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「できるようになる」学力論②

先日の「お魚さばきかた講座」にて。

 

ある小学生が、
魚の数を必死に数えていて
「30匹ある~」
と嬉しそうに言いました。

 

そこで
「子どもが10人います。
 一人何匹さばけばいいでしょう?」
と質問すると
「わり算習っていないからムリ!」
と即答されました。

 

「わり算を習ってなくても
 考えたらわかるよ。
 考えなさい。
 工夫しなさい」
と声をかけました。

 

 

わが国における
学力問題の一端を
この瞬間に感じました。

 

問題その1。
「習っていない」と思った瞬間に
考えることさえせず
思考停止に陥っていること。
考える癖がついていないこと。

 

 

問題その2。
「習っていない」瞬間に
思考停止に陥る原因は
たぶん、日本の履修主義という価値観。

習ってないからできないのではなく
習ってなくても
考えて理解できるようになればいいのであって
理解できるようになるのであれば
学年は関係ありません。
ある意味、これが習得主義。

 

 

問題その3。
生活の中に学びがなく
学びが生活にフィードバックされていないこと。

 

ちなみに先進国の学力観は
「思考力中心で、社会に出て実際に使える能力中心」
であり
「知識や技能は一生を通じて学ぶもの」
とされています。

PISA調査で計られる学力も
「これまでに身に付けてきた知識や技能を、
 実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるか」
です。

ですから
「子どもが10人います。
 一人何匹さばけばいいでしょう?」
というような問題を
真剣に考えることは
非常に重要なのです。

ということで
今朝、小学校1年生のおとちゃんに
こんな同じような問題を出してみました。

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「おとちゃん、イチゴが30個あります。
 お友達が10人います。
 さぁ、一人何個食べれるでしょう?」

 

おとちゃん、即座に

「おとちゃんは、その10人に入っと―と?」

 

「(笑)入ってるよ」

 

さすがおとちゃん。
単なる算数でなく

生活レベルでリアリティをもって考えてる(笑)

 

「う~んと、3個!」

 

「正解、割り算習ってないでしょ?
 どうやって考えたの?」

 

「10人並んで
 1個ずつ配っていったら
 3回配ったらなくなるよ」

 

「じゃぁ、33個だったら
 どうする?」

「う~んと、3つあまるから
 先生と、校長先生と、教頭先生にあげる。
 先生はくいしんぼうだから太ってるんだって」

 

 

「(笑)じゃぁ、イチゴが10個あって
 パパとママとおとちゃんととらちゃんで分けるとしたら
 一人何個ずつ?」

「それはおとちゃんととらちゃんが3つずつで
 パパとママが2つずつやろ」

「(笑)そうやね」

 

それをずっと聞いていたとらが

「ちがうよ。ねぇねととらくんが4つずつで
 パパとママは1つずつやろう」

とら、ようわかっとーね。