オシドリ夫婦とは、
仲睦まじい夫婦のことを指します。
しかし、オシドリは抱卵や子育てすら
ペアで行うわけではありません。
「おしどり夫婦」の由来は、
中国の故事「鴛鴦(エンオウ)の契り」。
中国の宋の王が、
ある家来の美しい妻を奪い取り、
その家来は自殺しました。
それを知った妻も、
夫と同じ墓に入れてほしいと遺言を残して自殺。
ところが、王はわざと二人の墓を
別々に隣り合わせに作りました。
そうすると、それぞれの墓から木が生え、
枝や根が絡み合うほどに成長しました。
そこにオシドリのつがいが巣を作り、
寄り添って鳴き続けました。「おしどり夫婦」とは、
オシドリが樹上営巣性であることが
ポイントであると考えられます。
一夫一婦制の代表的な鳥は皇帝ペンギン。
メスの皇帝ペンギンは、卵を産んで2カ月で、
エサを取りに海へ戻ります。
代わりに雄の皇帝ペンギンが、
なにも食べないまま、
厳しい冬に集まり合って卵を温め、
その間に体重はガタ落ち。
一夫一婦制の鳥はこうした生態です。
一般的に、
鳥は一夫一婦制である比率が高く、
その割合は哺乳動物になると3~5%にすぎません。
しかし、DNA親子鑑定を行うと
鳥の子どもの約4割が浮気の子だったという調査結果もあります。
(別の調査では11%)
つまり、一緒に子育てをしていたイクメンのオスは、
浮気相手の子を一生懸命育てていたことになります。
加えて、ここでいう一夫一婦制とは、
ひとつの繁殖期間中のみを指しています。
それは1年限りであり、
次の季節がめぐってくれば別の相手を見つけます。
これが現実。
ということで
正確に表現するなら
おしどり夫婦より
プレーリーハタネズミ夫婦。
プレーリーハタネズミ (学名 Microtus ochrogaster)は、
「一夫一婦」を保持し続 ける生物として有名です。プレーリーハタネズミは、オスとメスが結ばれると、
24時間あたり15回から30回の頻度で交尾をくりかえし、
その後も互いにぴったり寄り添い、
毛繕いするようになります。オスは夫婦関係ができる以前は穏やかな性質ですが、
特定のメスと結ばれた後、
そのメス以外のプレーリーハタネズミを見つけると、
オス、メスを問わず激しく攻撃するようになり ます。彼らはいったん「つがい」ができると、
終生そのパートナー と添い遂げます。
人為的にオスとメスを引き離し、
他の異性を与えても、
新たなカップルはなかなかうまくいかないこともわかっています。さらにはパートナーが死去した後、
他の異性か ら求婚されても、
それを攻撃して退けるほどです。人間では結婚後数年経つと
夫婦関係が冷め切るのは珍しくありませんが、
プレーリーハタネズミの夫婦関係は、
ずっと冷めずに続くわけです。
俺は、絶対にイヤだ!
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