飲食料品の値上げが続いています。
主要飲食料品メーカー105社における、
2022年以降の価格改定計画の調査結果、
8月末までに累計2万56品目の値上げ。
9月単月の値上げは2424品目。
年内で最も値上げ品目が多いのは10月で6500品目。
その理由の一つは円安。
1年前は1ドル110円程度だったのが
現在139円。
わずか1年でここまで。
ちなみになぜ円安が進むかというと
日本は異次元の金融緩和で
ゼロ金利政策、マイナス金利政策。
一方でアメリカは米長期金利の上昇政策。
そうすると円が売られ
利率の高いドルが買われます。
こうして円に対する需要が減り価値が下がります。
円安が進むと
輸入品が高くなり
海外旅行にも行きにくくなります。
日本は、エネルギー(石油)や食料を
ほぼすべてを輸入に頼っているので
(食料自給率は38%)
メーカーにとっては原材料費が高くなるということです。
原油価格も高騰しています。
そうなると
食用油や小麦などの食材価格高に加え、
原油高に伴う包装資材や容器、物流費も高騰します。
賃金が上がっていればいいのですが
先進国の中で最低レベル。
実質賃金指数を見ると
日本だけマイナスです。
しかも、ロシアのウクライナ侵攻による
小麦の輸出入問題(量の減少、価格の高騰)
はまだ、反映されていません。
コロナの収束とその後の景気回復も
諸外国に比べ進んでいません。
なによりも少子化です。
2022年上半期(1~6月)の出生数は、38万4942人。
21年の出生数は、過去最少の81万1604人。
22年の1年間を通じた出生数は過去最少を更新する可能性が大。
子どもの数、人口を増やすというのは
短期的には難しいでしょうし
円安に歯止めをかけようと
金利(公定歩合)を上げれば
日本の景気は一気に冷え込むでしょう。
統一教会問題や
国葬問題も大切だけれど
国民が
もうちょっと
中長期的な問題に関心を向けないと
日本、ツムぞ。
(個人的には、もうツんでいる気がする)
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