食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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「〇〇してはダメよ、〇〇しなさい!」ってどーなの問題

親はよく子どもに
「〇〇してはダメよ」
「〇〇しなさい!」
と言います。

 

ゴーシ先生は、それを
「親の愛情」
と捉えます。
しかし、
「親のエゴ」
と捉えることもできます。

 

「親のエゴ」
と捉える人は
それによって子どもの可能性が
奪われると考えるようです。

 

なるほど。

 

まず、
問題その①。
親の言っていることが
本当に正しいかどうかです。

 

例えば
 「無駄遣いをしてはいけません。
 貯金をしましょう」

私もこう言って育てられました。

 

ミクロ的には
一見、正しいのですが
マクロ的に見るとダメです。

 

日本人全員がこんなことやってたら
デフレなんて
絶対に脱却できない。

 

もっと言えば
インフレが進めば
昔の一万円の価値は
現在の数千円の価値になるわけです。

 

利息が高いのであれば
貯金する意味もあるのかもしれないけれど
現在のような
マイナス金利であれば
使うか、投資したほうがいいです。

 

そもそも
「貯金をしましょう」
発想には
投資や直接金融、間接金融
という思考がないのです。

 

だから
 「無駄遣いをしてはいけません。
 貯金をしましょう」
は、間違いなのかもしれません。

 

問題その②
親が言っていることが正しいケースもあります。
子どもに失敗させたくないから
「それはダメだよ」
と言います。
でも、それが
子どもの失敗と成長の機会や可能性を奪います。

 

 

問題その③
では、失敗と成長の機会を奪わないために
何の制限もなく
叱りも躾もしないのか
ということです。
それで子どもが幸せな人生をおくれるのか
ということです。

 

こう考えていくと
親は、やっぱり
子どもの幸せを考えて
「〇〇してはダメよ」
「〇〇しなさい!」
と言ってしまうのです。


それはエゴでなく
愛情です。

 

結果論として
その愛情が
その子の可能性を
奪ってしまうかもしれない。

 


でも、それは
間違いなく
エゴではなく愛情です。

 

しかし本質は。

 

「自分は守られている」
という愛情の絶対的安心感の中で
子どもたちは育っていきます。
成長します。

肌を離さない時期。
手を離さない時期。
目を離さない時期。
心を離さない時期。
子どもたちは少しづつ離れていきます。
それができるのは
愛情の内在化。

 

肌を感じなくても
手を繋いでいなくても
近くにいなくても
「お母さんは、絶対に私のことを愛してくれている」
という確信ができるから。

 

そうして
いろんな人と会い
いろんな話を聞き
いろんな挑戦をして
いろんな失敗をして
いろんな成長をして
「あれ、親の言う通りやっていただけでは
 うまくいかないぞ」
ということに気が付きます。

 

それが
子どもたちが
親が決めた枠をちょっとずつ
壊していくということなのでしょう。

一歩ずつ
親を超えていくということなのでしょう。

 

 

だから
子どもからしたら
「自分の可能性を奪ってる!」
と思うかもしれない。
現実的には、それも一部事実なのかもしれないけれど
「それは親の愛情である」
ことは絶対に間違いないと思います。

  

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