食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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課題図書?③

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を読んで
フィンランドの教育を
真剣に学ぼうと思い
本を読みました。

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図解 フィンランド・メソッド入門

図解 フィンランド・メソッド入門

 

 

 

競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)

競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)

 

 

 

受けてみたフィンランドの教育

受けてみたフィンランドの教育

 

 

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大井手水路清掃

農が食べ物以外に生産してきたものの一つに
『四季』があります。
『そんなばかな。
 百姓がいなくとも
 春夏秋冬は訪れますよ』
とすぐに反論されそうですが、
私に言わせれば
『風物詩』の大半は失われます。
カエルは鳴かず、
トンボは飛ばず、
ホタルは光らず、
彼岸花も咲かず、
メダカも泳がない」
(宇根豊)

田んぼは
景観や生物多様性や四季までも
生み出します。

その田んぼを作ろうと思えば
水、そしてそれをひいてくる水路が
重要になります。

 

特に、私が住む大入は
川がないので
隣の谷から
山を越えて
水路で水をひいてきていて
山の中の水路掃除が超重要なのです。
(これをしないと田植えができません)
そのクライマックスが
5月末の山中水路です。

本日、今シーズンの
溝浚えがstartしました。

 

はじめて
おとちゃん、とらちゃんを
連れていくことにしました。

 

参加者の平均年齢75歳。

43歳の私がダントツに若い。
その中において、7歳、5歳(笑)

 

8:00、「一本松」集合。
(しかも、現在、その一本の松はありません)

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軽トラの荷台に
みんなで乗りこみ
大入の山の中腹まで
一気に駆け上がります。
(公道でないので道路交通法は適用されません)

 

そこから、溝を浚えながら
集合場所まで下っていくという2.5hの作業。

 

易しい箇所は
落ち葉程度がたまっているだけなのですが
最もハードな個所は
2m×2mの貯めマスに
1mの土砂が堆積しています。

2m×2mなので
貯めマスには2人しか入れません。
しかも木や枝も入っているので
ショベルがささらない。
さらに、
最後は1m以上
土砂を放り上げなければなりません。

成り行き上
私を含めた
4名で担当することになり
それを掻き出すだけで
1時間かかりました(涙)。

現在、
疲労困憊超眠気全身筋肉痛です。

 

子どもたち二人にとっては
大冒険。
大喜びでした。


おいさん、おじいちゃんたちに
可愛がってもらいました。

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おいさんから
「とら、そんなスコップじゃ加勢にならん。
 来年は、ショベル持ってこい。
 それからゴム手袋も」
と言われていました。

とら、やる気満々です。

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『婚学』トータルライフプラン・セミナー

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日本で唯一の
『婚学』トータルライフプラン・セミナー

 

「婚学」とは2012~2016年度の5年間
九州大学で開講された
「恋愛」「結婚」「妊娠」「出産」
「子育て」「仕事」「ワークライフバランス
等々、自らのトータルライフプランを
主体的に考えるためのワークショップ・プログラムです。

20名の定員に最大250名の学生が殺到し
学生による授業評価は学内最高レベル。
NHK全国の「あさイチ
日本テレビ「ニュースゼロ」
AERA
「yahoo トップニュース」
にも取り上げていただきました。

2017年度からは、その「婚学」を
社会人も学べるように
公開形式で定期的に実施します。

婚学で身につけるのは
『思い描く人生を実現する力』。

「幸せな人生って何だろう…」
「恋人がほしいけど…」
「結婚するかどうか分からない…」
「絶対に結婚したいけど、自信がない…」
「いろいろと何となく不安…」
という人。

自らの人生について
リアリティをもって考え
自らの力でその一歩を踏み出しましょう。
その力を身につけましょう。

 

