今日は「子どもとメディア全国フォーラム」。
ゴリラ研究の第一人者で
京都大学総長の山極壽一先生の特別講演
『ゴリラ研究者がみたスマホ社会』
を拝聴しました。
話は面白いし
知的だし
かっこいいし
ダンディーだし
「モテるだろうなぁ~」
というのが第一印象。
男としてもホレボレ。
いろんな講演を聞いている
ゴーシ先生ですが
そのゴーシ先生が
最高に面白いと思えるほどの講演。
しかも。
会場一講演memoをとるゴーシ先生ですが
そのゴーシ先生のmemoが追いつかないほどの
情報量。
ということで
数回に分けて
山極先生の特別講演レポートをupします。
山極先生は1952年生まれ。
小さなころから一橋大学の構内に秘密基地を作り、
探検隊ごっこなどをして遊んでいたそうです。
志賀高原で野生の猿を見かけたのが
サル研究のきっかけ。
それ以降、40年間、寝ても覚めてもゴリラ。
さて。
「人間とは何か?」「社会とは何か?」
歴史の縮尺を広げて
解釈しなければならない時代になった。
これまでであれば
「文明、文化」をキーワードとして
産業革命くらいまでさかのぼればよかった。
しかし、人間そのものの歴史を考える必要が出てきた。
子どもは文明、文化に染まっていない存在。
ゴリラは霊長類で類人猿に属する。
約6500万年前に、サルの祖先がうまれ
サルとは約3000万年前に分化している。
ゴリラ、チンパンジーはヒトと同じ。
サルではない。
では、サルと類人猿は何が違うのか?
群れで暮らす霊長類は
互いの優劣、強弱を認知している。
だから対面することがない。
弱い存在が媚びる。
弱い存在が退く。
それは「戦う気はありません」という意味。
しかし、ゴリラは対面交渉できる。
あいさつもする。
コンゴでゴリラツアーで
ゴリラを観察していると
ゴリラが顔を近づけてきて
真正面から10cmの距離で対面する。
【ゴリラ注意】 野生のマウンテンゴリラの群れがカワイイ(o´∀`o)ノ
※この動画は講演で紹介された動画とは異なりますが
同じように顔を覗き込んで、あいさつしようとしています。
これにはビックリ。
全然、怯えていない。
威嚇しているわけではない。
では、人間はどうなのか?
実は人間は「会話と食事」の機会に対面している。
しかし、それはテーブルをはさんだ距離。
それが安心して対面できる距離。
ゴリラのように10cmだと不気味。
いろんなゴリラやチンパンジー、サル、人間の
「目」を比較した研究がある。
すると
人間の目だけ特徴が異なることがわかる。
人間の目は白目がある。
白目を見ようと思えば、
テーブルの距離が必要。
そうして、その距離で心の動きを読んでいる。
「言葉」は習わないと使えない。
目で心を読むのは、
習わなくていい。
私たち人間には、その能力が
そもそも備わっている。
その②につづく↓