食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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堀江貴文氏の講演会

今日は、電気ビル共創館で
堀江貴文氏の講演会に参加。

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私が講演会に聴衆として参加するときは
「その会場でもっともinputする」
決意で臨みます。

以下、堀江氏の講演まとめ。
( )内は私の補足。

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堀江氏は
高校卒業後
「面白いことをやっている人に会ってみたい」
という想いを胸に上京。
しかし、
「今だったら東京に行かないかも」。

なぜなら、現在は、
ネット、スマホがあるから。
九州新幹線LCCなどもある。
場所にとらわれず
面白いことができるようになった。

未来は
ノマド社会になることは間違いない。

そもそも人間は定住しない生き物。
2000年前、農業革命が起きた。
(正確には日本で稲作が始まったのは2400年前)
狩猟・採集の生活から
農耕への生活にシフト。
飢え死のリスクは減ったが
定住を強いられるようになった。
そして恒常的労働を強いられるようになった。
農業は1年でもさぼるとダメ。

だから
家族制度、夫婦制度も形成された。
(生物学的にはヒトというサルは
 乱婚型と単婚型のちょうど中間にいます)
土地、農業を守るため。

定住、家族、夫婦なんていう常識は
2000年くらいの歴史しかない。
(ヒトとチンパンジーが分化したのが
 700万年前と言われています)
私たちが当たり前と思っていることは
実は当たり前ではなく
世の中は、幻想に満ち溢れている。

未来は
ノマド社会になることは間違いない。
福岡で働くということは、
この現代には適している。

福岡の街はコンパクト。
空港が近く、
これは驚異的なレベル。
福岡市民からすれば
大野城は遠いと思われるかもしれないが
東京の感覚からすれば
大野城はめちゃめちゃ近い。
このコンパクトさはアドバンテージになる。

さらに。

地政学的にも福岡のポジションはいい。
アジアの都市とメチャメチャ近い。
ソウル、プサン、北京、上海は
地理的に近く、
それを東京より遠くに感じるのは
「メディア」や「国境」という錯覚。
この近さは
すごくアドバンテージになる。

だから福岡はもっと可能性のある都市で
もっと投資が集まってもおかしくない。
気が付いていないだけ。
覚醒していないだけ。

こんなに近いのに
ソウルと福岡の
「ご飯」のレベルはまったく違う。

日本のような
「安くて美味しい」は世界にない。

日本の飲食店は世界一、
規制が少ない。
日本の飲食店に
調理師免許は必要ない。
食品衛生責任者が一人いればいい。
「調理師」と名乗ってはいけないだけ。

シンガポールで開業しようとすれば、
スタッフ全員が試験を受けないといけない、とか。
海外はお酒のライセンスを取得しようとすると一苦労、とか。
「地域の過半数の賛成が必要」とか。

だから競争が激化し
「安くて美味しい」が生まれる。
その代わり、ブラック労働も生まれる。
「そんな賃金で、そこまでやらせられるの?」
「客のクレームに頭下げないといけないの?」
みたいな。

海外の飲食店であれば、
優秀なホールスタッフは
チップで3~5万かせぐ。
スター的存在。
シェフもスター。

そんな日本のクオリティが
世界中から注目をされている。
以前は、日本に来る人が少なかった。
お金を持っている人が少なかった。

欧米から日本は遠い。
一般の人たちが
「日本のクオリティ」を知らなかった。

しかし、現在は
円安で、LCCがあり、
アジア各国の所得が向上。
この傾向は今からも進むだろう。

アジア各国の物価水準も上昇。

例えば「マッサージ」は
地代と労賃という
究極の労働集約型ビジネス。

バンコクの都心のマッサージで
きれいな店舗で
500バーツ+200バーツのチップで
700バーツ=2800円。
日本とあまり変わらない。
富裕層が増加しているので
ハイエンドなサービスは福岡より高い。

