私が大学時代、バンドをやっていた頃
というかバンドしかやっていなかった頃
小山卓治というアーティストの曲をよく聴いていた。
すっごいマイナーなアーティストだけれど
wikipediaによれば
メッセージ性と文学性を備えた独自の世界観を持った楽曲は
尾崎豊やMr.Childrenの桜井和寿などにも影響を与えている
という。
今日は、ずっと頭の中でこの曲が流れっぱなしだ。
花を育てたことがあるかい
空にほほえんだことがあるかい
草の上に寝ころんだことは
水に髪を泳がせたことは星を見つめたことがあるかい
陽射しに抱かれたことがあるかい
誰かの涙ぬぐったことは
ざわめきに耳を澄ましたことは憎しみに震えたことがあるかい
哀しみに胸を裂いたことがあるかい
電話を待ち続けた夜は
眠れず迎えた朝は聞かせてよ 君のこと
話したい 僕のこと
巡り会い 見つめあい 手をさし延べて
恋に落ちたばかりの2人だからこぶしの痛みを知ったこともある
言葉をなくしてしまったこともある
夢にうなされとび起きたことも
遠ざかる背中 見送ったことも風を体に受けたこともある
歌を聴いて泣いたこともある
知らない道を歩いたことも
空と海に呼びかけたことも聞かせてよ 君のこと
話したい 僕のこと
巡り会い 見つめあい 手をさし延べて
恋に落ちたばかりの2人だから僕等 なぜ出会ったのか分かるかい
僕らの明日が今 見えるかい聞かせてよ 君のこと
話したい 僕のこと
巡り会い 見つめあい 手をさし延べて
恋に落ちたばかりの2人だから
淡々とした曲なのだけれど
歌詞がすごく文学的で印象的な楽曲だ。
私の、書く作品は
リズミカルで
テンポよく
読後感がよい
とよく言われるが、
もしかしたら、
こうした歌詞にずっと触れていたからかも知れない。
あのときに考えていた
「ミュージシャンとしてやっていきたい」
なんて気持ちはさらさらない。
じゃぁ、あのバンドの経験
音楽三昧の日々が無意味だったかって言うと
そうでもない。
経験は、すべてが血肉となる。
無意味な経験なんて無いのだ。