お手紙が届きました。
読みすすめていくと
あまりの熱さに感激してしまいました。
本人のご許可を得たので、ご紹介します。
平成30年12月22日
突然のお手紙失礼します。
また、パソコンで打った文で大変申し訳ございません。私は、○○教諭の○○と申します。
教科は○○で今年で31歳 になる者です。
一言先生にお礼が言いたくて、
届くかどうかもわかりませんが、
今回お手紙を書く決意をしました。佐藤先生は、4年前に○○に来て下さり、
「食」についての講演をしていただきました。
当時私は27歳でした。
最初の佐藤先生の第一印象はジーンズを履いていて、
「なかなかチャラい人だなあ~」
と思っていました。
しかも、講演の第一声が
「私の講演では寝たかったら寝ていいですよ。
眠たくなるような講演をする私が悪いですから」
とおっしゃいました。
それを聞いて、
「ん?なんか面白い人だな。」
と思いつつ、
「そんなに自信があるのかな」
とも思っていました。実際、講演はとても面白く
誰一人と寝ている生徒はいませんで した。
また、「食」がテーマでしたけど、
「食」以外にも
人として大切なことを教えてくださる講演会でした。
私は、気付いたら
「佐藤剛史」をパソコンで検索していました。
そして、佐藤先生の本を購入しました。
最初に買った本は
『大学で大人気の先生が語るく失敗><挑戦><成長>の自立学』
という本でした。早速読んでみると、
一瞬で読み終わるほど、わかりやすく、
人生で大事なことを教えてくれたように思います。そこから、読書の素晴らしさを知り、
全く本を読まなかった私が気付いたら、
4年間で100冊以上の本を買っていました。それは本書の27~29の項目があったからだと思っています。
本当に感謝しています。
ありがとうございます。
その100冊以上の本の中には、
先ほどの『大学で大人気の先生が語るく失敗><挑戦><成長>の自立学』、
その他に
『夢と希望の人生学』
『ここ食卓から始まる生教育』
『大学で大人気の先生が語る<恋愛>と<結婚>の人間学』
『中高生のための「かたづけ」の本』
『大学では教えてくれない大学生のための22の大切なコト』
の本を読ませていただきました。
そして、平成30年11月に買った本が
『すごい弁当力』という本でした。
前から佐藤先生がこの本を出していることは知っていましたが、
なかなか読む気にはなれませんでした。なぜなら、私はまったく料理をしないし、
弁当に興味もありませんでした。本校でも年に三回、弁当の日が設定されておりますが、
生徒に
「明日は弁当の日だから、
なるべく自分で作ってこいよ。
おにぎり一つでもいい、
詰めるだけでもいい、
親に感謝を伝えるだけでもいいから」
と言い、
私はコンビニやほっともっとで弁当を買って食べていました。「生徒に言っておきながら、
自分は作らんのかい」
と心では思っていましたが、
なかなか作る気にはなれませんでした。そして、『すごい弁当力』という本を読んでいきましたが、
なかなか読み終わりませんでした。読んでも「へえ~」「すごいなあ~」
と思うだけでしたが、
ちょいちょい入ってくる
「あなたはどうしますか?」
というフレーズ が頭から離れません。
ちょっとムカつきながらも、
スルーしていました。
読み終えるのに3週間ぐらいかかりました。
そんなとき12月20日に弁当の日がやってきたのです。私は「…なんでこのタイミングで」と思いましたが、
「あなたはどうしますか?」と言われ、
「やったるわ」と思い、
前日にはクラスで
「明日は弁当の日だから、弁当を忘れないように。
そしてなるべく自分で作ってくるように…。
先生は明日自分で作ってきます。
しかもキャラ弁にしようかな。
テーマはクリスマスでいこう。」
と言っていました。
そのテーマは「すごい弁当力」の本から学んだことです。
さあ、これで逃げられなくなりました。
私は、部活動で男子バレー部を見ています。
今の時代では珍しいぐらいなかなかハードにやっています。
休みはほぼほぼなく、
それでもたくさんの本から学び、
楽しく活動をしていると自分では思っています。
昔はいつも怒ってばかりで、
厳しくやっていたと思います。
生徒たちは毎日、私に、
ビビっていたのかなとも思います。
それでも結果は福岡県大会ベスト8に
何回か入りました。
(福岡県はチーム数が多く、
県大会に出ることはなかなか大変です)。だから、私も調子にのっていて、
この指導でいいんだと思っていました。それに、3年生が引退すると
福岡選抜というチームを作ります。
福岡県で能力に秀でている者を12人選び、
12月に開催される
JOCジュ ニアオリンピックカップ
全国都道府県対抗バレーボール大会
に出場しますが、
そのスタッフに私を選んでいただきました。
当時は私の指導力が買われたものだ
と思い込んでいましたから、
なおさらこの指導でいいと強く思っていました。
しかし、2年前から指導法をガラッと変えました。
理由は、厳しくやっていると
ある程度の結果が出ることがわかりましたが、
ベスト8の壁をなかなか破ることができませんでした。
毎年同じことをやっていてもまた同じ結果だと思い、
まずは自分が変わろうと思い、
意を決して変えました。それも本からの影響です。
具体的には、こちら側から答えを出さないこと、
子どもたちだけで考えて練習をする方法でした。
私は、アドバイス程度で
「先生はこうやってみたらいいと思うけど、どう?
