食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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おばあちゃんが自転車で大コケして…

朝、登校見守りに向かっていたら
福吉駅の手前で
自転車に乗ったおばあちゃんが大コケ。

 

慌てて車を止めて駆け寄ると
荷台に乗せた鎌などの農機具と
5リットルの巨大ペットボトルが歩道に散乱。

 

JA職員や福吉病院スタッフも駆け寄ってくるも
おばあちゃんは
「大丈夫ですから。大丈夫ですから」
の一点張り。

「お仕事に戻ってください」
と繰り返すので
みんな心配しながらも
それぞれの持ち場へ。

 

ゴーシ先生も
登校を見守りながら
ちょくちょくおばあちゃんに目をやると
歩道のブロックに座り込んだまま。

 

登校見守りが終わって
おばあちゃんに目を向けると
おばあちゃんがヨロヨロと立ち上がり
自転車に再び乗ろうとしている。

5リットルのペットボトル2本って10kg。
成人男性でもバランスを壊すとコケる。

 

でも、まぁ、長生きのために
福吉の銘水「マムシの水」をくんで
家に戻る途中なのだろう。

 

でも…
「お仕事に戻ってください」
と何度も念を押されたし。。。。

 

でも…

 

 

おばあちゃんのもとに駆け寄り
「お家はどこですか?」
と尋ねると
「すぐそこです」

 

「じゃぁ、そのペットボトル
 重たくて自転車で運ぶの危ないので
 僕がお家まで運びますね」
と言ったら
「あ~この水は、畑用です。
 歯医者の隣の
 駐車場の隣に
 空き地があって
 赤い花が一株咲いてますので
 そこに置いておいてください」

 

え!飲用じゃないの!?


と驚くゴーシ先生を残して
おばあちゃんは颯爽と自転車に乗って
家に帰っていきました。

 

ゴーシ先生、10kgの水をもって
トボトボと歩き
目的地に到着。

 

 

人生は楽しい。

 

 

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