食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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アイドルという社会地獄

関ジャニ∞(エイト)」が4月15日、
東京都内で記者会見し、
メンバーの渋谷すばるさん(36)が
今年末でジャニーズ事務所を退所すると発表。

さらに…

 

www.dokujo.com

 

 

 

このニュースを聞いて
いろいろ考えさせられた。

 

アイドルは、「恋愛禁止」が原則の事務所が多い。


もし、アイドルがこの原則を
厳密に守れば
恋愛経験ゼロ、
30歳過ぎても性交経験なし、
ということになる。


よくインタビューで
「事務所に入ったきっかけは?」
なんて尋ねられて
「お姉ちゃんが勝手にオーディションに応募した」
「お母さんに、『ついてきて』と言われて
 『いやだ』と言ったら、『5000円あげるから』
 と言われて、ついていったらオーディションだった」
なんて答えている。

 

家族から事務所に売られてる(笑)。

まぁ、途中に
本人の意思を確認する機会はあるのだろうが
なにせ10代前半である。

 

恋愛の魅力や性欲などより
「アイドルになって有名になりたい」
「お金を儲けたい」
「キャーキャー言われたい」
なんて気持ちが勝ってしまうのは理解できる。

 

だけど、そうなってしまってからが地獄だと思う。

 

 

恋愛禁止。

当然、性交経験なし。

(中居君がジャニーズ専用風俗の存在を否定していた)

 

18~20歳くらいの時の
性欲や性的エネルギーはものスゴイ。

 

でも、何もできない。

 

一方で
キャーキャー言われるほどモテるから
地獄度合いがハンパじゃない。


何食べてもいい、
どれだけ食べてもいい
超豪華ビュッフェのど真ん中で
断食させられているようなものだ。



事務所が、
一個人の、恋愛、青春時代という
人生の最大の喜びの一つを
お金に変えさせているのだ。

「本人の選択でしょう」
と言われれば
それまでなのだが
解決策はあって
事務所が、基本的人権を尊重し
「恋愛OK」
にすればいいだけの話だ。

 

だけど、それができない。

 

なぜなら、

「恋愛禁止」というルールの下に置かれた
「夢に向かって頑張る推しメン(イチ推しメンバー)」
に対して、
金と時間をつぎ込んでパトロン気分が味わえる、
というビジネスモデル

 

だからだ。

diamond.jp

 

要するに
ファンが、アイドルの恋愛禁止を
支持しているのだ。

 

本当のファンなら
アイドルの基本的人権を奪うような事務所は
支持しなければいい。
ファンが力を合わせ
抗議すればいい。

 

そんなこともせずに
そんなことも考えずに
街頭インタビューで
マイクを向けられ
「すばるに会って、話を聞いてあげたい」
「何でも率直に言ってほしい」
なんて言っているのを聞くと
そういう思考や言動が
アイドルという社会地獄を創り出しているのだと思う。