日時:4月11日(火) 18:30~20:30

場所:福岡市NPO・ボランティア交流センター あすみん
   セミナールーム
   〒810-0021 福岡市中央区今泉1-19-22 天神クラス 4階

テーマ:「トータルライフプランってどういうこと?」「結婚するってどういうこと?」
内容:
  ・「晩婚化、非婚化、少子超高齢社会の現状」レクチャー
  ・「人はなぜ結婚するの?」マインドマップとワールドカフェ
  ・「結婚する人生・しない人生」ロールプレイ
  ・「結婚して手に入るもの・失うもの」ブレーンストーミング
   等々

参加費:
  ・学生:無料
  ・社会人:2000円
   +婚学ワークブック1000円(すでに持っている人は不要)
 
定員:男性20名、女性20名(先着順)

 

申し込み方法:
info@life-cr.jp
まで
タイトル:婚学4/11受講希望
①名前
②所属
③メールアドレス
④携帯電話
⑤学生 or 社会人
を書いて送信してください。
※PCからのメールをブロックされている方は、設定を変更ください。PCからのメールで受け付けメールを返信します。

 

今後の予定
2017年
7月 「結婚式ってどういうこと?」「産まれるってどういうこと?」
10月 「パートナーの条件ってどういうこと?」「DV・モラハラ・離婚ってどういうこと?」
2018年
1月 「家庭を作るってどういうこと?」「ワークライフバランスってどういうこと?」

 

主催:一般社団法人ライフクリエーション協会
問い合わせ先:info@life-cr.jp

再・益城町訪問

前回、被災地益城町を訪問したのが
8/30。

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被災者の方と

「たまには益城町にきて
 復興を見守ってください。
 多くの人に伝えてください」

と約束したので
本日、熊本での講演の前、
少し早く熊本入りし
益城町へ。

 

前回の訪問から約半年だ。

 

がれきの撤去はだいぶ進んでいて
更地が目立つようになった。

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同じ路地を歩いたが
記憶に残っている
全壊した家屋は
ほとんど更地になっていた。

 

そして、
何より変わったのは
人がいたことだ。

 

半年前は
人さえいなかった。

ゴーストタウンのようだった。

 

今では、がれき撤去作業をする人
そして、そこで生活を取り戻している人もいた。

 

だけどまだまだ、
がれきが片付いたにすぎない。
(片付いていない箇所もたくさん)

復興はこれから。

『士魂商才の実業家から学ぶ学ぶ人生哲学と地域への愛着心』

本日(3/14)、夜は
福岡青年会議所主催の公開例会。

百田尚樹
『士魂商才の実業家から学ぶ学ぶ人生哲学と地域への愛着心』
に参加。

 

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以下、そのまとめ。

 

【作家の扉を開くきっかけ】

百田氏は2006年に、作家としてデビュー。
それ以前は、お笑い専門の放送作家
探偵ナイトスクープ」は今年30周年を迎えますが
start当初から企画に参加。

 

2005年11月に、ふと思います。
「1年早かったな。年明けたら50歳か」

これまでの人生で
過去を振り返ったことはありませんでした。
その瞬間その瞬間ではbestを尽くしてきました。

しかし、50歳を迎えるにあたって
「今まで何してきたのか?」
「男として命がけで、命を燃やしてやれることはないのか?」
「何か、新しいことはできないのか?」

 

でも
「50歳を迎える、今からでは無理だ。。。」
という考えが頭をめぐります。

 

そんな考えを打ち破ったのが
探偵ナイトスクープ』の
大晦日4hのスペシャル放送でした。

名作VTRを再編集し、
ナレーションの付け直します。

その中であるVTRが
百田氏の心を掴みました。

(講演会場にPCとネット環境を持ち込んでいるので
 すぐに調べます)

それがコレ↓


マジシャンに弟子入り・ナイトスクープ

このVTRに出てくる93歳の入江さん。
整体師らしいのですが、免許をとったのが数年前。

 

「こんな高齢でも挑戦できるのか…やろう!」

テレビ番組は
映像、音楽、等々、チームで仕事をしています。

たった一人で
文字だけで、どこまで表現できるか。

一念発起しました。

 

