食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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イベント企画におけるイニシアチブ③

イニシアチブを委ねてしまう典型が
助成金」だ。

 

ある方が
ゴーシ先生の講演を聞いて感動し
「ウチの県に来てもらいたい!」
と日時まですぐに決定した。

アテになる助成金があるということだった。

 

 

ある日、東京に向かう飛行機の中で
その方からメッセージが届いた。
JALは上空でもWIFIが使える)

 

飛行機は
ちょうどその県が見える上空を飛んでいて
なんか不思議な感じ。 

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メッセージの要旨は。

 

講演予定をキャンセルしてほしい。
アテにしていた助成金が外れた。
メンバーでクラウド・ファンディングすることも考えたが
みんな忙しいので難しいとの結論に至った。

 

という内容だった。

 

「タダでも行くよ」と即答。

 

 

助成金の申請書、書いたり
クラファンやるエネルギーがあるなら
参加費1000円で、
100人集めるほうが
よっぽど簡単。

 

 

有料イベントだと
(特に田舎では)
集客が難しいことは知っているけど
ゴーシ先生の講演は
90分で1000円払う価値はあると思う(笑)。

B級映画を2000円払って見るより
よっぽど泣けて笑えると思う。

 

もし、精一杯努力して
人が集まらなかったら
それでいい。
交通費も謝金もいらない。
自分たちの力で実現させよう。

 

相当、感激したようだった。 

 

いずれにせよ
助成金にイニシアチブを奪われると
こんなシンプルな講演会だって
実現できなくなる。

 

ゴーシ先生は
20代の頃、NPO法人環境保全活動をやっていて
助成金をとりまくっていた。
だから今でも助成金を取るノウハウは
持っていると思うし、その自信はある。

だけど、上記理由から
助成金には頼らない。
参加者がお金を払ってでも参加したいと思えるほどの
価値を生み出す
集客広報努力をするほうが
よっぽど企画の実現に近道だと知ったからだ。

 

 

助成金にイニシアチブは渡さない。
自分が動けば実現できる
イニシアチブを絶対に渡さないこと。

イベント企画におけるイニシアチブ②

二件目は
現在進めている、2018/1/20の
中島バオ君との対談イベント。

 

ケンが、150冊売るアイデアを募った。

 

一人の実行委員(大人)が
サインに宛名を入れたらどうかという
提案をした。

 

確かにユーザーは嬉しいだろう。
購入数も伸びるかもしれない。

 

だけど
150冊サインすることの大変さが
全く分かってない。
一人一人名前を聞き
その通りに書くという大変さが分かっていない。
それにどれだけ時間がかかるかもわかっていない。

 

大人でも経験がなければ
超的外れな意見を言ってしまうというのは
このことだ。

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なにより
最大の問題は
イニシアチブも
労力も
完全に他の人に委ねていること。

 

ただし。
イデア自体は
制限なく出したほうがいい。

 

だけど
自分が頑張れば
売り上げが伸びる
という現実的なアイデア
提案しなきゃ。

 

少なくとも
イニシアチブが自分にないようなアイデア
実現可能性が低い。

 

子どもたちが
実働するアイデアを出してるのに
大人がそんなアイデアを出すなんて
ゴーシ先生からしたら問題外。

 

 つづき↓

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イベント企画におけるイニシアチブ①

最近、「イニシアチブ」について
あらためて考えさせられる場面に
2度、でくわした。

 

イニシアチブとは
簡単に言えば、「主導権」のことである。
何かをやろうとするときに
主導権をだれが持つのか
自分がしっかりと握っているのか
誰かにゆだねてしまうのか
ということである。

 

一件目は、大学生が企画する
イベントの相談に乗ったときのこと。
その大学生グループは
高校生を集めて
マシュマロ・チャレンジを体験する
というイベントを企画していた。

 

コストはほとんどかからない。
成功のキーは、「広報・集客」。
どうやって高校生を目標人数集めるか。
それがクリアー出来たら
企画は成功する。

 

しかし、
あるメンバーがこういう提案をしたらしい。

「広報するために、カラーのチラシを
 ある程度刷ろうと思ったら、結構お金がかかる。
 だから企業の協賛が必要」

この時点でイニシアチブが企業に渡ってしまう。

 

つまり、企業の協賛が取れなければ
チラシが作れない
広報ができない
イベントが成立しない
となる。

 

つまり、イベントの成否は
企業が協賛してくれるかになる。

そして、イベントとは直接的に関係ない
協賛とりの仕事に全力を注がなければならなくなる。

 

 

大切なのは
自分がやろうと思えばできる
イニシアチブを持っておくこと。

 

このケースでは
・大学の教室を借りる(コスト・ゼロ)。
・WSの準備をする(ほぼコストゼロ)。
・印刷機でA5の白黒チラシを作る(ほぼコストゼロ)。

 

自分でやろうと思えば
全然できる。
カラーじゃなく、白黒だから
お客さんが集まんない
なんてことはない。

 

