食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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おとちゃんの語彙力

先日、
ユーザー感性学の「自然環境価値形成論」という授業の
オリエンテーション
受講生に「どんなことに関心がある?」
と聞いてみました。

 

一人の学生が
「自然豊かな環境、都市部の環境で
 子どもの感性にどんな差が生じるか」
と答えました。

 

私からしても
非常に興味深いテーマだと思います。

 

それを受けて
私は、こんな話をしました。

子どもが
自然豊かな環境で育つか、
都市部の環境で育つかによって
間違いなく感性の差は生じると思う。

 

ただし、それを
どのように明らかにするかは難しい。
感性をいかに
定量的、定性的に明らかにするかが難しい。
(だからユーザー感性学があるのだけれど)

ただし、学力を明らかにすることはできる。
学力の基礎は言語能力で
言語能力は語彙数に規定される。

小学校入学時の子どもの語彙数を見てみると、
普通の子どもで3000語、
遅れている子どもで1500語、
よくできる子どもで6000語程度と、
成績と語彙数は、
比例すると言われている。

 

ウチの子を見ていると
本当に野菜の名前とか
魚の名前とかをよく知っている。

 

だから、
単語や名前を数百個、準備し
自然豊かな環境で育った子
都市部の環境で育った子
に「知ってるか、知らないか」を
回答してもらい
その質と量を明らかにしたらどうだろう。

 

ある程度の数、調査できたら
興味深い研究になるかもしれない。

 

私自身、そんな調査をする余裕はないけれど
おとちゃんがどれだけの魚の名前を知っているか
気になったので
昨日の夕食の時間に聞いてみました。

 

おとちゃん、知ってる魚の名前言ってごらん。
そして、それを食べたことあるかどうか言ってごらん。
(食べたことあるは○、ないは×)

 

その結果。

 

・ヤズ ○
・マダイ ○
・イワシ ○
・サケ ○
・サンマ ○
・カマス ○
・イトヨリ ○
・太刀魚 ○
・チヌ ○
・鯉 ×
・ウナギ ○
・アナゴ ○
・フグ ×
・ハゼ ×
・ドンコ ×
・マアジ ○
・アオアジ ○
・スズキ ○
・キス ○
ゴンズイ ×
・ハヤ ×
・メダカ ×
・金魚 ×
クロダイ ○
・チコダイ ○
・ブリ ○
・イサキ ○
・カンパチ ○
・ヒラス ○
シイラ ○
・サバ ○
・ベラ ×
・コノシロ ?
・シマダイ ×
・キビナゴ ×
・カワハギ ○
・メンボ ○
・マトダイ ○
・ハマイサキ ○
・マグロ ○
・ヒラアジ ×
・アオナ ×
・エイ ×
・サメ ×
・コロダイ ○
・ヒラメ ○
・カレイ ○
・おじさん ×
・アユ ×
シラウオ ○
・ピラニア ×

 

これが糸島・福吉に住む
小学校1年生の魚の名前の語彙力です(笑)。

 

パパがビックリするような魚の名前も。

 

パパ「おとちゃん、
   キビナゴって何で知っとると?
   糸島で採れんやろ?」

おと「福ふくの里でたまに売っとるよ」

ママ「福吉水産の仕入れものがあるんよ」

 

おとちゃんは
字が読めるようになって
福ふくの里の
ショーケースに並んでいる
魚の名前を全部、読んでいるそうです(驚)

 

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