作家。食育研究家。九州大学大学院農学研究院助教/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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人生は出会い②-落ちこぼれて学んだこと-

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 小中高と成績優秀。はじめての挫折が大学入試。センター試験で失敗し、希望する大学には行けませんでした。成績を競い合った友達は、東京大学京都大学九州大学と偏差値の高い大学に合格。それを横目で見ていると、本当に辛くなって、入試結果の報告や卒業式にも行きたくなかったほどです。

 だから九州大学大学院の学士課程に入学できたときは「自分の人生のレールに戻れた」と意気揚々としていました。

 今では「学歴なんかどーでもいー」と言っていますが、当時はまだ、学歴社会に囚われ、そもそも18歳までに親に形成された価値観に囚われていました。

 しかし、意気揚々としていた日々もすぐに終わります。正直に言って、講義やゼミの内容についていけないのです。他の学生は、学部4年間、修士2年間、農業経済学を学んでこの場にいます。私は、同じ農業をテーマとしながら社会科の「農業地理学」。全く分かりません。

 特に「計量経済学」や「統計学」は大変。高校時代は理系だったので数学は得意なはずだったのに、6年間、全く学んでなければ、全く分かりません。

 だんだん大学に行くのが苦痛になってきました。

 こんな経験ははじめてです。福岡教育大学でも、バンド活動に明け暮れていましたが、基本、真面目なので単位を落としたことはありませんし、先生方からの評価も高かったように思います。

 辛くて、辛くて、現実から逃避するかのように、福岡教育大の同級生が講師を務める中学校のバスケットボール部でコーチをしていました。当然、研究室の先生方からは「そんな暇があるなら勉強しなさい」と渋い顔をされましたが、当時の私は、そうせざるを得ませんでした。

 ずっと昔、従姉妹のお姉ちゃんから「ゴー君は先生に向かない。落ちこぼれの気持ちがわからないから」と言われました。当時はショックで、ムキになって反論しました。しかし、それはそのとおりでした。

 九州大学で落ちこぼれて、落ちこぼれの気持ちがよくわかりました。学歴至上主義という考えも捨てることができました。もっと大切なものがあるということがよくわかりました。その延長で、不登校発達障害等に関しても理解を深めていくことになります。

 結果論になりますが、無難に教員採用試験に合格していたら、とんでもない教員になっていたと思います。落ちこぼれの気持ちもわからない、学歴至上主義のハラスメント教員です。今だって、すぐに「頭悪い」と言ったり書いたりしてしまいますので(笑)。

 つくづく思います。

 落ちこぼれてよかった。

 今、多くの人達が、ゴーシ先生に相談してくれるのは、この「落ちこぼれ」経験のおかげです。

 

つづく↓

 

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