食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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食が細く家計にやさしい子どもを育てる十箇条

熊本県菊池養生園の名誉園長、
竹熊宜孝先生は『土からの教育』(地湧社)の中で、
「父ちゃんをじわっと殺す法」を紹介している。

少しずつ食事の塩や砂糖の量を濃くしていく「味で殺す法」
食品添加物を多く使用した加工食品を食べさせる「おかずで殺す法」など。
そして、農薬。
「農薬というのは食品に入れたら、
 これは捕まります。
 だから、食品になる前、
 農産物の時に使うんですね。
 みかんでも、なっている時に
 農薬をかけても捕まりません。
 切る前、採る前、引き抜く前は農産物だから、
 農薬をかけても、これは罪にならない。
 これで農林水産省推薦で、殺すことができる」。

正論は面白くないのだ。

 

健康のために
薄味で、食品添加物を少なく
減農薬、できれば無農薬
なんて正論すぎて
誰も聞く耳を持たないから
逆説的に
「父ちゃんをじわっと殺す法」
なのだ。

 

ところで。

 

食育の講演をすると
質疑応答の時間や
サイン会の時間に
よく聞かれるのが
「ウチの子は食が細いんですけど
 どうやったら、
 よく、食べるようになるんでしょうか?」

 

この悩みを
持っているママは
本当に多い。

 

おとちゃん
とらちゃんは
食べ過ぎるくらい
食べるので
なかなか
この切実感が分かりません。

 

ちなみに
おとちゃん4歳で18kg。
とらちゃん2歳で16kg。
この体格を作り上げたのは
旺盛すぎる食欲です。
今朝も、ご飯3杯おかわりしていました。


各家庭の状況が違うので
なかなか、こうすれば食べるようになる
なんて的確なアドバイスはできませんが
それでも
子どもが「食べない」ご家庭の
状況を聞いていると
なんとなく共通点が見えてきます。

で、正論的に
「食事時はテレビを消しましょう」
なんて書いても面白くないので。

逆説的に。

これをすれば
確実に子どもは
食べなくなります!
食が細くなります!
食費が浮いて、家計にやさしくなるかもです!!

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1.食事時にテレビをつける。
 子どもは脳が十分に発達していないので
 同時並行作業が苦手。
 テレビに集中すれば、食べなくなります。

2.スナック菓子、チョコレート菓子、清涼飲料水を間食させる。
 本能的に脳が喜ぶ
 砂糖、油、うまみたっぷりの
 スナック菓子、チョコレート菓子、清涼飲料水を間食させれば
 血糖値が上がり、食欲が落ちます。
 また、脳が強い味覚の刺激に慣れ
 白ごはん等が美味しく感じられなくなります。

3.子どもだけで食べさせる。食卓に笑顔、会話がない。
 子どもにとって親との会話はとっても楽しい時間。
 食卓から、その親がいなくなれば
 会話や笑顔がなくなれば
 食事は単なる胃に食物を入れるだけの作業になります。
 
4.(幼児期に)つかみ食べをさせない。
 食事の楽しさよりも
 手や服や机を汚さないことが大事
 という価値観を身に付けさせます。
 そうすれば、そちらを優先するようになります。

5.子どもの好きなものだけを作る。おかずが多すぎる。
 好きなものだけをつくれば、嫌いなものは一切食べなくなります。
 おかずが多すぎれば、
 ご飯やみそ汁は食べなくなります。

6.食事の時間が不規則。
 食事の時間が不規則だと間食が増えます。
 間食が増えれば、食べなくなります。

7.外遊びをさせない。
 消費カロリーを減らし
 お腹をペッコペコの状態にしなければ
 食べる量は減ります。

8.ゲームなど、食事よりもっと楽しいものを身の回りにおく。
 早く食事を終えて、ゲームをしたい状態を整えれば
 食べる量は減ります。

9.食材や味にこだわらない。
 子どもの味覚は大人よりも鋭く、味に敏感です。
 味噌汁の味噌を変えただけでも
 食べなくなったりします。

10.報酬や罰を与える。
 ご飯を食べたら、ヨーグルトをあげるなんて言ったり
 食べなければゲンコツ
 なんて報酬や罰を与えれば
 食べることそのものが楽しくなくなり、
 ノルマになります。

 

さぁ、いかがですか?

 

※あくまでも逆説的に捉えてくださいね。