人間の特徴の一つは「言葉」だが
「言葉」の発明と脳容量の増大とは関係がない。
「言葉」は進化の中で極めて最近のこと。
700万年前 ・直立二足歩行
・犬歯の縮小
200万年前 ・石器の使用
・脳容量の増大600cc(cf.ゴリラの脳:500cc)
・組織的狩猟
60万年前 ・脳容量が現代人と同じ大きさ(1500cc)
50万年前 ・火の使用
30万年前 ・信仰、宗教の発明
7万年前 ・言葉の発明
1万年前 ・農耕の開始
(※スライドが早く、pptを完全にメモできませんでしたので
いろんなサイトを調べて補強)
人間の脳が大きくなった理由は?
大きな脳は、大脳新皮質の割合が高い。
いろんなサルの脳の大きさを比較し
いろんなパラメーターとの関係を比較。
結果、
脳の大きさと、ほぼすべてのパラメーターとは無関係であることが分かった。
しかし、唯一、
「社会の規模」(群れのサイズ)増大と
正の相関関係をもつ。
なぜなら、それぞれの個体の特徴を覚えて、
どう付き合うかを考えないといけない。
社会の規模が霊長類の脳を大きくした。
つまり、ヒトの脳は
社会脳として大きくなった。
同じように
化石人類の脳の大きさと
集団規模の変化を比較した。
350万年 10-20人 600cc
200万年 30-50人 1000cc
50万年 100-150人 1500cc
現代でも
自然の恵みだけを頼りに生きている民族の
集団規模は150人程度。
集団規模
・10-15人…共鳴集団
・言葉がいらない。
・ゴリラの集団もこれ以下。
・ヒトでいえばスポーツの集団。言葉を使わず、連係プレーができる。
・昔の大家族もそう。
・30-50人…一致して動ける集団
・顔と性格を熟知できる。
・学校のクラスの数。一人の先生が統率できる最大値。
・これ以上の数になると分裂する可能性が高い。
・会社も軍隊もそう。
・100-150人…信頼できる仲間
・顔と名前が一致。
・年賀状を書こうと思ったときに、顔が思い浮かぶ数。
・信頼できる。共同作業した経験がある。
・言葉だけでなく身体で関係性を構築。
・それ以上になると何らかの指標が必要。
その③につづく↓