食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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ヘルプとサポートは違う

昨日(15日)、
午前はママ塾OB会
午後は佐賀大人塾実践編(+OB会)。

 

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今日(16日)、
午前はママ塾
午後は熊本mamalink塾。

 

ビジネス・コンサルティングと言うよりも
ほぼすべて人生相談というような2日間。

 

その中の一つの相談。

「子どものために、お弁当作ったり
 部活に遅れないように、送迎したり
 アレやコレやしていて
 私も仕事があるのに
 その子どもはソファーでのんびり。
 つい、
 『誰のためにやってると思ってんの!』
 って怒ったら
 自己肯定感の低い息子は
 『俺なんかいなくなりたい…』
 どうすればいいんでしょう…」

 

みたいな。
(本人が特定されないよう、
 かなり省略して記載しています)

 

いろんなお話をしました。

 

まず、子育ての目的について。
子育ての最終的な目的は
「子どもの自立」です。

 

では、「自立とはなんですか?」
と問われると、
いろんな次元の答えがあったり
「自立とは依存先を増やすことである」
みたいな哲学的な話・概念的な話にもなるのですが
簡単に言えば
「親がいなくても
 ちゃんと生きていけること」
でしょう。

 

で。

子どもを自立させるためには
まず、親が自立していないといけません。

親が、自分の自己肯定感が低く
自分の存在意義を見いだせていないと
「この子をちゃんと、優秀に育てること」
が存在意義となり
その子がいなくなると
自分の存在意義が無くなるので
無意識のうちに
なんでもやってあげて
子どもが自分が依存している状態を維持しようとします。

そして、実は自分が子どもに依存しています。
これが共依存という状態です。

 

ゴーシ先生の生徒さん(の一部)には
「自分の人生の主役は自分!」
「ママが笑顔でなければ、子どもは笑顔になれない!」
みたいなこと地で生きている人もいますが
ソレ、正解。

 

ママ、忙しいから
自分でご飯作ろう、みたいな。
(当然、ご飯の作り方は
 小さい頃からちゃんと教えているし
 一緒にやってる)

 

 

ママの自己肯定感が高くて
やりたいことやって
笑顔でいて
その上で
子どもに愛情を与えることが何より大事だと思います。

 

だから
「誰のためにやってると思ってんの!」
のという思考は
自分軸じゃなく
他人軸なのだと思います。

 

本当はやりたくないのに
子どものために
イヤイヤやってる。
だから、ストレスを感じ
キレちゃう。

 

まぁ、子育てだから
自分のやりたいことを押し殺して
子どものことを優先する局面は
多々あります。

だけど
他人軸の人は
「子どものため」
だけじゃなくて
その他の他人の目を気にしているはずです。

 

具体的には
「義理のお母さんにどう思われるか…」
「学校の先生にどう思われるか…」
「ママ友にどう思われるか…」
「夫が怒るから…」
「ちゃんとしなきゃ…」
「完璧にこなさなきゃ…」


子どものためを思っているつもりかもしれないけれど
結局、子どものためになってないし
つきつめて考えていくと、
自己保身のケースが多いです。

 

で、できてなくて
ストレスがたまり
子どもにあたる、みたいな。

 

で、その生徒さん(お母さん)の話を聞いていくと
子どもに失敗させないように
全部、先回りして
やってあげているらしいです。

 

それじゃ、自立できません。
自己肯定感も育まれません。

 

ヘルプと
サポートは違います。

 

失敗しないように
何でも先回りして準備してあげるのがヘルプ。
永遠に自立なんかできません。
自己肯定感も育ちません。
ママが、自分を見ていなくて
周りの目ばかり気にしていたら特にです。

 

自発的なやる気
自発的な行動を尊重し
やらせてみて
失敗させて
失敗させてもその挑戦や行動を承認し
諦めない心を応援し
いつかそれが成功に繋がり
それが自己肯定感になります。


親が失敗しないように準備した舞台で
何かを演じても自己肯定感なんか高まるわけがない。

 

失敗は子どもの権利です。
失敗させないのは
子どもの人権侵害です。

 

さらに言えば。

 

お勉強ができて
あの高校に行って
あの大学に行って
って、親の理想通りの人生を
子どもがおくれたとしても
その子は
絶対に親の限界を超えられないです。

 

そんな子どもを育てたいですか?

 

みたいな感じで
blogではダイレクトに書いていますが
リアルな場では
もうちょっと、やさしく話しているので
お仕事の話よりも
人生相談が絶えません(笑)。 

 

 

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