作家。食育研究家。九州大学大学院農学研究院助教/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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「卒業論文」論②

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卒論テーマとして
自分の関心のあるテーマを見つけたとします。

上記のとおり
その中で「具体的に何を明らかにするか」を決めていく必要があります。

 

その際、えてして
「問題解決型」の思考になりがちです。

 

有機農産物に興味がある」→
有機農産物をもっとひろげたい、消費量を増やしたい」→
「popを工夫すれば売れるんじゃないか!」

という具合です。

 

「農福連携に興味がある」→
「農業分野での障碍者雇用を広げたい」→
「マッチングシステムを作ればいいんじゃないか!」

 

という具合です。

 

ほぼすべての4年生が
こんな思考方法。

気持ちはわからなくはありませんし
教えてもらっていないのだから
仕方ないでしょう。

 

しかし、それは単なるアイデアであって
ということはそういう事例もないので
調査研究は難しいです。
そもそも、そのアイデア
その問題が解決するかも不透明です。

厳しい言い方をすれば
大学4年生が、ちょっと考えて
思いつくようなアイデアで解決するなら
その問題はとっくに解決されているでしょう。

 

つまり、卒業論文を作成する上での
思考方法ができてないのです。
(あたりまえですが)

 

ということで
ゼミでのディスカッションを踏まえ
こんな図解をしてみました。

 

繰り返しますが
テーマを見つけると、
すぐに「問題解決のアイデア」を出しがちです。
でも、それは単なるアイデアであって、
事例もない、少ないので調査研究しにくいです。

 

そもそも問題点とはどうやって起きているのか。
ある「現象」は、
様々な「事実」から構成されています。
その事実のうち、わかっていることは何か?
まだ明らかにされていない事実は何か?
その事実と事実はどのような関係にあるのか?


さらに
その現象を成立させているのは
「経済」「制度」「技術」等々の社会の諸条件です。
その社会の諸条件と現象との関係は?
どんな条件がその現象を生み出しているのか?
そのうちわかっていること、関係は何か?
まだ明らかにされていないこと、関係は何か?

 

例えば、上述の有機農産物にしても
「改正JAS法」「認証制度」「そのコスト」
「生産技術の問題」「流通・販売のルート」
「高付加価値販売ができるか」
有機以外の高付加価値農産物の存在」
等々、いろんな事実や社会の諸条件があって
popを工夫すれば売れるようになるということではないでしょう。

 

これらを一つづつ調べ、ピースを埋めていくと、
「まだ明らかになっていないこと」
「現象の問題点」
が具体的に明らかになります。
もしかしたら
誰も気が付いていなかった事実や
問題点がわかってくる可能性もあります。


それを明らかにするのが卒業論文です。

 

問題解決方法を発想して
検証するという方法論は
卒業論文としてはなかなかむつかしいと思います。

 

研究とは、
「物事を学問的に調べて、
 今まで誰も知らなかった事実(真理、理論)
 を明らかにすること」
なのです。 

 

まるで大学教員いみたいだな。。。

 

 

 

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