食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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子育ては結果論

多くの九大生を見ていて、
話していて、ちゃんと愛され、
ちゃんと食べさせられて育った子どもが多いことは実感します。


そこで2015年7月にこんな調査を行いました。

九州大学農学部2年生125名を対象にした記述式アンケート調査です。

 

「高校時の毎日の昼食は?」の問いに、
①手作り弁当、②学食、③買った物(パン、弁当等)、④その他、
の四択から答えてもらいます。

 

その結果です。

 

① 手作り弁当 90.4%(113票)
② 学食 7.2%(9票)
③ 買った物 1.6%(2票)
④ それ以外 0.8%(1票)
計  100%(125票)

 

なんと、九大生の90.4%が、
高校時、毎日、昼食に手作り弁当を食べていたのです。
親が早起きして作ってくれた弁当が
カバンの中に入っているのです。

「俺のことを本当に大切に思ってるんやろうか?」
なんて心配する必要がありません。

安心して勉強できるのです。

 

結果的に学力が伸び、
九大に入れるほどの成績を残すのです。
食は子どもの体を育むだけでなく、
子どもの心を育み、
さらには子どもの学力をも育むのです。

 

この調査結果をfacebookにアップしたところ、
1040「いいね!」、
81「シェア」と大反響を頂きました。

 

基本的には、肯定的な意見ばかりなのですが、
なかには、こんなコメントもありました。

 

「九大に入れなかった子供が、
 手作り弁当をどれくらいの割合で食べていたのかも調査しないと、
 比較にならないような気もしますが…」
「どんなに作りたくても作れない事情がある家庭もあります」。

 

それはそのとおりです。

 

統計学的な正確性を求めれば、
母集団(全九大生)の数から、
標本数を求めなければなりません。

 

農学部に偏ることなく、
無作為で標本を抽出しなければなりません。
偏差値の低い大学の学生、
一方では東大生にも同様の調査を行い、
比較しなければなりません。

 

「だから、このデータに意味はない」と思えば、
弁当を作らなければいいのです。
「どんなに作りたくても作れない事情がある家庭もある」
と思うのであれば、
弁当を作らなければいいのです。

 

その子が、どんな大人に育つか、
どんな人生を歩むかは、
それはすべて結果論です。

 

高校を優秀な成績で卒業し、
有名私立大学に入ったのに、
引きこもりになった学生もいます。

 

大学に進学できなかったけど、
起業し、成功を収める人もいます。

大学を卒業し、一流企業に入ったのに、
精神的な病を患ってしまう人もいます。

 

進学、就職と順風満帆なのに、
なかなか結婚できない人もいます。

結婚できたのに、
DVしたり、モラハラしてしまう人もいます。

 

そう考えれば、自分の子育てが、
正しかったかどうかなんて、
なかなか分からないのです。

 

自分の子育てが、
正しかったかどうか分かるのは、
自分の子どもに子どもができ(つまり孫)、
自分の子どもが、
どんな子育てをしているかを見るときです。

 

子どもが「自分が育てられたように、この子も育てよう」と思い、
愛情いっぱいに、子育てしている姿が見ることができたときに、
「自分の子育ては間違ってなかった」
とはじめて分かります。

 

子育ては、なかなか結果のでない、
ラソンのようなものです。

 

子どものためを思い、信念をもって、
自分を信じて、走り続けるしかありません。

 

goshisato1973.com より

 

 

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