「生きたお金の使い方」。
田中優さんには、とても及ばないけど
私も「仕組み」を作るのが好き。
震災後、福島県の農家が
風評害で苦しんでいたときに
5万円分の野菜を購入することにした。
私の自宅に送ってもらって
それを私が食べてしまえば
そこで完結するのだが
それで終わらせなかった。
東京の江戸川区篠崎にある
『読書のすすめ』という書店に野菜を送ってもらい
そこで野菜を売ってもらうことにした。
本屋なのに(笑)。
読書のすすめに集う志のある仲間が
ちゃんとした対価を支払って
たくさん買ってくれた。
そのお金を再び
福島県の復興イベントに役立てて欲しいと
福島県の仲間に送った。
5万円。
寄付してしまえばそれまでだけど
こうしていろんな人の手に渡りながら
何倍ものお金になって
福島県に届いた。
愛知県では、チャリティー講演会も行った。
会場借り上げ費は
愛知県の仲間が負担。
交通費は私が負担。
参加者は
講演内容が「いいね!」と思った分だけ寄付する。
結局、寄付額は86,801円だった。
これは、会場借り上げ費、
交通費を足した額に等しい。
なら、直接、寄付したほうが早い
だけど、そうじゃない。
人が講演会場に集まるという一歩。
寄付するという一歩。
講演内容を聞き、感動し
弁当の日をやろう
子ども達のために何かやろうとすると一歩。
同じ8万円でも
数百人の一歩が生まれる。
だからその意味は全然違う。
そもそも
その5万円あれば
8万円あれば
中洲で飲みまくるという選択肢もある。
だけど、それをやって喜ぶのは
中洲のおねーちゃん達くらいだ。
同じお金で、いかに多くの人を
深くhappyにするか。
だからお金は稼ぐより使う方が難しい。