【『永遠の零』を書くきっかけ】

書きたいテーマはいくつかありました。

その頃、大正13年生まれの父親
末期がんで余命半年でした。

その前年に叔父がなくなりました。
叔父は大東亜戦争に従軍していました。

大東亜戦争を戦った男たちが
日本からどんどん消えて行っていることに気が付きました。

 

百田氏はs31年早生まれ。
当時は、戦争の話はすごく身近にありました。
親戚が集まると、必ず、戦争の話になります。
近所の人、先生も戦争帰りです。
s20、s30年代生まれは戦争の話が日常でした。

しかし、百田氏のお父さんも
孫(百田氏の子ども)には
戦争の話を一切しませんでした。

「記憶の断絶がある!」と思いました。
直接、戦争の話を聞いた世代として、
次の世代に伝えていく義務があるのではないか。

 

そして『永遠の零』ができました。

そこに込めたテーマ、メッセージは
「人は何のために生きるのか」
「家族とは何か」。

そして構成は
「父の世代と、子供の世代をつなげたい」

 

当初は全く売れなかった『永遠の零』は
口コミで売り上げが伸び
映画化され、ベストセラーになりました。

若い人たちが読んで最も多い感想は
「知らなかった」。

自分たちのおじいちゃん、
おばあちゃんはその時代を
どういう風に生きてきたかを知らなかった。

次に
「残念だ」
「もう聞けない」。

 

歴史は点ではなく、線。
現代の問題を理解するためには、
過去の歴史の線を理解しなければなりません。

 

【スランプ】

ある時、小説が書けなくなりました。
何を書いても筆が止まるのです。
理由は「東日本大震災」。

 

これまで「探偵ナイトスクープ」の企画会議は
笑いが止まらなかったのです。
「依頼文」を読んでいるだけでも面白い。

しかし、震災後は、笑いが起きません。
バラエティーを作る元気さえなくなります。

当然、執筆する気もなくなります。
「この物語を必要としている人がいるのか?」

石巻には日本で一番大きな製紙工場がありました。
紙がなかったのです。
「貴重な紙を使って出版をする価値があるのか?」

そうして筆が止まるようになりました。

 

【『海賊と呼ばれた男』を書くきっかけ】

スランプ脱出のカギは福岡でした。

ある人から
日章丸事件って知ってる?」
と問われ、知りません。

少し調べると
とてもドラマチック。

「知らなかったの自分だけ?」
と思い20人に
「知ってる?」
って聞いても誰も知らない。

講談社の学芸局の編集長と出会い
日章丸事件って知ってる?」
「知りません」。

 

しばらくして
段ボールで「日章丸事件」の資料が届きます。

そこには
男たちのすさまじい執念、ドラマ
がありました。

「この物語を多くの人に届けたい」
と思い、執筆開始。
執筆が嫌いな百田氏が
毎日毎日、十何時間書き続けました。

 

日章丸事件のミッションを完遂するには
3つのハードルがありました。

  • 一つ目のハードル:信用状。
  • 二つ目のハードル:保険。
  • 三つ目のハードル:ドル枠。

日章丸の航海も劇的で
ドラマチックですが
驚いたのは
当時は
銀行にも、保険会社にも、官僚にも
侍がいたことです。

失敗したら、自分の首が飛びます。
会社に大損害を与えます。
それでも、なぜ、やったか。
それは
「日本の復興に役立つはず!」
という信念があったからです。

なぜ、当時、これほどまでの侍がいたのでしょう?

 

【大正生まれの男たち】

二つの作品を書いて気が付いたのは
そこに出てくる男たちは同じ男たちでした。

大正生まれの男たちです。


大東亜戦争での
一般の死亡者は80万人でした。
戦場で亡くなった人は230万人。
うち、200万人が大正生まれ。

 

大正は明治、昭和に比べて短く
15年しかありません。

大正の15年で生まれたのは1340万人。
そのうち、200万人が戦争で死にました。

特に、大正の後半の世代は4人に1人が死にました。

青春時代を戦場で過ごしました。

そして敗戦。

ボロボロになって日本に戻ってきました。

当時の日本は
東京も、大阪も、焼野原。
何もありませんでした。

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GHQの報告書では
「50年たっても昭和5年の生活水準に戻るかどうか」
と記載されたほどでした。


