食育研究家。九州大学講師/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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ブルーカラービリオネアとホワイトカラープアー

「いい大学に行って
 安定した会社に入って…」
みたいなキャリアだけでは
これからのAI社会は生き抜けない
とずっと言ってきたけど
日本はまだまだ学歴偏重主義だし
特に保護者は
「わが子のはできるだけいい大学に…」
と意識が高い。

 

もう少し先か…
と思っていたけど
予想より早くそんな社会は訪れるかも。

 

ある方のFBの記事より。
(自分のためのmemoの意味も込めて)

配管工が医者より稼ぐ時代が来た。
11月2日の日経を読んで衝撃を受けた。米国で今「ブルーカラービリオネア」という言葉が生まれている。
大卒ホワイトカラーが就職難で苦しむ一方、配管工や空調整備士が年収1600万円超を稼ぐ現実がある。
マンハッタンで音響設備が故障して修理を頼んだら数千ドル請求された弁護士。その技術者の方が自分より良い暮らしをしている。水漏れ修理2時間で800ドル。知識のない消費者はただ言われるまま支払うしかない。
テキサス州職業訓練校は年間費用9000ドル。4年制私大の10分の1で2年で修了。入学者が過去1年で20%増加している。
なぜか。
AIは弁護士のリサーチは代替できても、真夏の40度の屋根裏で配管工事はできない。床下に潜り込んで細かな手作業を伴う仕事は絶対に代替できない。
フォードのCEOは断言した。「AIは米国のホワイトカラー労働者の半分を置き換える」。同時にAIにできない技術者を「エッセンシャルワーカー」と呼び、ますますその役割が求められると。
建設業協会によると2026年は49万9000人の新規労働者が必要。配管工、空調整備士、電気技工士などだ。
さらに面白いことが起きている。
トランプ政権がブルーカラー養成を本気で支援し始めた。減税・歳出法で政府奨学金ペル・グラントの支給対象を、一般大学の授業料だけでなく職業訓練など短期資格取得プログラムの費用も加えることを決定した。
その結果、何が起きているか。
高額の授業料を払って大学を卒業した学生が職にあふれ、ブルーカラーは引っ張りだこ。経営学専攻で今年6月卒業の学生は2000社に履歴書を送ったが就職先が見つかっていない。コンピューターサイエンス専攻の卒業生はコードをAIが担う今、仕事が全然ないと嘆く。
一方、エレベーター・エスカレーター設置修理工の年間所得中間値は10万6580ドル。日本円で1600万円超。この職業の学歴は高卒が普通だ。
米国で大金持ちになるのは知識階級の人間というこれまでの常識が音を立てて崩れている。
スティーブ・ジョブズマーク・ザッカーバーグのような一握りの天才的ホワイトカラーはビリオネアになれるかもしれない。でも平凡なホワイトカラーはミリオネアになるのも至難の業だ。
ブルーカラービリオネアという現象は、AIがさらに発展するまでの一時的なものなのか。それとも人間にしかできない技の価値がより普遍的なものになっていくのか。
いずれにせよ、今世界で起きているのは大転換だ。
日本の教育や就職の常識も、根本から見直す時が来ているのかもしれない。

 

 

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