食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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『世界トップレベルの教育について語ろう』

今日の午後は、熊本市で行われた
『世界トップレベルの教育について語ろう』(田上善浩×高坂翔輔)
に参加。

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高坂さんは
学力世界一のフィンランドの教育に精通。

 

フィンランド教育の概要についてはコチラ↓

www.goshisato1973.info

 

冒頭、
高坂さんからの
「終わったときに
 どうなっていたら最高ですか?」
の問いに、
ゴーシ先生が設定したゴールは
フィンランドにおける優駿な人材とは?」
フィンランドの就職試験ではどんな人材選考をしているのか?」
を明らかにする
にしました。

 

なんでそれをゴールにしたか?

 

日本の教育の問題は
いろいろ指摘されていますし
その改革も試行されています。

 

でも結局は学歴偏重。
やっぱり「できるだけいい大学へ」です。
親も教師もそういう価値観です。

 

なぜなら、大企業、一流企業が
偏差値の高い大学から
新卒一括採用するからです。

まぁ、大企業、一流企業といえど
今でさえ無茶苦茶で
10年後はどうなっているかわかんないのに
20世紀を生きてきた
勉強してない頭の悪い親は
いまだに
「できるだけいい大学に」
「大企業、一流企業に入れば安定」
みたいな価値観を
子どもに刷り込みながら
塾にせっせと通わせ
高校受験、大学受験を
勝ち抜かせようとします。

 

 

だから
日本の教育の目標は
「できるだけいい大学に入ること」
になっています。

 

それが再生産され続け
システムが固定化されます。

 

で、学生は
大学に入っていろんなことを見失ったり
ニートが増えたり
パラサイトシングルが増えたりしています。

 

 

そう考えていくと「出口」、
つまり、企業がどんな人材を求め
どんな採用するかを変えなければ
なかなか日本の教育は変わらないんじゃないか。

 

 

じゃぁ、学力世界一
ニートが一人もいないフィンランドでは
「就職試験ではどんな人材選考をしているのか?」
フィンランドにおける優秀な人材とは?」
を学ばなければならない
と考えたわけです。

 

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このゴールをたどり着くために
高坂さんの1時間のレクチャー後
すぐに質問に行きました。

 

その答え。

 

 

・履歴書に学歴欄がない。あっても企業は重視しない。
・企業が見るのは、「どんな技術をもっていて、何ができるか」。
・そのことをちゃんとプレゼンできなければならない。
・そのために「どんな単位を取っているか」。
・その職業に就くためには、必要なスキル、単位がある。
・その職業に就くために大学生は、大学に通いながら
 専門学校に通い、単位、スキルを取得する。
・採用されると「じゃ、まず、1年契約からね」
 から始まる。

 

 

フィンランド教育というと
ゆったりして、子どもの自主性を尊重し…
というようなイメージがあるのかもしれませんが
大学、就職は結構シビアなんだと思いました。

 

 

なにより。
フィンランドは資源がなく
教育に投資するしかないという現実があります。

フィンランドの教育のゴールは
ある意味「いかによい納税者を育てるか」。

フィンランドは教育費が無料。
その代わり税金が高い。

 

自立してない、納税もできないような
若者が増えると国が滅亡するという危機感が
背景にあるようです。

 

その象徴として
税金を納めない脱税は
殺人と同じくらいの重罪に課せられるそうです。