何もないので
自力で立て直すしかありません。

当時の日本は、世界最貧国。
ゼロからのスタートではなく
莫大な戦争賠償金があるので
大きなマイナスからのスタート。

 

しかし、実際には
復興に20年もかかりませんでした。
s39年に、東京オリンピックがあり
夢の技術、新幹線が世界に先駆けて開通しました。
GDPが、イギリスを抜きました。

 

資源が何もない日本です。
当時の日本人はどれだけ働いたのか?
ということです。
そこで働いたのは
大正生まれの戦争から帰ってきた男たち
です。

 

【おわりに】

大正の世代は最も不幸な世代でしょう。
でも、最も偉大な世代です。
他人のために生きた世代です。
私は日本に感謝しています。


生まれたのは貧しい時代でしたが
素晴らしい時代でした。

現在、豊かさの上に胡坐をかいてはいけない。

先人が残した素晴らしい日本に
少しでも上乗せして
上乗せできなくても、
そのまま次の世代に渡したい。

世の中のためになることを
一つでも人のためになることをやって死にたい。

 

教えて!ゴーシ先生ー!①

質問者:中井けんと(11)

ポケ◯もんで遊ぶのも、
ぬいぐるみで遊ぶのも、幼稚さは
変わらないと思います。
でも、ポケ◯んで遊んでいても
幼稚とは言われないのに
ぬいぐるみで遊んでいると
幼稚と言われます。
これは、ハロー効果の影響ですか?
なんででしょう?

 

これはハロー効果
というよりも確証バイアスの影響です。

 

確証バイアスとは、
対象物を評価する際に、
先入観に基づいて観察を行い、
自分に都合のいい情報を集めてもともと抱いていた先入観に付け加え、
対象物の評価にバイアスをかけてしまうこと。

 

です。

簡単に言えば
「ぬいぐるみは赤ちゃんが遊ぶもので幼稚」
という先入観があるからでしょう。

 

私個人としては
ぬいぐるみ遊びと
ポケモンGO」は
ポケモンGO」のほうが
クリエイティビティが小さいと思っています。

 

なぜなら
ポケモンGO
単なるユーザーだからです。

誰かが作ったものを使わされて
楽しんで
いつのまにか
時間とお金を使わされています。

 

一方、ぬいぐるみ遊びは
リエーターです。

何もない状態から
ストーリーを作り
感情移入し
一人何役もやり
それを楽しみ
ずっとそれを続ける。

 

そのすごさがわからない人から見れば
幼稚そのものでしょう。

 

ゴーシ先生が
原稿を執筆しているときは
頭の中でぬいぐるみ遊びをしているようなものです。

 

小説の時はもちろん。

 

エッセイの時だって
「読んでくれる人」
のぬいぐるみに入って
文章を書いています。

 

そうした
ぬいぐるみ遊びができる
リエーターが
ポケモンGO
などの作品を作れるのです。

 

ということで
ぬいぐるみ遊び
自体は
全然、幼稚ではないです。

 

アップステート・メディカル大学の
Brett N. Steenbarger助教授は
「確証バイアスは、
 正しい評価や判断を邪魔するばかりか、
 創造性の高い考え方や
 アイデアを生み出すことにも悪影響を与える」
と言っています。

 

ただし、いつか
結果を残すことです。

結果を残さなけければ
周りの評価は
「ぬいぐるみが好きな
 幼稚な中学生」
となります。

 

とはいえ、
結果を残したとしても
今度は
「ひがみ」
「そねみ」
「ねたみ」
「つらみ」
がやってきます(涙)。

 

自分が信じたものを最後まで信じれるか
自分が好きなものを最後まで好きって言えるか
どんな人生を歩むか。

 

すべて決めるのは自分。
ほかの人の言葉なんて関係ないです。

 

ゴーシ先生も先日の記事で
炎上しています(涙)