食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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パパ、お仕事、頑張ってね!

家に帰るとパパの書斎の机の上に手紙。

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ドアがガラッと開いた音を聞いて
おとちゃんと
とらちゃんが
居間から飛び出してきて
服を着替えている
パパの両足にしがみつく。

 

おとちゃんに
「これ何?」
と聞くと
「お手紙~」
と言う。

 

「なんて書いているの?」
と聞くと
『パパ、読めないの?』
と不思議そうな顔をして
「パパ、お仕事、頑張ってね!」

涙が出た。

 


その5時間前
少女苑にいた。

毎年変わらない。
少女売春も、シンナーもできそうにない
本当にピュアで真面目な少女たち。

 

講演の後半は質疑応答にあえてした。
質問をしてくれる娘もいたけど
「考え中です…」
なんて答えが続いて…

 

あのね。
みんなには権利がある。
質問をする権利。
自由に生きる権利。
幸せに生きる権利。
それをさ、
「考え中です」
「今、私には要りません」
って次に譲ったら
一生、そうなるよ。
権利は使ってこそ権利。
幸せも自由も、全部、つかめるんだよ。

 

って話したら
一気にモチベーションが上がって
質問が出だし。

 

この30分間で
すごく成長したね!
「考え中です」
だった自分が、質問するようになった!
すごい!
これが成長だよ。
成長に喜びを感じよう!

 

って。
そしていくら失敗してもいいよ
って話してたら
最後の女の子がこう聞いた。

 

虫も殺せないような
真面目そうな
かわいい女の子だった。

「失敗していいって言うけど
 私は人を傷つけました。
 私は幸せになっていいんでしょうか…」

すごく動揺して
すごく必死に
答えました。

 

何と答えたかは秘密です。

 

講演が終わって控室に戻り
教官に
「どうでしたか~」
と聞かれて
「やっぱりすごく真面目で、
 いい子たちですよね~」
とか話しながら
「でも、家に帰ると
 ダメになる娘も多いんです」
「知ってます。施設とかないんですか?」
「あるんですけど数は少ないです。
 そして…
 どんなにヒドイ親でも
 子ども達が家に帰りたがるんです」

どんなにヒドイ親でも
子どもは親が大好きなんだ。。。。

 

親は子どもの愛情に甘えちゃダメだ。。。

 

 

「パパ、お仕事、頑張ってね!」
の手紙に
涙が出た。