食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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鶏小屋キット、どうするオレ③

今日(5/20)は
朝一で地域の一斉清掃活動。

わが組は浦浜の草刈りとゴミ拾い。

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浦浜は本当に美しい。

 

でも、吹き溜まりに
ゴミが流れついているので
ゴミ拾い。

 

一斉清掃活動後は
隣の組との合同で
溝ざらえ。

 

田舎は
こういうのが
いっぱいあるのです(笑)。

 

これを
「タイヘン」
「メンドウ」
なんて思ったら
田舎には住めません。

 

子どもたちは能古島イベントへ。
パパも同行する予定だったのですが
溝ざらえのため一緒に行けず。

 

ここぞとばかりに
鶏小屋作業。

 

ナフコに資材を買いに行き。

 

といっても、
「何が必要かな?」
と考えながら
実際に買うのは本当に楽しい。

まさに、生きる力。

 

家に戻ってきて作業開始。

まず、イタチ、ヘビが屋根の隙間から
入ってこないように、
角材を切って、
隙間を埋めます。

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次に側面。

 

イタチは四つ足だと
すごい力を発揮し
金網を食い破るとのこと。

 

立ち上がる状態にすれば
力を発揮できないということで
下半分は板。

 

趣を考え、焼杉材(笑)

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じゃぁ、
「全面、板にすればいい」
と思いがちですが
鶏小屋は通気が大事。

 

というのは…

 

 鶏舎を建てる場合には、床を濡らさないことが大事である。
 とはいえ、雨が降り込まないようにするため、鶏舎は広ければ広いほどいいというもんではない。
 鶏舎を広くすれば空気がよどんでしまい、呼吸器疾患が発生するリスクが高まる。
 鶏の呼吸器疾患は重症化しやすい。
 人間を含む哺乳類は独立した単純な肺を持つ。空気の出し入れの効率が悪い。タバコを吸ったあと、いくら深呼吸をしても、一分ほど薄い煙が吐息から出続けるが、これは、数回程度の呼吸では肺の空気が完全に入れ替わらないことを示している。
 一方、鳥類の肺は大きく異なる。「気嚢」(きのう)という、台所用の薄いラップでできたような袋状の付属器官がある。
 気嚢そのものにはガス交換の働きはないが、肺の機能を高める一種のふいごの役目を担っている。気嚢は肺から全身の各部に伸び、その一部は骨や筋肉を貫いてまで拡がっている。
 「鳥とワニと恐竜は、呼吸器のしくみが同じだ」。
一説によると、地球は、恐竜時代に低酸素状態に見舞われ、そのとき、恐竜は気嚢を発達させたという。そして、非常に効率のよい呼吸のしくみを獲得し、低酸素という過酷な時代を生き延びた。その恐竜の子孫である鳥にも気嚢は受け継がれというわけだ。
 この気嚢の拡大・縮小により、一方向に空気を流す形で恒常的に行われ、酸素を消費した後の空気が肺にとどまることはない。息を吸うときも、吐くときも肺は酸素を取り入れることができるという。
 鳥類は、きわめて効率的に呼吸しているのだ。鳥は空を飛ぶときに、激しい運動量ゆえ、平常の何倍もの酸素を消費するが、気嚢のはたらきが、それを可能にした。
 しかし、複雑な呼吸器官ゆえ、呼吸器病に感染しやすく、気嚢が全身に及んでいるため、いったん感染したら病変が全身に拡がりやすく、治りにくい全身病になる。
殺処分したニワトリを開いたとき、胸や腿に、ネバネバする薄膜があったり、薄膜にチーズ状の物質が付着していることがある。これらはみな、肺から拡がったマイコプラズマ大腸菌などの微生物が、まさに気嚢で繁殖した結果なのである。患部が胸肉や腿や腹腔内であっても、呼吸器病である。
 だから鶏舎は風通しがよくなければならない。
 小さい鶏舎の方が風通しがよくなるが、そうすると雨が降り込みやすくなる。
 絶妙なバランスが必要なのだ。

 

一応、私、こういう本も書いてますので。

 

金の卵―ニワトリへの愛情が黄金ビジネスを生む!

金の卵―ニワトリへの愛情が黄金ビジネスを生む!

 

 

ということで
下半分を板に。
上半分を金網に。

 

で、工夫して
金網の隙間から
ヘビ、イタチが入らないように固定。

 

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もう一方の側面も同様に。

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背面は長材を使い。

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素人大工仕事ながら
ほぼ完璧な出来。

 

しかし、
材料が足りなくなって
ここで作業中止。

 

子どもたちが帰ってきて
とらじろう、大喜び。

 

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一所懸命、考え
汗だくで、大工仕事するゴーシ先生を見て
「かっこい~」
「こんなこともできるんですね!」
と誰かが言ってくれるはず
と妄想しながら
黙々と孤独に作業しています。