まっ、上手くいったらやってみて」
とか
「先生はたくさんのアドバイスを与えるけど、
自分に合わないと思ったら、
やらなくていいし、
自分に合うと思ったら、
やってくれればいいよ」
って感じで指導をしていきました。
以前までは
「俺が一番正しい、俺の言うことを聞け」
スタイルでしたから、
最初は子どもたちも戸惑っていましたが、
私の意図を話したら、
子どもたちはあっさりと
納得してくれました。そして、その年に
福岡県大会で優勝することができたんです。
新人戦では県大会一回戦負けだったチームが、
夏では九州大会に出場することができたのです。
ありがたいことに
今年も福岡選抜のスタッフに選んでいただき、
来週から大阪で試合をしてきます。
話が長くなって申し訳ありません。
それで、逃げられなくなった私ですが、
その日は福岡選抜の練習があり、
練習が21時に終わりました。それから、ダッシュでスーパーに行き、
明日の弁当の食材を探し行きました。
まずスーパーに行って思ったこと。
欲しいものがどこにあるのかがわからない
ということでした。時間をかけながら、ネットで探した弁当を参考に、
クリスマスツリーは
ブロッコリーにしようかなと思っていたら、
青葉を発見。しかもこっちの方が安い。
雪だるまはウズラの卵で簡単。
サンタはトマトにしようかなと思っていたら、
カニカマの方が安いし簡単そう。
などなど考えるようになり、
買い物を楽しんでいる自分がいました。しかも、オシャレに型どりするのも購入しました。
佐藤先生の本に書いてあった、
料理をすることで身に付く力、
①アイディア力、②イメージ力、③段取り力、④自己管理能力
は本当なんだと実感しました。そして、家に帰り、
明日は何時に起きようかな。
多分一時間もあれば大丈夫と思っても不安。結果、3時半に起き、
一度練習(これは朝ごはんに嫁と子どもが食べる用)。そして、本番。
作っていたら、色合いが良くないな~と思いはじめ、
人生初の卵焼きに挑戦。自分でもビックリするぐらい上手にできました。
作り終えたのが5時半で2時間もかけてしまいました。
6時から作っていたら大変なことになっていました。
部活動の生徒には、
「明日朝練は休みにするから、
必ず一人で弁当を作ってこい。
先生も自分で作ってくるから。
日の丸弁当でも焦げたのが入っていてもいい。
とにかく親からは手伝ってもらわないように。
明日の8時に体育館集合」
と伝えていたので、
8時にみんなで披露し合いました。生徒たちも嬉しそうというか
楽しそうに弁当を見せる表情があり、
大切なことだなと思いました。昼になれば、
自分のクラスで弁当を披露。
私の性格を生徒たちは知っているので、
「○○先生が料理なんて」
といった感じで興味関心で見てくれ、
拍手までしてもらいました。
弁当一つでこんな経験ができるのかと
本当にビックリしました。
ただそれだけを伝えたくて
お手紙を書かせていただきました。本当に佐藤先生には
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
この手紙が届くことを祈っています。
追伸
平成31年1月11日。
明けましておめでとうございます。
昨年の年末12月24日~29日まで
大阪でJOCジュニアオリンピックカップ
全国都道府県対抗バレーボ ール大会に参加してきました。結果見事に優勝。
おかげさまで日本一になることができました。また、この手紙を絶対に出そうと
さらに決心が固まりました。
4年前に書いていた学級通信も一緒に同封させ ていただきます。今後も佐藤先生のご活躍を心からお祈り申し上げます。
くれぐれもご自愛ください。
なお、返信は不要ですので、
お仕事に専念されてください。失礼します。
本気で感動しました!
こちらこそありがとうございました!!
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