食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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子どもの「大人になりたくない」「働きたくない」問題①

寺子屋佐賀大人塾、
2日目の2時間目。

 

冒頭
「大人になりたくない人」
と手を挙げてもらったら
13人中2名。

 

その理由を聞いたら
「働きたくない」
「納税がイヤ」。

 

…そうですか…

 

「じゃぁ、働きたい人?」
と聞いたら
13人中、小学校4年生のわずか1名。

 

逆に、
「働かずに生きていけるなら
 働きたくない人」
と手を挙げてもらったら
12名が挙手。

 

その理由。

「面倒くさい」
「疲れる」
「好きなことができない」
「ストレスが溜まって、やつあたりする」
等々。

 

ちょっと衝撃的。

 

これ、
親の責任。
大人の責任。

 

大人になることは楽しい、
働くことは楽しい、
という背中を見せれてない。

 

ということで、
こんなお話をしました。

 

 

まず納税について。

 

ゴーシ先生は
多分、普通の人よりは
多く税金を払っています。

 

確定申告をして
「追加でこれくらい払ってください」
と言われて、税金を払うのは
毎年、イヤです。

 

だけど
ちゃんと払います。

 

私たちが
こんな生活ができるのも
税金のおかげだからです。

 

 

税金を払わずお金を貯めて
すごく大きくて豪華な家を作っても
ダムも堤防もなければ
大雨が降って、その家は流されてしまうでしょう。
高級外車を買っても
道路がなければ走ることもできません。

じゃぁ、自分のお金で
ダムも堤防も道路も
全部作れるかと言うと作れません。

 

みんながちょっとづつ
お金を出しあう必要があるのです。

 

それが税金です。

 

私たちの便利で安全な生活は
税金によって成り立っています。

 

そもそも
みなさんが学校に通えるのも
税金のおかげです。

 

 

具体的に言えば
国立大学法人の学費は年60万円。

 

しかし、大学生1人にかかるコストは
年250万円くらいです。

とすれば
190万円は税金で賄われています。

 

すごく頑張って働いている
会社や大人が
自分の子供でもないのに
税金を払って
私たちを
学校に通わせてくれているのです。

 

これが税金です。

 

そもそも、税金が払えるってことは
ちゃんと働けて
お金が稼げるってこと。

 

それって
とってもステキなことです。

 

 

ある障がいを持った人がいました。
その人は、働きたくても
普通の会社で働くことはできませんでした。
しかし、ある人が
障がいがある人でも働ける会社を作り
その人もそこで働くことになりました。
一所懸命働きました。
そうしたら
生まれて初めて給料をもらうことができました。
しかし、給料をもらうと
税金を払わなければならなくなり
その人は役所に行って
納税の手続きをすることになりました。
手続きをしながら
涙がこぼれました。
役所の人がびっくりして
声を掛けました。
「どうしましたか?大丈夫ですか?
 税金を納めるのがイヤなのですか?」
その人はこう答えました。
「いえ。
 私はこれまで
 皆さんからお金をいただいて
 皆さんに支えられて生きてきました。
 でも、こうして、やっと働いて
 わずかですが、税金を納めるこおができました。
 それがとっても嬉しくて、嬉しくて。
 このお金が誰かを支えることになるのだと思ったら
 それがとっても嬉しくて、嬉しくて」

 

さぁ、皆さん
税金を納めることについて
どう考えますか?

(つづく)

 

 

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