昨日(5/17)は熊本大人塾。
テーマは「コーチング・スキルを身につける」。
ある参加者は
「料理教室をやりたい」
という目標を持っていました。
コーチングによって
中にある答えを引き出し
より具体化されたのですが
「もう少しリサーチして、よく考えてから…」
と言います。
私は
「とりあえず、やってみたら?」
とアドバイスしました。
コーチングの回なのに(笑)
「リサーチして、よく考える」
という作業は
正解を求めようとする行動です。
20世紀の成長社会はそれでOKでした。
しかし、現代は
価値観が多様化し、
情報があふれている成熟社会。
正解はありません。
みんなが納得してくれるような
納得解を創り出していくしかないのです。
そのためには
とりあえず「やってみる」。
で、問題点があれば、それを修正して
より良いものにバージョンアップすればいいのです。
このことをリーン・スタートアップと言います。
リーンスタートアップとは、
事業の立ち上げに関する方法論のうち、
仮説の構築、製品の実装、および軌道修正、
という過程を迅速に繰り返すことによって、
無駄な無価値な要素を最小限に抑えつつ素早く改良を続け、
成功に近づく、というビジネス開発手法です。
もし、その料理教室が失敗して
何千万円の赤字が出るとなれば
私だってビビって「もうちょっと考えようか」
となるかもしれませんが
最悪の事態に陥ったとしても
その損害額なんて数千円程度。
んじゃ、すぐにやったほうがいい。
というのは
「そのことを経験した自分」が
これから10年生きていくのと
「そのことを経験していない自分」が
これから10年生きていくのとでは
10年間のoutputは、質・量ともに
大きな差が生じます。
だから、そんなことは
すぐやったほうがいい。
また、あるペアは
一人が超楽観的で
もう一人が超慎重。
最初は、まったく共感のないままに
コミュニケーションが進んでいましたが
最後は
「そんなに楽観的に考えていいんだ!」
「慎重に考えるってそういうことなんだ!」
と新しい視点を手に入れていました(笑)
先日、福岡教育大学で
ある学生さんからこんな相談をされました。
「私は、最悪の事態を想定してしまって
すごく悲観的になって、
全然、動けなくなるんです…」
私は、
「最悪の事態を想定する」ことは
必要なことだと思います。
最悪の事態を想定しないことが
楽観的なのではありません。
それは脳天気です。
ただ、最悪の事態だけを想定するから
動けなくなるのであって
同時に「最高の事態も想定する」。
その最悪と、最高には
どれくらいの幅があるかをちゃんを把握する。
そして現時点と結果が出るまでの間には
どんなタスクがあって
そのタスクをどのようにクリアーしていけば
最悪の事態にならないか
最高の事態に近づけるかを考える。
その考えたことを、前向きに行動できる人が
楽観的なんだと思います。
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7月からは
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