食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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もし、イジメられたらどうすればいいですか?

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ある小学生から相談を受けました。

イジメられているのだと言います。

 

学校の先生に相談しても
「直接その場を見ていないので、指導も注意もできません」
って言うとのこと。

 

相手の親に相談しても
「うちの子がそんなコトするはずありません。
 オタクのお子さんがウソをついてるんじゃないですか?」
って言うとのこと。

 

だから、その子は、
私が書いた「ニワトリの尻つつき」の記事を思い出しながら、
ガマンし続けているのです。

 

だけど何も解決しない。
だから私に、直接、相談しに来たとのことでした。

 

動揺しました。
目の前が真っ暗になりました。
何も言えなくなりました。
怒りもこみ上げてきました。

 

私は、その子に
「イヤだな~って思ったら、学校、休めばいいよ」
ってアドバイスしました。

 

そうしたらその子は、
「先生がズル休みはいけないんだって」
って言います。

 

鳥肌が立ちました。

 

こういう真面目で賢くて強い子が、
ガマンの限界を超えたときに、
「自分の命で、自分の正しさを証明してみせる」
なんて思っちゃうのかもしれません。

 

学校に行かないなんて全然アリ。

 

わざわざ「あなたのことが嫌いだ」
っていうような環境に身を投じなくていい。
一生の問題です。

 

ある授業で、学生からの質問を受け付け、
私がそれに答えるという、
質疑応答の時間を設けました。

 

前から順に、学生に質問させていたのですが、
ある男子学生は、とても混乱した様子で質問できませんでした。

 

授業終了後、その彼が、私の元にやってきました。

 

話を聞けば、皆の前で発言しようとすると、
小・中・高とイジメられた経験がフラッシュバックするのだと言います。
鉛筆を投げられ、椅子をひかれ、ヤジが飛び、
そんなことが思い出されて混乱し、
ドキドキして、パニックになって何もできなくなるのだと言います。

 

このレベルまでなると、
PTSD心的外傷後ストレス障害)とか、
PD(パニック障害)なのかもしれません。

 

いじめの問題を議論していると、
「いじめられる方にも原因がある」
なんてことを言う人がいます。

 

そんなことは絶対にありません。

 

100%、いじめる方が悪い。

 

 「いじめられた経験もいい経験になる」
なんてことを言う人がいます。
ある意味、事実でしょう。

でも、それは、その強さがある人が言える言葉です。

 

彼のようなレベルになると、
これからいろんな面接を受けたり、
人前で発表したりする際に、
本当に苦労するでしょう。

 

いじめが人の一生を狂わせることもあります。

 

だから、わざわざ、
そんな環境に身を投じなくていいのです。

 

やさしさと思いやりで満ちあふれている社会もあります。
やわらかさとあたたかさで満ちあふれている世界もあります。

 

あなたのことが、大好きだって、
必要なんだって、
かけがえのない存在なんだって、
言ってくれる人がいっぱいいます。