イベントを企画する上で
自分にとっての魅力と
参加者にとっての魅力のズレ
が生じる問題。
この問題の解決は難しい。
ただし、
自分の嗜好と
他者の嗜好とは
同じでないということを
まずは意識することだ。
例えば
「大好き」という感情や
「専門家」という知識・経験レベルは
やっかいだ。
以前、いわゆる鉄オタ君と一緒に
イベントを企画したことがある。
一つは鉄道模型イベント。
オタクすぎて、準備段階から
仲間と専門的な話ばかり。
参加者(子どもたち)がやってきても
あまり相手をせずに
模型の調整ばかりを行っていた。
もう一つの例は
筑肥線にSL客車(500系)を走らせようという
一大イベント。
鉄オタでなくてもSLというとワクワクするものだが
逆に彼は
「筑肥線にSLが走った歴史はない」
と冷めた感じ。
逆に、
「鹿児島からキハ40系国鉄色を持ってきて
103国鉄色と連結させた方が絶対にいい」
という提案。
…その魅力が全然わからん…。
写真にしても撮り鉄は
(絶対に)こんな写真撮らない。

私からすれば最高にいい写真と思うけど。
という具合。
一方で、彼は自分の好きな列車を貸し切り
臨時列車として走らせ
鉄オタ参加者で満席にし
イベントを成功させた経験をもつ。
それくらい、
好きすぎたり、専門的知識がありすぎると
一般人の好き、興味・関心から外れて行ってしまう。
避難所運営訓練にしても
私が自衛隊マニア、軍事マニアだったら
ああはなってなかったと思う。
チラシデザインでも
全く違うテイストになっていただろう。
単純に
「生で見たい!かっこいい!」
くらいだったから
一般の感覚とフィットしたはず。
自衛隊Q&Aにしても
フツーの人が「?」と思っていることを
質問できるわけだ。
そんな例は枚挙にいとまない。
あるバンドの音楽ライブをやるにしても
好きすぎる人たちは
マニアックな曲のセットリストを望むだろうし
一般の好きな人たちは
メジャー曲満載のセットリストを望むのだ。
そのズレ、ギャップを認識しておくこと。
「好きすぎる」イベントでもいいのだけれど
では、その商圏にそんな人たちが何人いて
どう伝え、どう集めるかを考えることだ。
そういう意味で
好きすぎるイベント主催者は
いろんな局面でズレが起きやすい。
逆に
「自分がこんなに好きなんだから
みんな好きなはず。
参加者は集まるでしょう!」
と甘い見積もりになったりもする。
そのズレを認識し
ターゲットを考え
可能な限り調整していくこと。
ただし「好き」という
思いや情熱は絶対に不可欠だ。
(つづく)