食育研究家。九州大学講師/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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食育講演書き起こし⑤

佐藤先生、ありがとうございました。
「弁当の日」の取り組みを紹介いただけますか?

 

わかりました。
では、大学生弁当の日っていうのを紹介しますね。
小学校、中学校で弁当の日っていうのがあって、
「自分の食べる弁当を、自分で作っていきましょう」
という日なんです。
子どもたちがすごい成長してるんですね。
それに感動した大学生、私も含めですね、
小学生たちがこんなに成長しているのに、
自分ら何やってんねんと。
じゃあ大学生も自分たちで弁当の日やろうぜ
ということで九州大学で私が教員だった頃始めました。
その様子をですね、ちょっとだけ紹介しますね。
まあ、こうやってこう、
みんなでこうキャンパスで
弁当を持ち寄って食べるっていうことをやってるんですけど、
週1回やってました。
一人一品持ち寄り形式です。
各回テーマが設定されています。
いつでも参加いつでも休みオッケーです。
一品持ち寄り形式にしました。
そうすると時間の短縮とか食材の節約になるし、
人のために料理を作り喜びを味わうことができるし、
本当に話が弾んですごく仲良くなります。

 

こうやって一人一品持ち寄って
お昼ご飯をみんなで食べるわけですね。
このかぼちゃを丸ごと
こうやってハロウィン風に煮たりする
男の子がいるわけですよ。
でも彼とかは多分、
これを持ってきて蓋を開けた瞬間に、
女子大生がうわあ、可愛いとかいうことを思い描きながら、
ニヤニヤしながら、夜こうやって煮ているわけですよ。
でも実はそれは
実はあの社会人になるときにすごく大切で。
相手の喜ぶ顔を思い描いて、
一生懸命努力できる。
実際に相手が喜んでくれたことを自分の喜びに変えることができる
っていう能力って、
机の上ではね、体験できないですよ。
こういうことが味わえるっていうのが、
弁当の日の良さかなというふうに思っています。
良かったこと、まあまあ一回の昼食で30品目取れちゃうし。
友達が作ってきたものは「俺これ嫌いやけん食べん」とか言えなくなります。
手抜きができないです。
こうやってみんないろんなものを作って持ってくるわけですよね。
ただ単に作るわけじゃありません。
この日「テスト」っていうテーマにしたんですけど、
食材をみんなで調べてみたら、これだけの食材を食べることができました。
自分一人で作ってこんなことなかなか難しい。
いろんなテーマが設定されます。
最初はフリーで作ってたんですけど
「それじゃ面白くないよね」
っていうことで。
これはあの「おせち料理って俺ら作れんよね、じゃあ作ってみようぜ」っておせち料理っていうテーマ。
田造作ったり。
菊花カブ作ったりしました。
コストかかりすぎやろっていうことで、
みんなね、友達に食べさせるからいい食材を使いたがるんですよ。
で、和牛使ってきましたとかって言うけん、
いやいや、安く作らなって言って、「100円弁当」をテーマにしたり。
100円弁当にしたらすごいみんな質素になって
まっ抹茶色になったんで、
いやいや、彩り大事やろって3色100円弁当にしたりとか。
これ「器」の会ですよね。
という感じでこう友達のためにお弁当を作って
みんなで食べ合うということをずっとやってきました
200回ぐらいやりました。
本当に良かったなというふうに思ってますし、
自分がやったことがない、
例えば蒸す、蒸し料理、
せいろとかを使って蒸すとか多分大学生なんかやらないんですけど、
よし、次の回は蒸し料理やってみようぜって。
みんなで蒸すっていうことで初めて体験したりとか、
本当に良かったなって思ってますし、
今この時にですね、
弁当の日を経験した大学生って、
もう35歳、36歳になってます。
もう当然結婚して親になっている人たちもいます。
そういう経験をしてきた大学生って、
親になっても子どもたちに愛情を持った料理を
ちゃんと食べさせてるんです。
皆さんもね、ぜひそういうこう経験を積み重ねながら、
そういう大人になっていってほしいなというふうに思っています。
以上です。

 

youtu.be

 

 

短い時間だったんですけれども、この間、
先生との打ち合わせにも同席してもらったり。
先生の書籍も、先に読んだりもさせていただいていた
全国の学生委員の3名から、
感想、あるいは質問、あるいは参加しているみんなへの呼びかけ等々、
一言ずつお願いできたらと思います。

 

 

