食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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結婚・不倫問題②-不倫編-

ケン君(15歳、男性)からの質問。

 

これからの未来、
結婚制度はなくならないのか?と。
不倫があんなに批判を受ける意味がわからない。

 

ケン君は
これだけ不倫がバッシングされるんだから
それだったらもう結婚しないほうがいいんじゃないか
という発想かもしれませんが
結婚する人は
「一生この人と添い遂げる!」
「絶対に浮気・不倫なんかしない!」
って思ってるんです(笑)

では、なぜ、ヒトという生き物は
不倫してしまうのか。

 

まず、生物学的な話。

 

そもそも
多くの生物学者や進化学者、脳科学者が
ヒトは一夫一婦制になっていないと言います。

 

まず、一夫一婦制の動物は
基本、24時間、一緒にいます。
「いってきまーす」
「いってらっしゃーい」
っていう光景を見たら
一夫一婦制の生き物からしたら
「危なくて仕方ない」。

 

 

具体的な例をあげると。

 

プレーリーハタネズミは
一夫一婦制の生き物として有名ですが
その生態はこんな感じ。

  • つがいになると、24時間に15~30回の頻度で交尾を繰り返す。
  • オスは、つがいになった後、そのメス以外のプレーリーハタネズミに対して、オス・メス問わず、激しく攻撃するようになる。
  • オスは子育ても献身的に担う。食べ物を献身的に巣に運び続ける。
  • 終生そのパートナーと添い遂げる。
  • 人為的にオスとメスを引き離し、他の異性を与えてもうまくいかない。
  • パートナーが死去したあと、他の異性から求婚されても、攻撃して退ける。

 

ヒトは、結婚したあとも
平気でキャバクラに行ったり
「ステキ!」とか言われてデレデレします。
激しく攻撃して追い返したりしません。

ヒトは、献身的に子育てしない父親も
多数います。

終生、そのパートナーと添い遂げるって
日本の年間の婚姻件数60万件。
離婚件数20万件。

パートナーと離婚したあと
平気で再婚します。

 

プレーリーハタネズミを見習え!(笑)

 

つまり、ある説によると
ヒトという生き物は
適度に浮気しながら
よりよい種を残してきた生き物
なのです。

 

次は歴史学的なお話。


日本の歴史を振り返っても
平安時代は通い婚が基本。
一人の女性のところにしか行かない男性は
逆に「無粋」とされていました。
中世から、近世にかけても
社会的階級が高い人は一夫多妻が推奨されていました。
天皇にしても将軍にしてもそうです。
明治になり一夫一婦制が基本となり
姦通罪が女性にだけ適応されました。
第二次世界大戦後、施行された日本国憲法には、
「男女平等」が定められ、
男性にとって都合の良い姦通罪は、
同条に違憲となる状態となりました。
「妻のある男性にも平等に適用するように改正すれば、
 憲法に違反しない」
とする意見もありましたが、姦通罪は廃止されました。

国会議員が
「これはヤバい!」
と思ったんですね。

 

つまりみんなやってた(笑)

それでも、昭和30年代までは
いろいろとフリーだったそうです。

 

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

  • 作者:赤松 啓介
  • 発売日: 2004/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

この本の内容に関しては
賛否ありますが
私が地元の、80~100代の
おじいちゃん、おばあちゃんの話を聞いてみたら
フツーにあった(笑)

 

 

つぎに法律学的な話。

不倫は犯罪ではありません。
「裁判」離婚の事由になるだけです。
だから、周りの人が
あーだ、こーだ言う権利はありません。

 

では、なぜ、あーだこーだ
言いたくなるのか。

 

これはシャーデンフロイデという現象で
私達ヒトは社会生活を送っていて
一定のルールを守って生きています。
そのルールを破り
いろんな恩恵をフリーライドする人が許せないのです。

 

詳しくは↓ 

ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

  • 作者:中野 信子
  • 発売日: 2017/09/28
  • メディア: 新書
 

 

最後に、個人的な見解。

 

生物学的にもヒトはそんなふうには
できていないし
歴史的にも不倫がこんなにバッシングされるのは
ここ数年(長く見ても数十年)です。

 

またクオリティ・オブ・ライフを考えても
いくら夫婦円満であったとしても
セックスレスになって
「今後、死ぬまでセックス、一度もなし?」
でいいの?
ということです。

 

「それでもいい!」
という人はいるし
「家庭を壊さないためには致し方ない…」
という人が大半でしょう。

いろんな事情があって
いろんな見解があるのでしょう。

 

だから、いつもこんな提案をしています。

 

日本を2つのエリアにわけて
例えば、
ある意味例えばですよ。
(こういうところが炎上する)

  • 東日本:不倫NG、バレたらバッシングする。。
  • 西日本:不倫OK、バレてもバッシングしない。

さぁ、どちらに住みたいですか?

 

俺は、西日本に住む!


東日本に住みたい人は
ガンガン、芸能人や近所の人の不倫ネタを楽しみましょう。
糾弾しましょう。


西日本に住みたい人は
ガンガン、自分の人生を楽しみましょう。

 

いろんな文献を紹介しておきます。

 

 

 

京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ (朝日文庫)

京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ (朝日文庫)

  • 作者:山極 寿一
  • 発売日: 2020/05/07
  • メディア: 文庫
 

  

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

  • 作者:山極 寿一
  • 発売日: 2014/07/25
  • メディア: 単行本
 

   

女は男の指を見る (新潮新書)

女は男の指を見る (新潮新書)

 

  

 

本当は怖い動物の子育て(新潮新書)

本当は怖い動物の子育て(新潮新書)

 

  

人はなぜ不倫をするのか (SB新書)

人はなぜ不倫をするのか (SB新書)

  • 作者:亀山 早苗
  • 発売日: 2016/08/06
  • メディア: 新書
 

  

不倫 (文春新書)

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