食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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「学校の先生がキャリア教育なんてできるの?」問題

17日、午前は
ある私立高校で講演。

 

この高校は
校長先生の方針で
「プロフェッショナルセミナー」
を開講しています。

 

経営者や代議士、弁護士、研究者など、
各業界で活躍するプロフェッショナルを招き、
その方々の生き方等に触れる講義。
実社会の第一線で活躍するプロと交流することにより、
視野を広げ、意識を高め、社会人力を磨き、
新たな夢や人生観に出会う有意義な時間。

 

とのこと。

 

素晴らしいです。

 

歯に衣着せず言えば
普通の高校の普通の先生が
これからの社会の生き方等について
生徒に教えることができるはずがない。

 

だって
先生になるために
教育大、教育学部に行って
講義うけて、単位ちゃんととって
教育実習行っただけで
教員免許もらって
採用試験に合格しただけですから。

 

ちなみに
日本の教員は
諸外国に比べ
圧倒的に社会人経験が少ないです。

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80%の先生が
社会人経験ゼロ。

 

こわっ!

 


それでも画一的な成長・学歴社会であれば
自分が歩んできたライフコース
価値観を伝えて
なんとかなってきたのでしょうが
これだけ価値観が多様化し
変化のスピードが激しい時代には
相当勉強しないと難しいでしょう。

 

 

それは大学教員も一緒で
(一部の大学教員を除いて)
ほとんどの大学教員は
博士課程まで行って
真面目に修士論文、博士論文を書いて
大学教員になったら
科研費という税金をいかにとってくるかが重視され
論文数が昇進のためのほぼすべてであり
そこで、論文の実績数をあげるために
自分たちで学会作る
みたいな価値観やキャリアの中で生きています。

 

 

とすれば
これだけ価値観が多様化し
変化のスピードが激しい時代に
これからの社会の生き方等について
学生に教えることができるはずがない。

 

無知の知
とはよく言ったもので
「俺は先生だから偉いのだ」
ではなく
「先生だけど何も分かりません」
と自覚し
「だから他の社会人の先生にお任せします」
と割り切り
そのためにちゃんとお金や
その実現のためのエネルギーを使う。

 

そのほうが
よっぽど生徒のためになると思います。

 

ということで
2時間、全力でお話ししました。

 

当日は
6人の外部講師がいて
1人の外部講師が
2時間、一つのクラスを担当するという構成でしたが
もったいない。

 

ゴーシ先生なら
30分
A先生が1組、B先生が2組
30分
B先生が1組、A先生が2組
で講義し
(3、4組も同じ)
1、2組を半分に分け
その半組を
3、4組の半分と一緒にし
30分でお互いに
AB先生から、CD先生から
何を学んだかをアウトプットさせ
学びあいの場を作り
最後の30分、
大講堂で
1~4組、ABCD先生による
総合ディスカッションを行う。

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そんなアイデアも伝えて
高校を後にしました。

 

その後、キャリア教育そもそも論へ↓

 

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