食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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心と体がつながっているということを実感した朝

朝の駅前での地域見守り。

 


最後の子どもに同行して
門の前で挨拶している教頭先生
玄関の前で検温している校長先生
に挨拶するようにしています。

 

ある朝、学校の玄関の前で
「ママがいい~」
と寝転がって泣き叫んでいる
低学年の児童がいました。

 

低学年といえど
校長先生、保健の先生の女性二人では
とても対応できず。
ゴーシ先生が抱きかかえたりして
もし、ケガでもしたら大問題になるので
体には触れないように
ランドセルを持ってあげたり
脱げた靴や帽子を拾ったり
校長先生のかわりに検温したり
とできるだけサポートし
それが1週間くらい続きました。

 

1ヶ月以上、
その子の様子を見ていて
ある法則に気が付きました。

 

ママが車で連れてくると
上記のようになります。
ママと一緒に手をつないで歩いてくると
結構、あっさり学校に入ります。
それがパパなら
なおさらあっさりです。

 

運動会後は
一人で登校(子どもたちだけで集団登校)
できるようになり
先生方も一安心。
おそらくパパ、ママも大安心。

 

 

で、今日。

その登校班は時間ギリギリ。
それでもまったく急ごうとしません。
中学年の女の子に聞けば
「〇〇くんが学校に行きたくないって…。
 でも、おいていけないから…」
とのこと。

 

確かに彼はロボットのように
全く足が動かず
その後ろを中学年の女の子が
見守って歩いています。

 

もう、学校は目の前なので
「先に行っていいよ。
 おいちゃんが一緒に行くから」
と声をかけると
女の子二人は
学校に駆けていきました。

 

彼は「どよーん」としながらも
ゴーシ先生と手をつなぎ
肩を抱き
声をかけ
なんとか門をくぐり
玄関前に到着。


残りは階段5段。

 

そこで彼の体が動かなくなりました。

 

彼だってわかってるはず。


ママはいないし、ウチには帰れない。
学校に行くしかない。

だけど体が動かないのです。

 

「よし、右足を、ここにおいてみよう!」
と誘導灯で場所を指しますが
体が硬直して、親指しか階段にかかりません。

「それじゃ危ない。ここよ」
みたいなことを繰り返して1段目。
「次は左足をここ」
「あ~、それじゃ、こけちゃう
 ここ、ここ」
「OK!」
「さ、また次は右足をここ」

というショートコントみたいなやりとりを
5分間くらいやって
5段の階段を踏破。

やっと
校長先生のところまでたどり着きました。

 

ちなみに
私は、
「行きたくない学校に行くべき」
とは思っていません。
不登校OK、オンラインOK、フリースクールOK。


親が「行ってほしい」と思い
行かせているので
それをサポートしているだけです。

 

 

今日のことで
よくわかったこと。

 

その1。

 

よく、こういう話をすると
「根性が足りん」
「気合があればなんとかなる」
みたいな話をする人がいます。
彼をサポートしながら思ったのは
彼は、ふざけているわけでも
わざとやっているわけでもなく
本当に体が動かなくなっています。
硬直しています。


子どもだから、なおさらよくわかります。
心と体はつながっています。

メンタルが強かったり
そういう経験のない人には
わからないかも知れませんが
「学校に行くとお腹が痛くなる」とか
「職場に行くと動悸がする」とか
そんな人は本当にいます。
「根性が足りん」
「気合があればなんとかなる」
とかの問題ではありません。

 

そして、誰でも起こりうることです。

 

ちなみに
「ワクチン副反応」
更年期障害
とか、ゴーシ先生は
「絶対に自分には関係ない」
「気合でなんとかなる」
と思っていましたが
全部、ジャストミートwww。

 

その2。

 

私がその子とショートコントのような
やり取りしている間
校長先生はずっと見守っていました。

 

普通なら
「会長、ここは私たちがやりますので
 どうぞ、お仕事に行かれてください…」
となりそうなところですが
見守っていました。


今日、先生の力を借りず
地域のおいちゃんと
二人でやり遂げたということが
実は彼の人生の糧になるはず。

それを校長先生もわかっているということ。

 

www.goshisato1973.info

 

で、最後に彼をハグして
「よく頑張ったね。
 ありがとうね。
 おいちゃん、本当に嬉しいよ」
とメッセージ残して
駐車場までダッシュしましたとさ。

 

 

 

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