 

お客さんが集まんないのは別な要因。
高校生のニーズが分かっていない。
そこに訴えるイベントになっていない。

 

 

いずれにせよ、
イニシアチブは
自分で握っておかないと
とっても素敵なアイデアも実現できないよ。

 

長くなるので、また。

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子ども論、大人論

子どもと大人の能力を比較した場合
大人が明らかに勝っているものの一つが「経験」だろう。

 

やっぱり
経験があるかないか
それを経験したことがあるかどうかは
決定的に強い。

 

だけど、いろいろな経験を重ねることで
現実的になり
新規性がなくなり
柔軟性がなくなり、ということがあり
それが大人になるということの
一つの弊害なのかもしれない。

 

じゃぁさ、
大人も経験したことのないような
一大イベントを企画するとする。

 

その大人だって
経験したことないんだから
そのアイデアや考え方が
超的外れのこともある。

 

加えて
新規性がなく
柔軟性がないのだから
タチ悪い。

 

さらに、子どもじゃないから
許しがたい。

 

※写真は天草エアラインの珍しい機体。

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天草なう。

天草なう。

14:00からの講演のため、
朝一の航空機で会場入り。

そしたら、会場開いてない(涙)。

しかも、雨。
椅子もない。

wimaxもつながらない。

あと、2時間半、どうしよ(涙)

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とりあえず、
このわずかな空間を
回って一万歩、歩く。

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界王星で修行している気分。

 

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で、雨の中
限られたエントランスを歩き続け…

 

やりとげた!

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1周30歩で
300周。
日本一、

「五和コミュニティセンター」
のエントランスを、回った男。

 

そうしていたら
スタッフが来てくれて
なんとか開錠。

 

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第3回 かかりつけ農家視察ツアー:パクチーの収穫

10/27(金)は
山本さんの圃場で
「第3回 かかりつけ農家視察ツアー」
としてパクチーの収穫。

 

こんなトコロで農業やってんの?
と思うほど、小田部の住宅地のど真ん中。

 

まず、タープや机の設営。

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そして山本さんに
経営の全体像や
パクチー栽培の流れについて聞きます。

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そして収穫。

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3種類のパクチー
収穫させていただきました。

 

でも、収穫は一瞬。

ここから先が
「かかりつけ農家視察ツアー」のスゴサ。

 

今林さんをリーダーに
全員で協力して
パクチーフルコースを作ります。

 

まずは「蒸し鶏パクチーのサラダ」。
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次に、「パクチーとジャコのおにぎり」。

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「パンとパクチーのディップ」。

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そしてメインは「羊とパクチーの餃子」。

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さらに、パクチーの根っこの天ぷら。
極上オリーブオイルで
贅沢に揚げました。

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で、いただきます。

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本当においしかったです。
作りすぎたかな?
と思いましたが
無くなりました(笑)

 

そしてこういう体験をすれば
みんな仲良くなる。

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受け入れ農家の山本さん
ありがとうございました。

 

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次回、「かかりつけ農家視察ツアー」は
11/17(金)、嘉麻市で養蜂の視察です。

 

「京都のまちの法律家」と名乗る人物から

2018/1/20に予定している
中島バオ君との対談イベント。

www.goshisato1973.info

 

170名の定員はすでに満席となり
当日の運営は子どもたちに任せることにし
子どもたちは、主体的・能動的に動き
もう順調そのもの。

 

中でも、「本の販売係」を買って出た
ケンの成長っぷりは目を見張るほど。
一皮むけた感じ。

 

以前、
「熱量が足りない!」と指摘しました。

www.goshisato1973.info

 

でも、今回、本気になって
自己開示し
さらけだし
150冊の本を絶対に売ろうとする
彼の文章には、たしかに熱量がありました。

patakokun.hatenablog.com

 

今回の対談イベントは
実は、神様が
ケンのために用意してくれたんじゃないかと思うほど。

 

順調そのもの。

 

しかし。

 

10/25、夜。
「京都のまちの法律家」と名乗る人物から
(私の認識からすれば、行政書士は法律家ではないです)
FBのイベントページに
書き込みがありました。

 

要旨はこう。
・バオ君を称賛するようなイベントや表現は
 不登校を助長する恐れがある。
・法的に問題がある。

 

公開で、徹底的に反論してもよかったのですが
子どもたちが見ています。
「法的に問題があるの?」
と不安になった子もいます。

 

コメントは削除し、ブロックしました。

 

 

なんで、こんな大人がいるかね。

 

 

自分と主義、主張が違うのであれば
接点を持たなければいい。
見なければいい。
黙っておけばいい。

 

応援してほしい、支援してほしい
なんて言わないから
やる気を出している子どもたちの
可能性を叩き潰さないでほしい。

 

言っておく。

 

俺が大切に想っている子どもたちを
平気で傷つけるような大人には
コチラも全力で守って正当防衛します。

 

写真は全く関係ない
ある中学校での講演の様子(10/26)。

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