入院生活－18日目　2023/10/６（金）－ - ゴーシ先生のSNSでは書けない話

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起きた時間は定かではないけど、
昨日の筑肥線100周年記念実行委員会の
議事録仕上げなきゃと思い作業開始。

完成して、4:38に送信。
入院前より早朝仕事生活に拍車がかかっている。

ナースステーションでも
早朝（深夜）からPC開いて
真っ暗中で仕事していると話題になってるらしい。
「佐藤さん、お忙しいのは分かりますが
　入院しているのだから、安静にしてください」と。

6:00、点灯。
また体重測定。普通は週2回なのに今週４回目。
かつ、血液検査も。
ちょっと不安になる。

7:00になったので１階のコンビニへ。
看護師さんの通用口から吹き込んでくる風が
ずいぶん冷たく感じる。
この２週間以上、外気に触れない間に、
世の中は秋になったのかもしれない。

世の中は確実に流れていく。
２度目のジャニーズ事務所の会見が行われ
前回は「社名の変更」「エージェント制」とかが話題になったと思ったら、
今回は「NGリスト」の話で持ち切り。

日本はヒマでいい。

こっちはヒマつぶしするために忙しいというのに。

入院前は、「自分がいなきゃ」という使命感があった。
しかし、実際には入院しても、
自分がいなくなっても、
行政区も、PTAも、筑肥線100周年記念事業も
滞りなく進んでいく。

当然、いたほうがスムーズだろう。
だけど、いないから全く停滞してしまった、
ということはない。

自分の存在なんてそんなものなのだ。

「自分がいなきゃ」
「自分がやらなきゃ」
なんて過信で、
自分がそう思っているだけ。
自分が好きでやっているだけ。

そう考えればヒマつぶしと一緒なのだ。
人生は壮大なヒマつぶし。

暇つぶしにスマホゲームしながらこんなことを考えた。

無料スマホゲームをやっていると、
別のスマホゲームの広告がよく入る。
面白そうだなと思って、
それをインストールしてみると、
またそれにも広告が入る。
その繰り返しになる。
すごく単純化して考えると、
スマホゲームを作っている企業Aは、
企業Bからの広告収入で成り立ち、
企業Bは企業Aからの広告収入で成り立っている。
２匹のタコがお互いの足を食べあっているようなものだ。

当然、課金する層がいるから、
それでもスマホゲーム企業は成立している。
統計的には、消費者全体の10％、
オンラインゲームをする人の44％だそうだ。

では、その課金ユーザー（のほとんど）が
スマホゲーム企業、IT業界で働いている人としたらどうだろう。
スマホゲームを作っている企業Aは、
企業Bからの広告収入で成り立ち、
企業Bは企業Aからの広告収入で成り立っている。
その課金のもとは、そのゲーム、IT業界で働いた給料だ。

確かにお金は回っているけど、
結果として生み出されたものはスマホゲーム。
浪費されたのは時間。
お金を得るために、働いてはいるけれど、
そのお金で手に入れるのは浪費。

結局、働いているように見えて、
経済を回しているように見えるのだけれど、
付加価値はほとんど生み出していないのかもしれない。

そう考えれば、働こうが
趣味に時間を費やそうが、
やっぱり人生は壮大なヒマつぶしなのだ。

無限の資本主義社会の歯車の一つにすぎない。

お金をどれだけ稼ぎ、どれだけ使い、
お金をどれだけ回しているかなんて、
所詮、歯車の大きさ、小ささに過ぎない。

ドームで盛大にお金使って
野球を応援するのも
そのドームの絵をお金をかけずに描くのも
同じ娯楽。

厭世的だな。

さて。

昼食も３分粥、夕食も３分粥。６食連続。
回復食にもほどがある。
忘れ去られている。

まぁ、ネタになるから放っておく。

入院費の概算連絡票が届き、
いよいよ退院までカウントダウン。

カウントダウンとは言え、薬や点滴、いろんな検査も減り、
しかも３連休だから、
病院自体が閑散とし、
ヒマとの闘いの天王山ともいえる。

この金土日月の計画を練っておこう。

テレビカードの残数は85度。
テレビの視聴時間になおして３時間弱。
金：アジア大会女子サッカー決勝、
土：アジア大会男子サッカー決勝、
日：ラグビーワールドカップ、
を観ようとすれば足りない。
1000円、ケチるほどのことでもないのでもう一枚購入しよう。

有り余る時間。
もう一冊くらい長編ミステリが読めるだろうと
東野圭吾の『新参者』を購入。
「ちょっとさわりでも読んでみよう」
と手に取ったら一気に読んでしまった（涙）
ミステリと言う、
ストーリーのワクワク、ドキドキ、ハラハラ感ではなく
構成の見事さ。
殺人事件にかかわる一つ一つの関係者を、
人情味あふれる形でシロにしていく。
それがパズルのピースのようにはまっていくという感じ。
面白かった。けど暇つぶしアイテムが一つなくなった。

そこで、「もう描かないだろう」と思ってた
絵の続きを書いた。
今度は、シーホーク左側手前の風景（入院している病院）。
透視法を意識して、奥行き、立体に見えるように。
当然、今回は、縮尺を意識して、この絵もつながるように。