だから日本が注目されている。

現在、
東京、京都、福岡では
高級ホテルがとれない。
東京だとAPAホテルでも3万、4万。

AIR BndBも値段が上がっている。

これほど世界は急激に変化している。
アジア各国は急速に経済成長し
その隣に日本はいる。
チャンスがある。
特に福岡はチャンスがある。

すごいビジネスチャンスなのに
平和すぎて大事なことが入ってこない。
気が付かないうちに
環境が変わっている。

この流れは止めることができない。
受け入れて、
人生をよりよくするために利用する。
アジアが経済発展するチャンスを
十分に利用する。

このグローバル化を加速させているのが
間違いなくスマホ
スマホはパソコン。
高性能パソコンを
新しい電話というイメージで
消費者にいきわたらせた。

そうするとやる人が増え
ニッチな商売が成立するようになった。
跡えば「バイマ」アプリ。
誰でもバイヤーになれる。在庫を抱えなくていい。
年間で3000万、稼いでる人もいる。
スマホがなかった10年前は考えられない。

ただし、先進国のほうが不利。
既存のインフラが便利すぎてシフトしない。
例えば、amazonなんて
超便利なのに
現在、日本では2万件の本屋があって
その本屋に本を届けるネットワーク
消費者は
普通に本屋さんに本を買いに行って
「堀江さんの本が売ってないんですけど」
なんてtweetする。

インフラが整っていない
後進国が先進国を一気に追い抜く
フロッグリープ現象が起きる。

中国ではタクシー配車アプリが普通だし
uber-Xなんてのもある。
既存のタクシーより
サービスがいい。
相互評価の仕組みでそれが担保される。。

こうしたシェアリング・エコノミーが
スマホではやりだしている。
日本は取り残される可能性が高い。
既得権益の受益者が邪魔をするから。

そういう意識をもって生きていく。
この流れを止めることはできない。
だとしたら
この流れに乗っていったほうがいい。

最後に
僕は、偉そうなこと言っているので
いろんなことに挑戦している。
家も持たない。
家庭も持たない。
資産も持たない。

常識を
あたりまえを
打ち破るために
日々、新たなことに挑戦してほしい。

会社から歩いて帰るとか
朝ごはんにトンカツを食べるとか
着たことのない服を着るとか。
------------

こんな講演内容でしたが
そのあとの質疑応答のコーナーが
最高に面白かった。

勇気ある大学生が
手を挙げ質問しました。

「堀江さんの生きる指針を教えてください」
「それ、ボヤッとしたよくない質問。
 それ誰のための何のための質問?」
「人生が楽しくないんで…」
「俺、楽しくなかったことがないので
 よくわからない。
 人生楽しいことなかったの?」
「あ、あります。
 人を笑わせたとき。
 アイデアを出したとき。
 人を批判したとき」
「人を笑わせるのが楽しかったのなら
 なんで人を笑わせるのをやめたの?」
「世界は広いって知ったからです」
「でも、笑ってくれた人はいたんでしょ?」
「はい」
「じゃぁ、面白いネタやってみてよ」

厳しい。
追い詰める。
ちょっと佐藤剛史に似てる(笑)。
でも、それ以上に厳しい。

どうなるかと思って
見守っていると
この大学生は
ステージに上がり
マイクを持ち
「モノマネやります。
 ジャイアンが公園で野球をしていて
 通りがかったノビタを見つけて
 言った一言」
って本当にやりました。

会場、大拍手(笑)。

堀江さんの優しさは
そこで切り捨てるのではなく
ちゃんとそこからサポートすることです。

------------
お笑い芸人は、死ぬ気でやっている。
周りの評価なんて気にしない。
ずっとやってればいい。
はまってやりつづけていると
何らかの成果がだせる。
成果が出せない人間は
バカになりきれてない。
はまっていない。
「批判」されてだいたい「負けてる」。
これからはAI、ロボットの時代。
人は遊んでてもよくなる。
その時代に優位に立てるのは「遊び」のプロ。
世の中の先を見通せていない人たちの
不見識な言葉に負けないこと。
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私が講演会に聴衆として参加するときは
「その会場でもっともinputする」
決意で臨みます。
そして
その会場でもっとも
outputもします。

今日の堀江貴文氏の講演会は
ミゾエグループの会社説明会の一環でした。
私が就活中の学生なら
この記事と、
「いいね数」をプリントアウトして
「絶対に御社の力になります!」
と面接に臨みます。

内定確実だと思います(笑)。

だって他の学生は
リクルートスーツ着て
静かに聞いているだけだもの。

やる気も情熱も違うことが
この行動から分かります。

発想して行動することしか
成果は生まれません。