これまでかなりの量のビジネス書を読んできたが
書かれてあることの共通点は多い。
ただ、一点、
「自分がやった方が早いことを、自分でやるか、人に任せるか」
は、本によって、全くスタンスが違う。
「自分でさっさとやったほうがいい」
という本もあるし
「人に任せた方がいい」
という本もある。
おそらく、私は、30歳くらいまでは
前者であった。
自分でやった方が早いし
仕事のクオリティーも高くなる。
だから、仕事を抱え込む。
だけど、それをしっかりこなし
さらにスキルアップする。
忙しいから、タイムマネジメントも
ちゃんとやらなければならない。
「仕事は忙しい人に頼め」
というが、私は「やります!」と、引き受ける方だった。
そうやってバリバリ仕事をしていた。
だけど、大病を2度患い、
仕事が出来ない、
人に任さざるを得ない状況に陥って
それから、人に任せる術を覚えた。
「術」というか、それまでは、
信じて、任せれることができなかったのだ。
(だって、私がやった方がクオリティーが高いから)
今は、仕事もプライベートも忙しいので
いろんなことを人に任せっぱなしだ。
NPO法人環境創造舎は学生に任せ
志摩の海鮮丼屋は馬淵君に任せ
いとエコはメンバーに任せ、、、
信じて任せれば
ちゃんと動いていく。
そうすれば、もっともっと大きな動きが出来るようになる。
何の本か忘れたが
こんなことを書いていた。
課長が、「私がやった方が早い」とヒラの仕事をする。
部長が、「私がやった方が早い」と課長の仕事をする。
専務が、「私がやった方が早い」と部長の仕事をする。
社長が、「私がやった方が早い」と専務の仕事をする。
そうした会社に未来があるのか。
ヒラが、課長の仕事をやる。
課長が、部長の仕事をやる。
部長が、専務の仕事をやって
専務が社長の仕事をやる。
じゃぁ、社長は何をするのか。
5年先、10年先の会社のビジョンを
ぼんやり考えておく。
そうした会社にこそ未来がある。