること
・お母さんは命がけで産んでくれたこと
・自分の時間を削ってでも育ててくれた人がいること
・「世界で一番、お前がかわいい」といってくれる人がいること
等々をお話しし
「命は当然大事ですが、
 その前に
 あなたが大事なんです」
とお話しするようにしています。

 

 

現場の教員でないのに
生意気かもしれませんが
日本を世界最高の教育の場にすることを
目指してますので。

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