小中高と成績優秀。はじめての挫折が大学入試。センター試験で失敗し、希望する大学には行けませんでした。成績を競い合った友達は、東京大学、京都大学、九州大学と偏差値の高い大学に合格。それを横目で見ていると、本当に辛くなって、入試結果の報告や卒業式にも行きたくなかったほどです。
だから九州大学大学院の学士課程に入学できたときは「自分の人生のレールに戻れた」と意気揚々としていました。
今では「学歴なんかどーでもいー」と言っていますが、当時はまだ、学歴社会に囚われ、そもそも18歳までに親に形成された価値観に囚われていました。
しかし、意気揚々としていた日々もすぐに終わります。正直に言って、講義やゼミの内容についていけないのです。他の学生は、学部4年間、修士2年間、農業経済学を学んでこの場にいます。私は、同じ農業をテーマとしながら社会科の「農業地理学」。全く分かりません。
特に「計量経済学」や「統計学」は大変。高校時代は理系だったので数学は得意なはずだったのに、6年間、全く学んでなければ、全く分かりません。
だんだん大学に行くのが苦痛になってきました。
こんな経験ははじめてです。福岡教育大学でも、バンド活動に明け暮れていましたが、基本、真面目なので単位を落としたことはありませんし、先生方からの評価も高かったように思います。
辛くて、辛くて、現実から逃避するかのように、福岡教育大の同級生が講師を務める中学校のバスケットボール部でコーチをしていました。当然、研究室の先生方からは「そんな暇があるなら勉強しなさい」と渋い顔をされましたが、当時の私は、そうせざるを得ませんでした。
ずっと昔、従姉妹のお姉ちゃんから「ゴー君は先生に向かない。落ちこぼれの気持ちがわからないから」と言われました。当時はショックで、ムキになって反論しました。しかし、それはそのとおりでした。
九州大学で落ちこぼれて、落ちこぼれの気持ちがよくわかりました。学歴至上主義という考えも捨てることができました。もっと大切なものがあるということがよくわかりました。その延長で、不登校や発達障害等に関しても理解を深めていくことになります。
結果論になりますが、無難に教員採用試験に合格していたら、とんでもない教員になっていたと思います。落ちこぼれの気持ちもわからない、学歴至上主義のハラスメント教員です。今だって、すぐに「頭悪い」と言ったり書いたりしてしまいますので(笑)。
つくづく思います。
落ちこぼれてよかった。
今、多くの人達が、ゴーシ先生に相談してくれるのは、この「落ちこぼれ」経験のおかげです。
つづく↓
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