食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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九大生の食の実態調査2019①:ご飯家庭の大学生の方がっ!

授業の一環で
九大生に自らの食生活の振り返りを行ってもらい
そのワークシートを集計しました。

 

回収数:214票(男子学生115人、女子学生99人)
回収率:100%
方法:授業の一環としてワークシートを配布、回収。

 

Q1.現在の居住形態は?

  ①一人暮らし:81.8%
  ②実家で親と住んでいる:16.4% 
  ③その他:1.9%

 

Q2.現在の、朝ご飯の内容は何が中心ですか?

  ①ご飯中心:39.3% 
  ②パン中心:31.8%
  ③食べない:20.1%
  ④その他:8.9%

 

Q3.高校までの、朝ご飯の内容は何が中心ですか?

  ①ご飯中心:62.6%
  ②パン中心:32.7%
  ③食べない:3.7%
  ④その他:0.9%

 

九大に入れる子どもを育てる家庭は
明らかに、朝ごはん
「ご飯中心」が多い。

 

さらに…
「高校までの朝ご飯の内容」と
「現在の朝ご飯の内容」を
クロス集計するとこうなりました。

 

高校まで朝ご飯が「ご飯中心」の家庭の子どものうち

  • 47.8%は大学でも朝ご飯にご飯を食べています。
  • 23.9%は大学に入って朝ごはんはパン食に変わります。
  • 20.9%は大学に入って朝ごはんは欠食します。

 

高校まで朝ご飯が「パン中心」の家庭の子どものうち

  • 25.7%は大学に入って朝ご飯がご飯中心に変わります。
  • 51.4%は大学でも朝ごはんにパンを食べています。
  • 11.4%は大学に入って朝ごはんは欠食します。

 

ちょっと衝撃の事実。
悲しい事実。

 

わが家を含め、
朝ごはんには「ご飯」「味噌汁」がいいだろうと
毎朝、ご飯を炊き、出汁を取って味噌汁を作り
子ども達に食べさせている家庭は多いと思います。

 

だけど、そんな「ご飯家庭の子ども」の
1/4がパン食に変わります。
「ご飯家庭の子ども」のほうが
大学での朝食欠食率は高くなります。


でも、まぁ、冷静に考えたら
それはそうで
大学生が早起きして米を研いで
ご飯を炊いて、味噌汁作って
朝ごはん食べて
それから大学に…
なんて、なかなかハードル高い。

 

パン食に変わったり
欠食してしまうのも
当然なのかも知れません。

 

一方で、パン食家庭の子ども達の
1/4が「ご飯朝食」に変わっているのは
生協の朝ごはん等を利用しているからだと
推測されます。

 

結論としては、
親が、せっせと朝食に
ご飯、味噌汁を作って
子どもに食べさせるだけではダメ。

子どもに作らせる。
それを当たり前にする。
習慣化させる。

 

私達が
朝、歯磨きしないと
なんか気持ち悪いように

朝、ご飯を炊いて
味噌汁を作って食べないと
なんか気持ち悪い
という状態にまで持っていく。

 

でなければ
子どもは親元を離れた後
簡単にパン食化したり
欠食化します。

 

ちなみに
人が習慣化するのに必要な日数は66日という説があります。

 

せっかくの夏休み。
子ども達に朝ごはん作りさせてはいかがでしょう?

 

f:id:kab-log:20190731063802j:plain

おとちゃん、とらちゃんは
夏休みの間、毎日、自分でお弁当を作って
学童に通っています。

 

パパが、卵焼きを勝手に作ったりすると
泣いて怒るほどです。
ある意味、習慣化されてる(笑)

 

(つづく)

www.goshisato1973.info

 

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