食育研究家。九州大学講師/1973年、大分県生まれ。農学博士。/(コロナ前までは)年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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学生からの質問と回答

先日の中国・四国地方の大学を
オンラインで結んでの
喜多川泰先生とのW講演。

 

www.goshisato1973.info

 

事務局からこんなメール。

 

先日ご登壇いただいた際のアンケートを確認したところ
佐藤先生への質問事項が含まれておりました。
以下に内容を記載いたします。
お忙しいところ恐縮ですが、
一度内容をご一読いただけますと幸いです。
もし先生がこの文章を読んでいただき、
回答の方をしていただけるのならばお手数ですが
以下のメールアドレスに返信していただければと思います。

 

で、その質問とは。

 

とても感動する話でした。ありがとうございます。
恐れ多いですが、この場を借りて質問させてください。
確かに今の世の中にいる子供が生まれてことは決して偶然ではない、特別なものだとは思うのですが…(略)。
一方で、先生のスライドにあったように、まともに親に食を作ってもらっていないような人もいます。そういう人にとっては現代のそういう前提は息苦しいと思います。具体的には、自分が大切にされていなかったのにも関わらず、なぜみんなと同じように自分、ひいては相手を尊重しなければならないのか、と思っていると思います。
先生に質問したいのは、このような息苦しいひとにどのように声をかければ、自分が特別だという前提のもと、みんなと同じ価値観に順応していくことができるのでしょうか。
このような質問をしたいと思ったのは、大学に進学し様々な人と出会う中で自己を顧みる機会が増え、私が少なからずそちら側の人間であると感じたからです。それにはもちろん私の幼少期の経験などもあるとは思うのですが、自分ごととしてこの質問をしたいと考えました。

そこで、以下のように回答しました。

 

ご質問ありがとうございます。

いわゆる毒親もいますし
ネグレクト(育児放棄)の問題もあります。
一方で、過干渉も問題です。

子育ては難しいです。
親にとっても、
初めての経験で
何が正解かもわからず
子育てしています。
私もそうです。

そのうえで…

①どんな親だったとしても
 あなたが、そのお友達が、今ここにいるということは
 親が命がけで生んでくれたことは事実です。
 また、この年になるまで育つことができたのは
 じいちゃん、ばあちゃん、親戚、地域の人、学校の先生…
 誰かが、ずっと見守ってくれていたのです。
 (じゃないと、子どもは生きていくことができません)
 そのことをまず自覚してはどうかと思います。

②加えて大学に来れたということは、
 相当に手間暇かけて育てられているんだと思います。
 本当に、愛情が足りない子どもたちは
 非行に走ったり、少年院に行きます。
 是非、この動画を見てください。
 https://www.youtube.com/watch?v=By5_GkYh7Us

③DVが世代間連鎖するように
 その親も、愛情をかけられずに育てられた可能性が高いです。
 だから愛情のかけ方が分からないのです。
 その親も苦しんでいるということも
 理解してあげてはどうかと思います。
 それも親と同じ土俵に立つ
 大人になるということです。

④「自分が特別」と思う必要はないと思います。
 ただ、生きてそこにいるだけでいい。
 それを喜んでくれる人がいる。
 それだけで十分です。
 もし、「自分が生きていても喜んでくれる人なんていない」
 と思うのであれば、
 そんな人を一人でも多く作り出す人生にすればいいです。

⑤そして、自分は「そんな親に育てられた」と思うのであれば
 その連鎖を自分で止め
 次の世代を愛情込めて育てればいいと思います。
 友達や仲間に愛情をもって接すればいいと思います。
 それが④につながると思います。

⑥完全な人間なんていません。
 みんな長所と短所があります。
 その長所を思いっきり使って
 誰かを助ければいいし
 短所をなくそうとするんじゃなくて
 短所があるから誰かに助けてもらえばいいです。
 
⑦みんなと同じ価値観に順応する必要もないです。
 私も喜多川先生も相当に異端だと思います。
 だけど、真剣に考え、真剣に学び続けてきました。
 自分が正しいと思えること
 自分が幸せに生きる方法、価値観を考え続けてきました。
 みんなと同じ価値観を持つことが幸せになることではありません。

⑧「自分は恵まれてないから」とずっとそんな思いを背負っていても
 幸せにはなれません。
 私の親も、相当に過保護だったと思います。
 今の私があるのは、親の育て方がよかったからではありません。
 18歳以降、真剣に考え、学び、行動し、挑戦し、失敗し、成長したからです。
 自分で自分の人生を切り拓いてきたからです。
 大学生になったということは、その第一歩を踏み出せるということです。

考え、学び、行動し、挑戦し、失敗し、成長する人生が
あなたを待っていると思います。
こうして質問をしてくれたことがその証明です。

大丈夫です。  

また何かあればメールをください。 

 

 

そうしたら、事務局から再びメール。

早速のご返信をいただき、
誠にありがとうございます。
佐藤先生の非常に丁寧で温かいお答えを拝読し、
深く胸を打たれました。

そこでご相談ですが、今回のご回答を、
当プログラムに参加した他の学生や職員にも
共有させていただけないでしょうか。
もしご了承いただける場合は、
大学名などは伏せた上で、
学生からの質問と先生からの返信という形で共有させていただきます。

 

当然、了承しました。

 

昨日のハイライト。

このblogは、誹謗中傷・名誉棄損・守秘義務違反等に抵触しないよう記事を書いています。

これまでの記事内容は関係各所(市役所、弁護士等)に確認済みです。お気づきの点がありましたら、佐藤剛史まで直接メール連絡ください。

記事の修正、削除等、検討の上対応します。