タグラグビーの練習試合から帰ると
ひよがえらい鳴いている。
全然、いつもとは違う。
様子を確認に行くと
小屋の中で横たわっている。
「寂しかったのかな?」
と思い、離れに戻ろうとするも
『まさか?』
と思い、ヤギ小屋に戻って
おしりのほうから見て見ると
赤ちゃんの足が出ている。
獣医師の外平さん
近所の酪農家さん
小さい頃、牛の出産を見ていたお隣さん
等々に連絡。
写真を送ると
「片足しか出てないので
いったん戻し
手をつっこんで両足を出し…」
え、、、
「いきんでいたら、まだ様子を見ていい」
また
「産むときは立たせないと」
『え、でも全然立ちそうにない…』
ということで様子見。
外平さんは、偶然福岡市にいて
すぐに駆けつけてくれるという。
出産環境を整えるべく
小屋を外し
掃除してできるだけキレイにし。
そうしたら
ヒヨがすくっと立ってお庭に出て行き
草を食べ始めた。
出産には体力が必要だから
食べなさい、食べなさい。
ひよが大好きな新鮮な草も刈りに行き
与えたら、本当に美味しそうに食べ
しばらくしたら小屋に戻り
また横たわる。
なんか、陣痛も止まったみたい。
(お腹の様子や、鳴き声、尻尾で分かる)
一旦、自分も休憩
と部屋に入ったら
外平さん到着。
すぐに処置開始。
手を入れ
足を戻し
頭の位置を確認。
「ロープ持ってきて!」
はい!
「頭おさえて!」
はい!
もう一度手を入れ
両足を確認し、少しずつ引き出す。
ヒヨは相当に苦しそう。
みんな(外平さんのアシスタント?と研修生)も
「頑張れ!頑張れ!」
ヒトもヤギも出産は苦しいし
みんなで応援するのも一緒。
途中、
「赤ちゃん、死どるかもしれん。
足、動いとった?」
と外平さん。
いや…わからん…
それでも
「頭が出れば」
「肩が出れば」
「頑張れ!」
「頑張れ!」
そして出産。
心臓動いとるよ!
ゴーシ先生、ここ触ってん!
動いとる!
よかった~!!!!!
でも、体も顔もブヨブヨ。
腸の一部は体から出ていたし
(すぐに処置)
足は反対を向いていたし
(そんなのは後でどうにでもなる!)
足の一部は裂けていたし。
心臓は動いてるけど
呼吸していない。
外平さん器具を使って
必死に人工呼吸してくれて。
「ゴーシ先生、タオルで
拭いてあげながら
ここ、さすって!」
はい!
「ペットシーツ持ってきて!」
はい!
ペットシーツを持ってくる間に
赤ちゃんは心音がなくなった。
「ひよの側に、埋めてやろうね」
ヤギ小屋の近くに
穴を掘った。
ビワの木の隣。
赤ちゃんを受け取ると
もう冷たくなっていた。
なんかブクブクもひいて
かわいいかわいい子ヤギ。
顔も背中の模様も
ヒヨと全く一緒。
たぶん、ずっと泣いていたけど
穴の底に
赤ちゃんを置いた瞬間に
すごくいろんな感情が込み上げてきた。
土をかぶせ
近くにあった
大きな石をおいた。
分かっていたような気がしていたけど
そんな気で命の話とかをしていたけど
なにも分かっていなかった。
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