種をまく。
種をまいても芽さえも出ない種もある。
芽が出ても大きく育たぬ種もある。
育っても実が実らない種もある。
実っても収穫できない種もある。
収穫しても食べたら不味い種もある。
だからたくさん種をまく。
だからずっと種をまく。
『種』ゴーシの詩13
その小さな種の中には
大きな大きな木となる力を宿している。
太陽と土と雨の力を借りて。
あなたも種。
私も種。
あなたは太陽。
私も太陽。
あなたは土。
私も土。
あなたは雨。
私も雨。
あなたも種。
私も種。
『種２』ゴーシの詩14
その種は大きく育って
いつかまた
多くの種をみにつける。
米も種。
麦も種。
大豆も種。
胡麻も種。
僕たちは 多くの未来を食べている。
そんな僕たちも種だけど。
『種３』ゴーシの詩15
その一言がすべてのはじまりの種となる。
その行動がすべての終わりの種となる。
希望に胸を膨らませ種をまき
絶望と失望の種もまく。
歓びの収穫の日は
哀しみの収穫の日にもなる。
日々は種。
人生は種。
『種４』ゴーシの詩16
この種は
おいしい実がつくけれど
たくさん収穫できません。
この種は
おいしい実がつくけれど
たくさん虫が寄ってきます。
この種は
おいしい実がつくけれど
育てるのがタイヘンです。
この種は
おいしい実がつくけれど
在庫がありません。
だけど
そんな種が欲しいのです。
『種５』ゴーシの詩17
ケシて飛ぶよな小さな種も
人生狂わす大きな種。
ケシて手を出さぬよう。
『種６』ゴーシの詩18
均質な野菜が採れるF1種。
多様で多彩で個性的な在来種。
社会では
F1種が重宝され
在来種は絶滅寸前。
野菜の世界もタイヘンだ。
人の社会もそうだけど。
『種７』ゴーシの詩19
農家さんはタイヘンだ。
種を採るのにタイヘンだ。
農家さんはタイヘンだ。
種を無くすのにタイヘンだ。
農家さんはタイヘンだ。
消費の種を作るのにタイヘンだ。
『種８』ゴーシの詩20
明日になり
安心の種が育っているか
明日になり
不安な種が育っているか
それは今日の育て方次第。
それは今日の過ごし方次第。
明日のすべては今日次第。
『種９』ゴーシの詩21
種の詩で
誰かが何かを感じたら
誰かが何かを考えたら
誰かが何かに気づいたら
誰かが笑ってくれたなら
誰かが涙を流したら
真夜中の
この瞬間が誰かの種。
『種10』ゴーシの詩22
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金子みすゞの512編の詩を越えるため
毎日、詩を書いてみようと思っていたのに
（忙しかったこともあり）
全く書けず。
そこで「種」をテーマに10本ノック。
疲れたけど
なんとか到達。
発想法（組み合わせ力、例え力）は
十分あるし、そのトレーニングはできたけど
リズムや韻の踏み方が単調だと気づく。
いろんな詩を読んで
引き出しを増やさないとな。
今、なんかふと思い出したけど
小５か小６のとき
書いた詩が大分合同新聞社賞（大分県一）をもらったな。
県庁での表彰式当日、高熱だしたんだっけ。
どんな詩だったかな。
雨の道路は夢の国。
青い信号上手な指揮者。
赤、白、黄色
キラキラ光る鏡の上で
きちんと並んで走らせる。
赤い信号上手な指揮者。
赤、白、黄色
キラキラ光る鏡の上で
きちんと並んで止まらせる…
みたいな感じ。
疲れた。
もう一度寝るか。
寝れるかな。
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