九州大学には
たくさんの留学生がやってきます。
特に、中国、韓国、ベトナム、ミャンマー、カンボジア…。
アジアからの留学生が多く
私が所属する研究室なんか
大学院生の大半が留学生で
どこの国の大学かわからないほど。
では、なぜその学生は
留学してくるかというと
「自国に帰って役に立つ何か」を
学ぶためです。
逆説的に
なぜ、ハーバードとかケンブリッジとか
欧米の大学から
九州大学に留学に来ないかというと
簡単に言えば
「研究では学ぶことがないから」。
むしろ
私たちが
ハーバードとかケンブリッジ
に留学させていただいて
学させていただきたいと願っています。
いずれにせよ
留学生は学びに来るのです。
留学先では
自国に帰ってから
役に立つ学びを
提供する必要があります。
さて。
先日、飛岡先生とお話しさせていただいた際
「子どもは未来からの留学生」
というキーワードを頂きました。
膝を叩きました。
子どもが生きるのは未来です。
その未来に役に立つ学びを
提供しなければなりません。
でも、今の親、大人は
過去を生きていて
その過去の経験や価値観を
必死で子どもたちに教育しようとしています。
未来に役に立つはずがない。
テクノロジーは
指数関数的に発達します。
私は、「親を軽々と超えていくこと」
が大事だと思っています。
とすれば、
親が子どもを教育するなんて
とてもおこがましいことだと思います。
普通の親は
未来なんて予想も理解もできていません。
「できるだけいい高校に…」
「できるだけいい大学に…」
「大手企業に入れば一生安泰…」
なんて20世紀型・成長社会価値観を引きずっています。
そんな親に育てられたら
子どもがかわいそうです。
自分よりも
未来を見ている人に
教育をお任せしたほうが
絶対に子どものためになる。
ちなみに
学校の先生も
全然未来を予想も理解もできていないので
学校教育にだけ
子どもを委ねるというのも
私からすればリスキー。
だって
子どもは未来からの留学生なのだから。
親の役割は
絶対的な愛情を注ぐこと。
自己肯定感を育むこと。