食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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九大生、弁当の日経験者割合

以前、FBで
『食と学力』についての
こんな記事を書きました。

www.goshisato1973.info

 

さて、
今年度から、私は
『課題共学』という授業を担当することになりました。

この『課題共学』という授業は
九大の「アクティブラーナーを育てる」という
目標のもとに設立された授業です。

 

この授業は
全15回
90分×2コマの連続授業。
しかも参加型・双方向型学習。

それゆえ、教員にとっては
本当にタイヘンなのですが
私にとっては得意中の得意。

 

授業計画、シラバス
綿密に作成していますが
180分も時間があるので
教員の自由度もあり
アドリブでアンケートをとったりします。

 

例えば、受講生52人中。
スマホ所持率 51/52(98%)。
LINE使用率  51/51(100%)。
こんな感じです。

 

ふと思いついて
こんなアンケートをとってみました。

 

「小中学校の頃、
 子どもが作る『弁当の日』を
 経験したことがある人?』

 

なんと52人中16名でした。
割合にすれば31%。

すごい割合です。

 

課題共学は
1年生、全員必修で
無作為抽出の授業です。

「食」に関心のある学生が
集まっているわけではありません。

現在の小中学校数は
日本全国で約32,000校。
弁当の日実施校は
現在、1,700校程度なので
割合になおせば5.3%。

 

31%と5.3%とでは
明らかに有意な差があります。
(地域的な偏りはあるので
 一概には言えませんが)

 

竹下和男先生は
「学力のために『弁当の日』をするわけではない」
と明確に言われています。

それはそのとおりで
学力のために『弁当の日』をすれば
『弁当の日』の目的や意義が歪んでしまうでしょう。

 

ただし、結果として
『弁当の日』によって
学力が伸びることは十分にあり得ます。

食と学力との関係は
確かにありそうです。

九大生の
9割以上は、高校時代
親が作った手作り弁当を食べています。

九大生の3人に1人は
小中学校時代の
『弁当の日』経験者です。

食と学力との関係は
確かにありそうです。

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