佐藤さん、ご講演ありがとうございます。
お話の中でも昼ラーメンで夜うどんで野菜取れてないから
野菜ジュースを飲もうっていうのは
まさに自分の生活の中にもあるなって思いながら
ドキッとしながら聞いておりました。
一人で健康的な食事取ろうとか、
例えば朝食食べようとかやっても、
習慣にならないと、
ちょっと頑張ろうとしてもなかなか続かなかったりとかすると思うんですけど、
どんな風に周りの人を巻き込みながらやっていけるのかって言われ、
先ほどのお弁当の日の取り組みであったりとか、
大学生協の食堂で言うと、
食堂で食事を取るとかの取り組みを通して、
健康的な食事を取って、
健康的な生活になるんだっていうのは、
自分自身にとってもそうだし、
一緒に食堂に行こうよって言った周りの人の生活も良くなるっていう風に考えられると、
生協らしいとか協同組合らしい取り組みとして、
生活を良くするために周りの人と一緒に食堂に行こうよっていうのは、
どんどんみんなで広げられたら良いなと思いました。
今日講演を聞いて自分の生活を良くしたいと思った
参加者の皆さん自身が
「自分の食生活を良くするには」
から始まって他の人の食生活を良くできるための何か企画できないかな
みたいなところで見るプランについてみんなで考えてみたりとか、
第二の食卓である食堂のパートさんが
どんな思いで食事を提供しているのか聞いてみるなど、
みんなで自分の食生活からみんなの食生活を良くしていく
どんなことができるのかっていうのは、
今日参加した皆さんで一緒に考えていきたいなと思いました。
ありがとうございました。

 

 

ありがとうございます。
自分のためにね、一生懸命ご飯作るって難しいんですよ。
僕も今、家族と同じ敷地には住んでますけど、
離れに住んでて、
自分のご飯は自分で作るってやってるんですけど、
こんな食育の先生の僕でさえ、
朝ごはんはお茶漬けだけとかいうことが平気であります。
自分のためだったらね、
いくらでも手抜きできるんですよ。
でも娘に高校のお弁当を作ろうと思ったら
めちゃくちゃ頑張ります。
つまり人のためだったら人って頑張れるんですよね。
だから大学生の皆さんもですね、
自分だけのために頑張ろうと思わずに
人を喜ばすために料理をするみたいな。
僕がもう1回大学生をやるんだったら、
お昼ご飯、弁当2つ作っていきますね。
で、すごく好きな女子学生に、
「あ、弁当2つあるんだけど、一緒に食べん」
とかって誘いますね。
で、それ毎日やりますね。
自分も幸せになるし、
相手も幸せになるし、
もしかしたら付き合えるかもしれないし。
もうそれむしろ生協全体でやった方がいいんじゃないかな。
この少子化、非婚時代において弁当2つ作って
持っていこうぜみたいな。
で、それをやってたら彼女が
「じゃあ次はさ、私が作ってくるよ」
とかなったらすげーじゃん。
以上です。

 

 

お話ありがとうございました。
食べることが大事とか、
食生活をしっかりというのもあると思うんですけども、
その前に、一人一人の命が
とてもかけがえのないものであるということ、
それは自分の寿司、友達とか家族とか、
みんなのことがとてもかけがえのない存在だということが、
すごい話を通して分かりました。
当たり前なんですけども、
食べることが命を作っていて、
命を作り、体を作り、
心も作るというふうにつながっていて、
本当に食べることが大事だなと思った話でした。
私はこの今年の3月に大学を卒業して、
今一人暮らしをしているんですけども、
大学の時も大学生協の食堂があって、
そこでご飯を食べることも実際に
ミールカードとして食べていたんですけども、
本当に今、その三食すべて、
自分の力でご飯を作るっていう時に来て、
やっぱりあの自分でスーパーに行って食材を選んだりですとか、
お味噌汁を作ったりとか、
やっぱり苦労している部分も実際にあります。
大事だなって感じているのは、
佐藤様のお話でもあった失敗と挑戦っていうところかなって、
トライアンドエアーをすることかなって思っております。
実際に、作っていって、そういっぱいの納得があります。
そういうことを通して、
自分で美味しいものを作ろうとすることとか、
自分の体を作っているところを意識して、
これからも自分の食生活を見直して頑張っていきたいなって思いました。
大人になっていくっていう大学生、
この時期にしっかり食生活について改めて食べ直すということは、
大学生協が食を通して伝えられることかなって思ったので、
大学生がどうしたら頑張っていけたらいいかな
って思った話でした。
ありがとうございました。

 

 

あの年を取るとね、
人生初ってどんどん少なくなっていくんですよ。
だから人生初っていうのをいかに意識して作っていくかって大事で、
まあそれは挑戦ということなんだけど、
料理の面で言うと、
魚をさばけるようになるって
めちゃくちゃいいんですよ。
まず、女性でも魚さばけない人多いです。
かっこよくさばいて刺身とかできると
美味しくできるとめちゃくちゃ褒められます。
言い方を変えたらめちゃくちゃモテます。
近所のばあちゃんたちと一緒に料理するけど、
僕、ばあちゃんとかよりも魚さばくのうまいんですよ。
全然昔はさばけなかったです。
でも今、住んでいるところに引っ越して。
ここの海が近いんで、
ここで魚さばけなかったら一生損するなと思って、
YouTubeとか見て、魚さばく練習しました。
だから、めちゃくちゃ人生が豊かになりました。
しかも、「キャーすごい」みたいな感じで言われるんですよ。
だからね、頑張って。
そうやって人生初を増やしていくということで、
特に料理の部分で言うと、
魚をさばくっていうことに意識すると
めちゃくちゃ人生が豊かになるかなって思っています。

 

 

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