食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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創作活動⑭-入院エッセイ:Respect Tree-

ショートにしようかと思ったけど
ストーリーをこねくり回すより
シンプルに。

 

 

【レスペクトツリー】

入院していて、看護師さんたちの献身性に本当に感服する。
重篤な高齢患者の看護、介護。
いくら仕事としてお金をもらっているとはいえ、
だれが平然と知らない人の下のお世話ができるだろう。
自らの手を汚せるだろう。

職業に貴賤はない。
しかし、病院は社会や人生のセーフティーネットであり、
基盤なのだ。
そしてそれを現実的に支えているのは、
(医師は当然にしても)、看護師なのだ。

 

マンガ、アニメ『僕のヒーローアカデミア』に、
リカバリーガールがいる。
リカバリーガールは、
雄英高校に長く勤務する女性看護教諭で
希少な「治癒」の個性を持つ。
緑谷出久をはじめヒーローが安心して、
社会でヴィランと闘えるのは、
リカバリーガールが背後に控えているからだと言っていい。

 

同じように
私たちが安心して社会で闘えるのは、
病院があるし、
献身的な看護師がいるからだと言っていい。

 

僕のヒーローアカデミア』ついでに。
お茶子は、
「ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守ってあげられるだろう」
という。

シェルターの避難民の一人が、
お茶子に「俺たちまで泥に塗れろってのかぁ!?」
と言葉を張り上げる。
お茶子は、「泥に塗れるのはヒーローだけです!!」
「泥を払う暇を下さい!!」と続ける。
「ヒーローが辛い時、ヒーローたち…が辛い時、ヒーローを守るのはきっと…」。

 

では、看護師が辛い時、誰が看護師を守ってあげられるだろう。

 

その一人は師長さん(笑)。

 

ナースステーションに「Respect Tree」という模造紙が掲示してある。
これは福吉小学校の「あったかハートの木」と同じで、
お互いのいいところ、つよみ、
感謝の気持ちを紙に書いて、
貼っていくという取り組み。

褒めること、褒められることで
チームのメンバーの関係性がよくなるという、
チームビルディングやスタッフケアの手法の一つだ。

 

看護師さんの一人に聞くと、
やろうと言いだしたのは師長で、
「最初は、ただでさえ忙しいのに…」と思ったけど、
実際に「○○さんはよく気が利く。ありがとう」
と書かれたコメントをみて、
「もっとがんばろう」と思えたという。

 

 

ただ、この「Respect Tree」のデザインが不思議だ。

大きな木のイラストに、パンダの付箋紙にコメントが書かれてある。

 

現実としては、
パンダの付箋紙が「一番かわいかった」
だけなのだろうが、
個人的には「パンダなら竹にすればいいのに」とか
「この木のデザインならどんぐりの付箋紙にすればいいのに」とか、
つい思ってしまう。

 

でも、調べたら、パンダが象徴する意味が奥深い。
「周囲にいる人たちを、何気ない発言や行為によって笑顔にしたり癒したりすることができる癒しのパワー」
「孤独を恐れることなく、自分一人でも有益な活動をして人や世の中のために貢献することができる」。
まさに看護師だ。

 

そして根元には、アジサイのデザイン。
なぜ、この木に、パンダに、アジサイ
これも奥深い意味があるのかと思い調べてみた。

 

アジサイ花言葉は「移り気」「浮気」。
確かに奥深い。
一般的に看護師の離婚率は高いと言われている。

(おわり)

 

 

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