食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


official web: http://goshisato1973.com/


佐藤剛史の著作一覧


佐藤剛史への講演依頼

講演依頼フォームはコチラ


佐藤剛史の講演のサンプル動画


佐藤剛史への連絡は→goshisato1973@gmail.com

友だち追加

「科研費」という日本の病

科研費(科学研究費補助金)申請のシーズン。

 

f:id:kab-log:20210921162243j:plain

 

申請しないと
ペナルティが課されます。

 

自分も
昔そうだったけど
いろんな建前を並べて
国内旅費だの、海外旅費だの
いろんな科目を計上して
できるだけ大きな予算を申請します。

で、できるだけ大きな科研費を獲得した研究者が
「優秀」とされます。

 

大学間でも競争が行われているので
申請しないとペナルティが課されるわけです。

当然、わが国の科学や技術をすすめるためには
研究開発費は必要ですし
増やすべきという声もあります。

 

UNESO(国際連合教育科学文化機関)が
2018年に発表した「世界の研究開発費における国別ランキング」によると、
1位がアメリカ:581,553百万米ドル。
2位が中国:465,162百万米ドル。
3位が日本:171,294百万米ドル。
しかし、研究者一人当たりの開発費で見ていくと、
日本の世界ランクは16位にまで下がり、
日本の研究開発費が少ないことが浮き彫りです。

 

ただ、それとは別な味方をすれば
日本の研究者全員での研究費獲得戦争であり
(その時間、研究進めたほうが生産的じゃない?
 その時間にも税金払わているんだし)
国をあげての税金無駄遣い祭りとも言えます。

 

特に、人文科学分野、社会科学分野は
デジタル化、オンライン化で
ほとんど研究費を使わず
研究ができるようになったと思います。

 

以前は
・専門家との意見交換、資料収集 東京-福岡 10万円*3回
とか平気で計上していましたが
意見交換なんてもうzoomでできるし
資料収集もデジタルで送ってもらえばいいです。

 

アンケート作成・実施のため
・印刷費 10万円
・データ入力委託費 20万円
とか平気で計上していましたが
今では、google formで
全く必要なし。

 

下手したら
海外の現地調査だって
様々な技術を使えば
わざわざ海外に行かなくても
できなくはないはず。

 

そんな状況になっているのに
日本中の研究者が
あれこれ建前を並べて
予算計上しまくっているわけです。

 

で、それを審査するのは
当然、その分野の専門家ですから
基本、学会仲間。
お互い、融通しあっている
という話を聞いたことがあります。

 

ある意味
研究という名前を借りた
組織的談合っぽい。

 

科研費を申請せず
ペナルティを課されると
私だけでなく、いろんな方に迷惑をかけるので
この数日間で集中して作成し
申請はしました。

 


しかし、上記のような意識があって
私は、そういうのにのっかるのが嫌なので
普通は数百万、
社会科学系でも、場合によっては数千万、
自然科学系は億単位の申請がある中で
私は十万円レベル。

 

だって、今なら
お金使わずに調査できるし
必要な場合は
行政や企業と共同研究にすればいいんだもん。

 

 

youtube、チャンネル登録、お願いします

 

ゴーシ先生のonline salon ←クリック

 

不定期8:00に配信、ゴーシ先生のLINE公式↓
友だち追加

この記事に、いいね!
と思った方は是非、読者登録を↓(blogを更新するとお知らせが届きます)