食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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時間は創るもの、 愛情は与えるもの、かけるべきはお金ではなく手間

先日の日曜日
とらじろうがお熱で
ママは看病で付きっ切り。

ということで
音ちゃんとパパは終日デート(嬉)。

 

午前中は、唐津河畔公園で遊び
午後は伊都イオンの本屋へ。

本屋さんで
何か絵本を買ってあげようと思ったら
簡単な「水彩塗り絵セット」(600円)がいいといいます。

それ以降、水彩塗り絵に熱中。

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昨晩は、(未だ熱のせいで)
とらじろうとママは19:00前に就寝。
1時間ほどおとちゃんと遊ぶことに。

「塗り絵したい」
ということで
パパが幾何学模様の絵を描くことにしました。

 

描きながら
「え~マルがいっぱい~」
「サンカクもいっぱい~」
「おとちゃん塗れるかな~」
「ハートも書いて~」
って大興奮。

それから
1時間弱、集中して塗り絵。

 

 

ところで、昨日は、直方市中央公民館で
「ひろがれ!ふくおか弁当の日 優良事例報告会」。

話の流れの中で
小学校高学年や中学生にもなって
おにぎりだけ作ればいい、みたいな
「なんちゃって弁当の日」
について話が及びました。

 

問題提起の意味で
「おとちゃんの料理」
という写真資料を紹介しました。

おとちゃんが
何歳の時に、どんな料理をしていたかという
写真紹介です。

3歳の時には
自分で土鍋から余ったご飯を取り出し
おにぎりを握って
「パパ、食べて~」
と持ってきます。

 

そんな数々の写真を紹介して
グループ毎にディスカッション。

そしたら
あるグループから
こんな意見が出ました。

 

「佐藤先生のお宅は恵まれている。
 現実には、できない家庭もある」

「弁当の日」黎明期に
よく言われた
「弁当の日」反対のロジックです。

 

そこで、こう問いました。

 

「子どもに
 シメジをちぎらせるとか
 インゲンをちぎらせるとか
 余ったご飯でおにぎりを握らせるとか
 そういうことができない理由は何でしょう?」

お金なんか一切かかりません。

昨晩の塗り絵にしてもそうです。

 

インターネットで
「塗り絵」って画像検索して
それをプリントアウトすれば
ものすごいクオリティの
塗り絵を子どもに与えることができます。

だけど、私は
子どもは、親が目の前で
自分のために一所懸命
何かを創ってくれている
そのことが嬉しいのだと信じています。

創りながら
親子で交わす会話が
子どもの心を育むのだと信じています。

わずか5分、絵を描くだけで
1時間以上も、
子どもは幸せな時間を過ごせます。

 

「忙しい」
「時間がない」
という人もいるでしょうが
私だって忙しいです。

 

スマホいじる時間も
テレビを見ている時間も
煙草を吸う時間も
お酒を飲む時間もなく
家族のために働いている人なら
塗り絵なんか描いている時間はないでしょう。

 

だけど、そうじゃなければ大丈夫。
そんな自分のためにだけ使っている時間を
少し子どものためにさけばいい。

 

時間は創るものです。
愛情は与えるものです。
かけるべきはお金ではなく手間です。
手間に愛情がこもります。